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【再録】秘仏御開帳!50年に一度しか会えない文殊様 竹林寺

今年で開創1200年を迎える四国霊場。これだけでもビッグイベントだというのに、さらにダブルで特別な年を迎えてしまうお寺があります。それが竹林寺の、50年に一度の御開帳。今年2014年の10月25日~11月25日の間だけです。急げ!

2014年09月17日掲載分01
竹林寺は高知県随一の花や展望の名所「五台山(ごだいさん)」のふもとにあります。山門の額にも「五台山」の山号が。この地名は、中国にある文殊菩薩(もんじゅぼさつ)の聖地「五台山」に似た場所ということで奈良時代に名付けられました。

今回御開帳されるのは、この文殊菩薩という仏様です。「日本三文殊」のひとつというくらいなのに50年に一度しか見られないなんて、これは事件ですよ!藤原時代の仏像で、獅子に乗り四人のお供を従えた「渡海文殊」という形式の仏像。

2014年09月17日掲載分02
イラスト看板で四人のお供が、一足先に出迎えてくれます。

お供の中でも人気者は、小さな男の子「善財童子(ぜんざいどうじ)」。この子は華厳経(けごんきょう)というお経の主人公でもあり、文殊菩薩の教えのもと、色々な人に出会って学びを得る旅をしていきます。

2014年09月17日掲載分03
御開帳を記念して今年できたばかりの善財童子像。自由に手をふれてお詣りできます。あらゆるものを見聞きするたび成長できる、素直な心を取り戻せるかもしれません。


そんなわけで、せっかくだから境内をひとめぐりしてみましょう。


2014年09月17日掲載分04
まず目を引くのが五重塔。四国八十八ヶ所のうち四ヶ所にしかない五重塔のうちのひとつです。


2014年09月17日掲載分05
願かけスポット発見!お願いをひとつ叶えてくれる一言地蔵。


2014年09月17日掲載分06
境内はどこも苔が美しく手入れされていて、やわらかな緑に癒されます。


2014年09月17日掲載分07
苔と石仏と花と。こんなお気に入りの風景に出会えれば、至福のひととき。四季折々に違った表情をみせてくれる草花が、そこかしこから語りかけてくれるはず。御開帳期間の後半あたりなら、紅葉も見頃になりますよ。


そして見逃せないのが、江戸時代の建築になる客殿から拝観する名勝庭園です。この庭を作った鎌倉末~室町時代の禅僧「夢窓疎石(むそうそせき)」は、京都の天龍寺や苔寺の庭園の作者としても有名。
2014年09月17日掲載分08
客殿では、御開帳期間中、堂本印象画伯による襖絵が見られる日も。詳しい日程は未定なので、近くなったら竹林寺の公式サイトをチェックしてみてください。こちらも45年ぶりの公開ということで、必見です。色々な仏像の並ぶ宝物館もお忘れなく。今だからこそ強く結ばれる仏様とのご縁を悦びながら、芸術作品や美しい庭をのんびり眺めて満たされる、そんな心やすらぐお寺めぐりの醍醐味が竹林寺には詰まっています。


2014年09月17日掲載分09
さて、四国霊場なので大師堂にお詣りしてから…


2014年09月17日掲載分10
いよいよ最後に、今しか会えない文殊菩薩様のいらっしゃる本堂へ。文殊様は、知恵の仏様。実は「高知」という地名も、竹林寺の文殊様のおかげで知力が高い、というのが由来だったりします。

文殊菩薩様のお姿は、基本的にクールなイケメン。煩悩を断ち切り頭を明晰にするシンボルの剣を右手に、知識を表す経巻を乗せた蓮の花を左手に持っています。竹林寺のお像もこのお約束の通りで、やはりイケメンなのですが、藤原時代らしくナチュラルさと上品な洗練性をあわせ持ち、とても柔和で気品に満ちた印象です。渡海文殊としては日本最古だからなのか、鎌倉時代以降の文殊像にありがちな厳しさがありません。

