人形系おみくじをナメたらあかん。

陶器の人形などに入ってるおみくじ、大人気ですよね。今日立ち寄った某寺で、私好みの可愛いのを見つけたので軽い気持ちで受けてみました。


見たところ中身は量産型おみくじのようだし、大体当たり障りのないことが書いてあるんだろうなあ、とか思いながら特に何かを占いたいわけでもなく何気なくです。


それも授与所ではなく、お土産なども売っている境内の売店ですよ。本当に、普通に、可愛い雑貨を買う気分で。


まあどうってことないだろうと思って、開けました。





思いっきり凶でした。


ご丁寧に5ヶ国語で、凶が並んでましたよ。
べりーばっどらっく!


はい、すみません。
完全にナメきってましたから。
そんな態度への、仏様のお叱りかも(´・ω・`)





それにしても、ショックというよりは驚きでした。人形などに入っていたりプチ御守り付きだったりするタイプで、中身が各寺社オリジナルでない新しめの量産型おみくじなら、大抵凶は抜いてあるかなと思ったので。


人形タイプの人気を受けて今年中に登場したばかりの新しいおみくじだったこともあり、もしかしたら凶抜きの流れから凶入りの復権?!みたいなことも少し考えたくなりました。


陶器人形系おみくじって大体500円以上はするから凶だと気分的な痛手が大きいし、人形を1体手に入れたらリピートすることもないじゃないですか。だから、わざわざ凶入りにすることにはそれなりの思想というか気骨というか、そういうのを要すると思うんですよね。


特に昨年あたりから、おみくじ自体にじわじわと人気が出てきているのを私自身だいぶ感じてきました。その中で、凶抜きにする風潮はメディアでずいぶん報じられてきたわけです。一方、人形系おみくじの人気で、各地の寺社が新しくオリジナリティのある人形を登場させています。


これからは、可愛さを全面に出したおみくじも、その中で差別化が必要になってくるのではという気がしてきたり。もしどこへ行っても無難に凶抜きだったら、言う割に意外と大して辛くないロシアンたこ焼きみたいで面白くないよね(謎)みたいな流れも出始めてくるのでは?などと勝手に予想してみたりしてしまう次第です。





そういえば、昨日は夏越しの大祓の日だったというのに、今年の私は忙しくて茅の輪くぐりに行きそびれていました。


6月末は一年がちょうど半分ということで、たまったケガレ(気枯れ)を祓う茅の輪くぐりの行事が各地の神社で行われます。実際、急に暑くなり疲れが出やすい時期でもありますからね。

ケガレ溜めすぎて凶出しちゃったかしら。


7月に入ってもまだ辛うじて売っていた夏越しの大祓にちなむ季節の和菓子「水無月」を食べて、多少祓ったような気になってみるなど。大掃除もしてみましたよ(←どうでもいい)


読んでくださった皆様も、この時期特有の疲れや夏バテに気を付けてお過ごしください!




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芭蕉さんの壁画再考など。

以前にも紹介した桐生のレトロでアートすぎる洋食屋さん「芭蕉」ですが、先々月、ひさびさに訪れて、奥様と一緒にだらだら呑んでおりました(ありがたや)。


で、そのあと、先月この「芭蕉」さんがNHK・Eテレの「ふるカフェ系ハルさんの休日」に出るというから、もちろん見ましたよ。ハルさん、ちょいウザキャラですね(笑)。


もちろん、壁に埋まっていたこの棟方志功の壁画も登場してました。
 
店の雰囲気に合わないから埋めちゃったとのことですが、番組中で、掘り出した直後のかなり鮮明な写真が出てきてびっくり。眼から鱗。


かな~り、どぎつくピンクピンクしてた。
これなら、たしかに渋いみちのくの馬小舎というコンセプトには合わないかもと、ちょっと納得してしまいました。

上の写真の、現状ぐらい色褪せてると、全然違和感ないんですけどねえ。結果オーライ?



