金比羅絵馬館@探検バクモン!

先月、私が出演させて頂きましたNHK探検バクモンの番組内ミニコーナー(あのパンダラさんが喋ってるとこね)、見て下さった方には心より御礼申し上げます。

なんとロケで!京都の安井金比羅宮にお邪魔させていただきました。



以前の記事でもご紹介してます。
悪縁を切って良縁を結ぶ超強力神社!




こちらの神社で出されている本です。
読まれればそのパワフルさがわかります。


今回のテーマは、境内の金比羅絵馬館。

江戸時代に作られ、たくさんの大絵馬が掲げられた絵馬堂という建物を改築した博物館です。
そのため、特徴ある外観。



一階の入り口付近はこんな感じですが、実はまだまだ奥行きがあります。
進むほどに迫力ある大絵馬が続々登場。

こちらの大絵馬を色々見ながら、番組では宮司様に馬と絵馬の関係や絵解きの楽しさなどをわかりやすく解説していただきました。

私が絵馬の魅力に取り憑かれたのも、こちらで絵解きを知ったのがきっかけなので感慨深かったです。番組を機会に久しぶりに訪れることができ、嬉しさもひとしおでした。


これが絵解きの神髄、金比羅絵馬館で最も有名な大絵馬のひとつ「意馬心猿図」。
馬が大きく描かれているのは、絵馬の由来がお供えの馬から来ていることのパロディらしいです。

それより、上のほうには「心」と書かれた錠前が。
そこから紐が出ていて、馬と猿が繋がれています。
ちなみに猿は昔よく馬小屋で馬と一緒に飼われていたとか。

馬と猿のように暴れて思い通りにならない感情を、「心」でコントロールしようという戒めの意味が込められた絵柄です。
こうやって、絵にさりげなく仕込まれた謎々のような意味を読み解いていくのが絵解きの醍醐味というわけ。


番組には出なかったものの、私が個人的に気になった大絵馬はコレ。

海老と亀(?不鮮明かつシュールすぎて失念)が土俵で謎の勝負を繰り広げているもの。意味も、よくわかっていないそうです!昔の人の考えることっておもしろいな!

というか、今回の記事、基本的に番組と関係ない好き勝手放題な話ばっかですみません!



以前の記事で恥ずかしながら自前イラストで紹介した男断ちの絵馬も、改めて撮影させていただきましたよ(基本撮影OKだそうです)。最も安井金比羅宮の土地柄や「らしさ」が出ている大絵馬と思います。


あと、1階入口スグのこちらも。
せっかくなので載せます。


大好きな棟方志功さんの直筆がっ!\(^o^)/

絵馬と民藝を追っかけていると、どうしても何度も遭遇するんですよ、これが。そもそもこういう民藝的なモノに興味を持つ以前からずっと好きなので、三つ子の魂百までというのか、好きな物の方向性って不思議なものだと思わずにいられません。


二階は、レトロな昭和の雰囲気。




なつかしの芸能人による絵馬も満載!



漫画の神様も(*≧∀≦*)たまらん!


戦前の小絵馬もたくさん展示されてまして、私もその素朴美あふれる魅力を番組内で語らせていただきました。

小絵馬というのは、でかくて派手で資金もかかる大絵馬とは対照的な、個人が普通にひっそりと奉納する小さい絵馬です。


私の手持ちコレクションの小絵馬も、番組内で2枚紹介。


1枚目は、岩清水八幡宮の最近の絵馬。エジソンが当地の竹の繊維で電球のフィラメントを作ったら成功したことにちなみ、竹製です。


裏も名言が入って、いい感じ。
五角形なのは「五角(ごかく)」と合格をかけているのダ!

なお、合格祈願絵馬の元祖「湯島天神」もこの語呂合わせを意識したのかも、正五角形ではないものの一応五角形という現在一般的な絵馬の形もそこから定着したのでは、という宮司様からのご教示も興味深いです。番組と関係ないけど、真面目なこぼれ話!