今年の春の御開帳では乗り物の獅子だけいかめしい江戸時代のものでしたが、今度の秋の御開帳では藤原時代に同時に作られた獅子に乗ります。この獅子が、実はなにげに脱力系。てろっとしたツルツルの体に、どんぐりまなこを見開き大笑いするような顔は、一度見たら忘れません。これで文殊様も、素朴な造形の4人のお供と合わせて、ますます優しく愛らしい感じになっていることでしょう。

2014年09月17日掲載分11

2014年09月17日掲載分12
50年に一度の今しかない、大変レアなお守りも。渋いストラップに、重厚でかっこいい桐箱入り袋守、どちらも文殊菩薩様を表しお力をいただく神聖な文字「梵字(ぼんじ)」が入っています。勉強熱心な人や、受験を控えたお友達へのお土産にすると喜ばれること間違いなし。かわいいイラスト入り記念グッズもたくさんあって、目移り必至。

2014年09月17日掲載分13
御朱印は、もちろん1200年記念スタンプ入り。獅子の顔の絵柄になっています。限定カラー御影札も、忘れずにもらって!



2014年09月17日掲載分14
竹林寺は高知市内のメジャー観光スポットを巡回する「MY遊バス」のルートに入っているので、ついでに龍馬像で知られる景勝地「桂浜」に行くのも簡単。「桂浜水族館」や「とさいぬパーク」も隣接し、一日リゾート気分を満喫できちゃいます。



場所的には少々離れてしまいますが、もう一ヵ所ついでに行ってほしいのは、ちょうど同じ時期に1200年記念の御開帳を行っている札所、大日寺です。
2014年09月17日掲載分15
ずっしり大きい御本尊の秘仏、大日如来様を間近でじっくり拝めるので、かなりオススメ。地方色豊かな脇仏の観音様にも注目。どちらも平安時代後期の作になります。仏像好きなら、ぜひともプランに組み込んで。

2014年09月17日掲載分16

こちらは大日寺の御朱印と御影札、1200年バージョン。

今年ならではの札所巡りに徹するも良し、レジャースポットと組み合わせるも良し。この機会に、高知を思いっきり楽しんでみてはいかがでしょうか。

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●竹林寺 http://www.chikurinji.com/
≪アクセス≫
・JR高知駅からMY遊バスで約26分
MY遊バス時刻表・路線図・運賃などはコチラ→ http://www.attaka.or.jp/kanko/kotsu_mybus.php
高知県高知市五台山3577
0888-82-3085


≪イベント≫
秘仏本尊文殊大菩薩 平成の御開帳
秋期 平成26年10月25日(土)~11月25日(火)
期間中毎日8:30~17:00 (11月4日(火)午前中を除く)

●大日寺

≪アクセス≫
・土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線「のいち」駅から徒歩40分
高知県香南市野市町母代寺476-1
0887-56-0638

≪イベント≫
御本尊大日如来・脇仏聖観音菩薩 御開帳
秋期 平成26年10月21日(火)~11月28日(金)
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テーマ : 神社・仏閣巡り
ジャンル : 旅行

【再録】頭がよくなる!?スカイブルーとマリンブルーな空海開眼の地・その2 みくろど周辺

前回の最御崎寺からふたたび海沿いに降りると、待っているのは波打ち寄せる広大な岩場。

2014年08月20日掲載分01

一帯は乱礁遊歩道になっています。
奇観を楽しみつつ歩いていくと、「弘法大師行水の池」なんて場所も。
2014年08月20日掲載分02
ここも室戸七不思議のひとつ。
ともあれ、弘法大師様が若い頃にこのあたりで修行していたことは間違いないのです。ここから道路に出て反対側に渡ると、その頃お大師様が住んでいた場所に出ます。