埋めてあった頃は、同じ場所にこれと同じ所(上岡観音絵馬市)の絵馬がいっぱい並べて飾られてました。



あと、最近、改めて棟方志功の展覧会図録とか眺めてて気付いたこともありまして。

棟方志功って、一時期、ギリシャローマモチーフにこだわってた頃があるんですよ。

そこからすると、この壁画の馬はよく見たらペガサスだし、掘り出したばかりの頃のピンクピンクした背景に女性の鮮やかな青い髪と眼、これって、実はギリシャローマ系な絵だったのでは?と思ってしまいました。

そうすると、大の棟方志功ファンだった芭蕉のご初代様が、青森出身の棟方志功ならではのみちのく感を期待したのに対して、棟方志功自身のそのときのギリシャローマ系マイブームがズレちゃった、という状況が想像できてしまう。

店のコンセプトとか全然見てない棟方さんのマイブームへの真っ直ぐさと、大ファンだからこそ失礼のないよう本人には黙って埋めたというご初代様のこだわり。当時の文化人の個性のぶつかり合いと思いやりが、イマドキの空気読め的な風潮の対極を行っててかっこいいです。



御初代の小池魚心さんは、「花なら何でも美しいという人は、花の美しさがわからない人だ」という名言を遺したと番組で紹介されていました。

人々がもてはやすからとか、ファンだからとか、そういうことでなく、自分自身の本当の美意識にきちんと向き合うことの大切さ、一美術ファンとして胸に刻みたいです。

ていうか、すみません、私も、棟方志功だから、ファンだから、ってだけで今までこの壁画を拝んできました。それに、こんな考察たれてみたところで、それはそれで私も色々な情報に惑わされてるだけかもしれないわけです。御初代様、なんか本当、すみません…。

自分の美意識って何なのか、思った以上に難しい問題です。私は割とつい何でも調べ込んでしまうタチなんですが、それでいいこともあるし、悪いこともあるのかもしれません。



ところで、これ以来、「ふるカフェ系ハルさんの休日」はちょいちょい見てるんですが、毎回いちいち気になってしまう場面があります。

それは、ハルさんがそのカフェの美味しいもん食べて至福に包まれるときのBGM。

モーツァルトのオペラ「魔笛」の中の、「夜の女王のアリア」と呼ばれる曲なんですが、これは毒母の怒りの金切り声を表現した曲で、そのため人間の出しうる最高音が使われている、という豆知識を持っているせいで、どうしても「おいおい、ちょっと!」となってしまいます。

こういうことも、もしかしたら考えないほうがいいんだろうか、知らなくて気持ち良ければそれでいいんじゃないか、と反省しなくもないわけですが。オペラの名曲って、ストーリーを知っていると、ここでこの曲使うかよ!と突っ込みたくなる場面に案外色々と遭遇するのがネタとして面白いっちゃ面白いと思います。あくまでネタとして。

ちなみに、同じ「魔笛」の「パ・パ・パ」という曲が、子供の頃「パナップ」というアイスのCMに使われていて「パパパパパナップ」とか言ってたのは、むちゃくちゃ合ってたと思います。超どうでもいいですね。すみません。

先々週の、探検バクモンのミニコーナーの話も、また気が向いたら書きます。

テレビ出演のお知らせ

来週7日午後8時15分放送予定
(再放送は14日午前3時40分)

NHK総合「探検バクモン」

番組内ミニコーナーに絵馬の話で出演します。
よろしければご覧くださいませ。


↓こちらでも見られます!

NHKオンデマンド
 https://www.nhk-ondemand.jp/

2017年6月8日(木)あさ10:00以降、2週間


●NHKワールド・プレミアム 
 http://nhkworldpremium.com/index.aspx?ssl=false&c=26

2017年6月7日(水)   よる 8:15~8:43

 

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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。現在、初の著書を執筆中。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。巷間の多種多様なおみくじを収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月に最低2回位は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石・鉱石やトランプ・カード等、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。何でもとことんハマるのが生き甲斐(悪癖?)。

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