私のコレクション2枚目は、栃木県足利市「長尾弁財天」の手描き絵馬。蛇は弁財天のお使いです。とぼけた蛇の顔がお気に入り。今はもう作っていないと思います。絶滅寸前の手描き絵馬を買いに行くのは、コレクター冥利です(世代的に出遅れているので、なかなかできないのが悲しいところ)。


金比羅絵馬館2階に展示されていた中で、私が個人的に特にテンション上がったのはエチオピアのイコン作家による絵馬。



エチオピアのイコンって、キリスト教だけど日本の民画にも通じる素朴な表情が味わい深くて好きです。それでいてルオーのような哀愁まで漂っているのがなんとも美しくて。これが絵馬とまさかのコラボ、個人的にやばいくらいツボでした。


と、また番組と全然関係ない話で締めてしまいましたが、番組(でのミニコーナー)は2分間という短い尺に絵馬の魅力を濃厚に凝縮して下さっている素晴らしいものです。関係者の皆様、本当にありがとうございました!

自分が楽しすぎてついこんな記事になってしまったのは、どうか広い心で生温かくアレしていただければとヽ( ̄▽ ̄;)ノ


ところで、金比羅絵馬館はしばらく改装工事のため休館だそうです。リニューアルオープン時の再訪を私も今から楽しみにしています。

あけましておめでトリん♪

あけましておめでとうございます。

なんだかんだで今時、細々とですが当ブログが続いていることに驚かなくもない今日この頃です。

まるで昔の「ほおむぺえじ」というやつのままじゃないかぐらいの時代に逆行っぷりですが、まあなんか、べつにいいやと思ったり思わなかったりしております。

本年もよろしくお願いいたします。


年末には、お伊勢参りに行ってきました。


伊勢神宮では、鶏を特に大切にしています。

夜明けを告げる鶏は、アマテラス大御神の岩戸開きにも一役買っているからです。


そんな伊勢神宮の、酉年の絵馬というのは何ともぐっとくる気がします。

夜明け、つまり闇からの復活再生を表すということで、酉年は一陽来復の年とも。

というわけで、今年の消しゴムはんこ自作絵馬は鶏をパワーアップさせて火の鳥とか鳳凰な感じを狙ってみました。

数年ぶりに細かいのをがんばった。けど、微妙にただの変な怪鳥という気もする( ̄▽ ̄;)



気を取り直して、お気に入りの鶏な郷土玩具でも載せていきます。


まずは伊勢の一刀彫り。

宮大工が神宮の余った御用材で作るという伝統の品です。

やはり伊勢ですから、干支と関係なく鶏が主役っぽい感じ。雌鳥がちょこんとしてて可愛いです。


伊勢神宮で授与される、毎年変わる伊勢一刀彫り干支守りはこちら。

大胆な造形がかっこいいです。

新鮮な楠のアロマが効いているので、しばらくは手近に置いて森の香りに癒されたいところ。

神宮の干支守りは、毎年受けると強運になるという噂もどこからとなくあったりします。

一巡して同じ干支になっても必ずデザインが変わるので、集めていても飽きないそうですよ。


もうひとつ鶏がイチオシなのは、秋田県米沢市の笹野一刀彫。

同じものがモチーフの干支絵馬をバックに飾ってみました。

こちらの特徴は、何といっても、木を繊維の向きに沿って薄く削り、繊細にカールさせていく「削りかけ」という技法。

しっぽや羽の、ひだのような表現にこれが生きています。

そして、この「削りかけ」を最強に極めたのが、こちらの「尾長鶏」。

幾重にも重なる、今にも壊れそうな尾が美しいです。笹野一刀彫は「お鷹ぽっぽ」が有名ですが、私はこの「尾長鶏」が間違いなく最強だと思います。

まあ何というか、今年もこんな感じで、ゆるゆると好きなものを愛でていきたいです。




赤ずきんチャチャの絵馬ゲット(*≧∀≦*)