隣り合う二つの洞窟。波に削られて自然にできたというのもうなずける、荒々しい外観から修行の厳しさをしのぶことができます。

2014年08月20日掲載分03
寝泊まりしていた「御厨人窟(みくろど)」。

2014年08月20日掲載分04
修行の場にしていた「神明窟(しんめいくつ)」。

ここでお大師様は、前回の最御崎寺にもお祀りされている、虚空蔵菩薩という仏様を祈る特殊な修行をしました。完璧に成し遂げれば超人的な記憶力が得られるというこの修行法は、「虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)」と呼ばれるものです。
2014年08月20日掲載分05
その方法は、細かいやり方が色々と決められているのですが、メインとなるのは御真言(ごしんごん)という呪文のような、仏様を讃える言葉を唱えること。その回数はなんと、一日一万回×100日で100万回!睡眠もあまりとらずに、一日ほとんどそればかりという状況です。普通の人にはとてもマネできません(危険なのでマネしないでください、念のため)。さすが超人は違うんですね…。

だからといって、単なる伝説というわけではなく、似たような記憶力増大法が世界各地に伝えられているらしいです。実際、こうした荒行が心身に直接働きかけ、何かを変える力を持つのは確か。人間の脳には、まだまだ底知れない無限の可能性があります。それを開く方法を先人の知恵はすでに探り当てていたということでしょうか。

ちなみに、このとき唱えられた虚空蔵菩薩の御真言はこう。

のうぼう あかしゃきゃらばや おん ありきゃ まりぼり そわか

これだけでもなかなか覚えられない私はどうすれば(笑)。
とはいえ、御真言は唱えれば唱えるだけ仏様の力を借りられるもの。世界の叡智に、少しは触れられるかもしれませんよ。


神明窟は落石のため立入禁止ですが、みくろどは中に入ることができます。

2014年08月20日掲載分06
参拝者の灯明が絶えることなく、暗い洞窟をほのかに照らし出します。

2014年08月20日掲載分07
みくろど内から見た、外の景色。お大師様が例の修行中に神明窟から見たのも、こんなふうだったはず。百万回の御真言を唱え終えた瞬間、口の中に明星が飛び込んできて、お大師様は悟りを開かれたということです。このとき見ていた、室戸の空と海。荒行で意識変容を起こし、世界と自分との境目が消えてひとつになっていたお大師様の中に分かちがたく刻まれた、空と海。彼が「空海」と名乗るようになったのは、この出来事からでした。その後の天才的な行状は、留学中たった3ヶ月で密教の全ての教えをものにしてしまうなど、歴史の伝える通り。

2014年08月20日掲載分08
みくろどにも御朱印があります。今年なら1200年記念スタンプも。



2014年08月20日掲載分09


ふたたび乱礁遊歩道へ。巨大な奇岩や不思議な穴がいっぱい。
2014年08月20日掲載分10
それぞれに地質学的な説明を書いた案内板があり、どうやってそんな形ができたのかナルホドの連続です。よくわからなくても、地球が生きて動いているのを肌で感じられる景観には圧倒されるはず。胸の奥に迫るような空と海と大地の躍動に包まれるうちに、いつしか世界とひとつになってしまいそうな気がします。




ここで修行した頃の若いお大師様のお姿を表した、巨大な室戸青年大師像もすぐ近く。
2014年08月20日掲載分11


りりしい表情で、室戸の空と海を見つめていらっしゃいます。
2014年08月20日掲載分12


海をバックに、涅槃仏も。
2014年08月20日掲載分13
ここでしか見られない、のどかな光景です。

大師像の下にあるお寺の中は、曼陀羅ステンドグラスと星空の異空間。
2014年08月20日掲載分14
密教宇宙のロマンを感じながらお詣りできます。

2014年08月20日掲載分15
室戸青年大師像の御朱印。お大師様のもとに降りてきた明星をイメージした、星マークがユニークです。



バスで少し足を伸ばせば、四国霊場第二十五番札所の津照寺も楽に行けますよ。
2014年08月20日掲載分16
この石段の向こうの本堂をお詣りして振り向くと、高台からの海のながめ。

2014年08月20日掲載分17
津照寺の御朱印と御影札。こちらも1200年記念バージョン。

2014年08月20日掲載分18

弘法大師様のミステリー、そして空と海の絶景に彩られた室戸岬周辺、とても爽やかでパワフルなエリアです。海辺の風情を味わいながら、のんびり巡ってみてください。

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●室戸青年大師像
高知県室戸市室戸岬町3903
0887-22-0506
≪アクセス≫
・土佐くろしお鉄道「奈半利」駅から高知東部交通バス「青年大師像前」下車(←「室戸岬」バス停の2つ先です)スグ

●御厨人窟(みくろど)
室戸青年大師像の境内を出て右に向かってすぐ
●室戸岬乱礁遊歩道
みくろど・室戸青年大師像から道路を渡ってすぐです。

●津照寺(しんしょうじ)、別名「津寺(つでら)」
高知県室戸市室津2644
0887-23-0025
≪アクセス≫
・土佐くろしお鉄道「奈半利」駅から高知東部交通バス「室戸」下車(←「室戸岬」バス停とまぎらわしいので注意、奈半利駅からみてそれよりだいぶ手前です)徒歩約5分

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【再録】頭がよくなる!?スカイブルーとマリンブルーな空海開眼の地・その1 最御崎寺

夏は海、そして今年は四国霊場開創1200年!というわけでぜひとも行っておきたい場所、それはあの弘法大師・空海が修行した室戸岬。若き日の空海が胸に刻んだ景色を追って、今が旬の旅へと出かけてみませんか。

2014年08月06日掲載分01
やなせたかし先生作のゆるキャラたちとともに進む「土佐くろしお鉄道」で、雄大な太平洋を見下ろしながら終点まで乗ります。この先は鉄道空白地帯。バスに揺られて、海辺ならではの車窓を楽しみつつのんびり行きましょう。


バス停「室戸岬」のひとつ先「岬ホテル前」で降りると、おへんろ道はすぐそこ。
2014年08月06日掲載分02

標識の柱には、お遍路さんが迷わないようにと地元の人たちが貼った、道しるべステッカー。
2014年08月06日掲載分03
馴れない旅の道中、これを見つけるととても安心します。四国の色んなところを歩くたびに出会える、心温まる気遣い。

これから目指すのは、四国霊場札所第24番「最御崎寺(ほつみさきじ)」。お大師様が唐への留学から帰ったあと、自身の修行の地にちなんで建てたお寺です。

2014年08月06日掲載分04
おへんろ道の入口には、奥の院・番外札所とされている「一夜建立の窟(いちやこんりゅうのいわや)」。お大師様が唐から持ち帰ったといわれる、珍しい大理石の観音様が祀られていたそうです(現在は最御崎寺で保管しています)。特に女性から篤く信仰されていた場所で、静謐な祈りの雰囲気を色濃く残しています。

2014年08月06日掲載分05
石畳におおわれた山道は、巡礼道として古くからたくさんの人が歩いてきた証拠。お寺まで約20分の登りです。

2014年08月06日掲載分06
展望台まで来れば、あと半分くらい。

2014年08月06日掲載分07
室戸の海をながめて一息。
弘法大師様は、ここ室戸岬の空と海に感動して自らを「空海」と名付けられました。はるばる室戸まで来たからには、そんな素晴らしい風景をあちこちで堪能しまくっちゃいましょう。

2014年08月06日掲載分08
さらに登って最御崎寺の山門の前まで来たら、ちょっと寄り道。案内板に従って、今来たのと別な方向にほんの少し降りると…

2014年08月06日掲載分09
室戸岬灯台です。これぞ夏って感じ、空と海に映えますね。明治32年建築当時のままの姿、必見です。

さて、再び山門へ戻り、お寺に入っていきます。
2014年08月06日掲載分10


すぐ目につくのが、この岩「鐘石」。
2014年08月06日掲載分11
岩なのに、石で叩くと金属的な甲高い音がします。本当です。この音は、あの世まで届くとか。これぞ日本の夏、ミステリーですね。室戸七不思議のひとつに数えられています。なお先ほどの「一夜建立の窟」も、その名の通りの言い伝えでメンバー入り。こんなふうに各地に謎と伝説がちりばめられているのも、お遍路旅の魅力です。

2014年08月06日掲載分12
本堂にお祀りされている御本尊様は、虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)様。

境内には、そのお姿の石仏もいらっしゃいました。
2014年08月06日掲載分13
無限の知恵を司るというこの虚空蔵菩薩様、実はここ室戸の地で空海が修行したとき、一心に祈った仏様なのです。そのやり方と効果が、これまたミステリー。では、どこでどんなふうに修行し祈ったのか。そのお話は次回にゆずるとしましょう。