完全に私事なんですが、最近、赤ずきんチャチャ赤ずきんチャチャ という漫画がマイブームです。

これ自体は20年くらい前の「りぼん」の漫画なんですが、最近急になつかしくなってハマり出したタイミングで復活、赤ずきんチャチャN という続編が出てたんですね。

それで新刊が出るたびに抽プレ企画があるんですが、今回は絵馬でして。

なんか当選数50名なのに当たってた!
ひゃっほう\(^o^)/

あんまり嬉しいので思わずここに書いちゃいました(*≧∀≦*)

もはや絵馬を呼び寄せる体質なのかもしれませんσ( ̄∇ ̄;)

一世代前の立絵馬

以前の記事で「立絵馬」というものを紹介しましたが、最近、手向山八幡宮の一世代前の立絵馬をたまたま入手できました。


大谷幸康さんという方の筆になるそうです。現行のものがややカッチリした印象なのに対して、おおらかで温かみのあるタッチにほっこりします。

何だかテンション上がったので、思わずひさしぶりにブログ書いちゃいました。

個人的には、絵馬や郷土玩具って、骨董市などで見つけられるほんの少し昔くらいのものが一番好きです(単に古ければいいってわけでもなく、あんまり古すぎて色褪せていたりすると寂しいので)。ともすると今の時代には忘れ去られてしまいそうな、独特の野趣を感じられることが多いように思います。

普段の生活の中でも、ふと立ち止まったときに目に入ると、一時、気持ちがほぐれるような、この感じがたまらないんです。こういうものって。



ところで、何となく手向山八幡宮の立絵馬をスウェーデンの縁起物「ダーラナホース」と並べてみました。

どうです、この違和感のなさw

立絵馬はもっと北欧女子に愛されてもいいと思うんだ。

それにしても、スウェーデンでも馬は幸せを運ぶ存在なんですよね。模様の雰囲気なんかもどこか手描きの絵馬に近いところがあって、不思議な親近感をおぼえてしまいます。

猿な絵馬色々。

あけまして遅くなりましたが。なんだかんだで今年も年賀用けしごむはんこ絵馬、作りました。

猿に桃を持たせるのは絵馬の世界では定番で、豊穣のシンボルです。あと、昨年、千葉市美術館でみた「唐絵もん」という展覧会の紹介映像に出てきた林ろう苑(←漢字が出ない)という人の猿の絵のぶら下がらせ方がかっこよかったので、おぼろげな記憶で真似(にすらなってないと思うけど)しつつ、ついでに(たぶん桃の)花も咲かせてみました。花を10個くらいまとめて彫ったのを適当に押してグラデーションつけようとしたら、位置が思い通りにいかないし果てしなくめんどくさかったので、どうせなら何段階か多色刷りのつもりで最初から全部彫ればよかったのにとか思ったり。

最近の桃持ち猿の絵馬では、こんなんがあります。

ミニサイズ。12年前に上野公園の五條天神社で購入しました。汎用っぽいので、他のところでもあるかも。今でもあるかはわかりませんが。古式絵馬のは今すぐ出てこないので、また今度。


こちらは武蔵野地域に伝わる古式絵馬、飯能絵馬の御幣持ち猿。山王様か庚申様のお使いとしての猿の姿。すねた顔がお気に入りです。同様のものは、川越の本多商店さんや府中駅前フォーリス内の「中万」という文房具屋さんで取扱いがあります。本多商店さんのほうが時期に関係なく作っているので確実に置いているはず。


庚申さんのお使いなら、見ざる聞かざる言わざるの三猿。写真は柴又帝釈天の参道のお土産屋さんで買ったもの。これも12年前かも。


今年の正月に一番面白いと思ったのは、こちら。

兵庫県の西宮にある廣田神社の干支絵馬です。作者は画家の武井泰道氏。過去のを調べてみたら、ここ数年同じ人が描いていましたが、べつに阪神タイガース仕様ではなかった模様。猿ならいじりやすかったとかで今年だけなのでしょうか。とはいえ寅年に期待!
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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。著書「ニッポンのおみくじ(グラフィック社刊)」発売中。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。約20年来、巷間の多種多様なおみくじを自らの足で歩いて独自に収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月に最低2回位は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石・鉱石やトランプ・占いカード等、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。何でもとことんハマるのが生き甲斐。

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