2014年08月06日掲載分14
札所に来たからには大師堂でも忘れずお勤めして、いよいよ御朱印です。
なお四国霊場でのお勤めなどマナーについては、御朱印入門その7をぜひお読みください。

2014年08月06日掲載分15

2014年08月06日掲載分16
はい、やっとお見せできました。御朱印の左上には、開創1200年記念スタンプ。そして御影札(みえふだ)の右側にもう一枚、カラーで梵字をあしらったものが今年しかもらえない限定の記念バージョンです。なお梵字については御朱印入門その2をご覧ください。

2014年08月06日掲載分17
せっかくだから、四国八十八ヶ所専用納経帳(御朱印帳)と、おそろいの御影札保存帳も今年ならではの1200年記念版にしてみては。最御崎寺の売店ほか、四国各地の札所やお土産屋さん等のお遍路用品コーナーにあります。室戸の空と海をイメージした鮮やかなカラーリングがポップで、通常地味なデザインの多い他の巡礼用納経帳と差をつけられそう。今年はサムライブルーならぬクウカイブルーでいこうぜ!

2014年08月06日掲載分18
最御崎寺には宿坊があり、ごはんが美味しいとお遍路さんたちの間でも評判。メインのカツオたたきなど、土佐名物がしっかり盛り込まれていて大満足です。温泉の大浴場ではお大師様の像にお湯をかけて願かけできたり、最上階の観音堂から海を見渡せたりと、お楽しみも満載。予約時に事前に問い合わせておけば写経や瞑想などのプチ修行体験もできちゃいます。ゆっくりお泊まりして、空と海の美しさをすみずみまで味わい尽くすべく、じっくりお出かけを。というわけで次回は、お大師様こと空海が実際に修行した海辺へと足を踏み入れていきます。

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●最御崎寺 公式サイト http://www1.ocn.ne.jp/~nijyuyon/
≪アクセス≫
・土佐くろしお鉄道「奈半利」駅から高知東部交通バス「岬ホテル前」下車(←「室戸岬」バス停のひとつ先です)徒歩約20分
高知県室戸市室戸岬町4058-1
0887-23-0024
宿坊「最御崎寺遍路センター」予約も上記番号へ。
1泊2食5985円
写経・瞑想体験はお寺様の都合によってできる日とできない日があるので、必ず事前の問い合わせを。

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【再録】一度で三度のご利益!?砂浜と巨大〇〇のラッキースポット 琴弾八幡宮

山あり海あり、今年で開創1200年を迎える四国霊場は絶景が盛りだくさん。そんな中でも、今回は夏にぴったりな珍しい札所のご案内です。

観音寺駅からしばらく歩いて、川を渡ると、こんもりとした森のある丘が見えてきます。

2014年07月23日掲載分01

この「琴弾山」全体が琴弾(ことひき)八幡宮。

2014年07月23日掲載分02

って、四国札所なのに神社!?いえいえ、こちらは江戸時代まで、神社とお寺の区別がなかった頃に八十八ヶ所に入っていたところ。現在の札所になるお寺は、ここから琴弾山の頂を越えた中腹に隣接しています。とはいえ、この神社を通るコースにあるのが絶対に見ておきたい風景だったりするのであなどれません。

2014年07月23日掲載分03
本宮まで登って札所まで抜けてしまうと戻るのが大変なので、まずはふもとの神幸殿(上写真)をお詣りし、隣の社務所で先に神社の御朱印をいただいてしまいましょう。

2014年07月23日掲載分04
ナイスなビジュアル系御朱印。まさにこんなイメージの、美しい景色がこの先に待っています。

2014年07月23日掲載分05
というわけで、まずはこの鳥居と神門の向こうに続く石段を登り、本宮へ。

2014年07月23日掲載分06
古びた石造りの欄干や石碑に残る昔の面影が趣深い参道。けっこう長いです。

2014年07月23日掲載分07
ゴールは近い…。良い運動になります。出発前に必ず飲み物の用意、これ大事。

2014年07月23日掲載分08
山の頂上、琴弾八幡宮の本宮に到着しました。ここの神様は海から船に乗ってやってきて、そのとき妙なる琴の音が聞こえたというのが名前の由来だそうです。八幡様は戦いの神様。平安時代から多くの武将が勝利を願って、ここで八幡様に馬を捧げてきました。

馬を奉納するのは絵馬のルーツということで、琴弾八幡宮では町起こしを兼ねて毎年、全国奉納絵馬コンクールが行われています。指定の絵馬を神社にお願いして取り寄せれば、誰でも参加できます。たまには絵心を生かしてみるのもいいかも。
2014年07月23日掲載分09
入賞作品が展示されるのは毎年4月29日から5月5日まで。息を飲むほど綺麗な絵から味わいあるヘタウマまで、それぞれの思いを込めて自由に描かれた絵馬は見ているだけで楽しいですよ。期間外でも、先ほどの社務所で図録を購入すれば過去の入賞作品をたくさん見ることができます。



さて、本宮から道案内に沿ってさらに進むと、琴弾浜をのぞむ展望台が。
2014年07月23日掲載分10


ここから見えるものこそ地域のランドマーク、ここまで旅して来たからには見ずには帰れません。ただ海が見えて美しいだけじゃない、その個性的すぎる風景とは…?!










2014年07月23日掲載分11

巨大ミステリーサークル…じゃなくって、巨大砂絵!
江戸時代のお金「寛永通宝」の形なので、「銭形」と呼ばれています。寛永10年(1633年)、藩主の領内巡視を歓迎しようと、地元の人たちが一夜にして作ったそうです。

これを見た人は健康で長生きできてお金に困らないとか。やっぱり、見なきゃ!しかも、昨年にはこの近所から宝くじ高額当選者が出たとのこと。あやかりたいあやかりたい。

2014年07月23日掲載分12
展望台内に貼ってある、季節ごとの夕日の時刻表。琴弾浜は海の夕日が特に美しいことで名高く、同時に銭形がライトアップされ幻想的な光と色のハーモニーに包まれます。狙って行く価値アリですね。ちなみに、銭形は見えないけど温泉に浸かりながらのんびり海の夕日をながめていたいなら、すぐ近くの日帰り温泉「琴弾廻廊」も超オススメです。海水浴場も近いので、泊まりがけで満喫を。



2014年07月23日掲載分13
ここから先の道は下りになり、だんだんとお遍路道の情緒に。

2014年07月23日掲載分14
いつの間にか、観音寺の境内に突入していたりします。

2014年07月23日掲載分15
木陰と石仏が多く、なんだか落ち着ける場所です。

2014年07月23日掲載分16
裏口から入るのもナンなので、改めて山門を出てから一礼。
ここは四国霊場で唯一、同じ境内に2ヶ所の札所があるという珍しいお寺です。



2014年07月23日掲載分17
まず上写真は札所69番、観音寺の本堂と大師堂。朱塗りで古めかしい巡礼寺の雰囲気が、森と土によくなじんでいます。ここはもともと、琴弾八幡宮を管理していたお寺。江戸時代以前には、お寺が神社を管理するのは普通のことでした。四国札所の中にも、その名残で神社と隣接しているお寺が実はとても多いのです。



2014年07月23日掲載分18
そして上は同じ境内にあるもうひとつの札所、68番の神恵院(じんねいん)。近代的な造りの本堂と、大師堂です。こちらはざっくり言えば、元札所だった琴弾八幡宮を明治時代の神仏分離令に遭っても札所として存続させるために、中身は本来同じ神様だけれど神社から分裂させ、新しくお寺も作るという体裁をとった感じでしょうか。大変ややこしいので、説明はこれくらいにしておきます。

そんなわけで、色々あった末にどういうわけか1ヵ所でまとめて3ヶ所もお詣りできるようになってしまったのが、琴弾八幡宮とその関連のお寺。

2014年07月23日掲載分19

2014年07月23日掲載分20
御朱印と御影札も、一気に2ヶ所。今年限定で1200年記念スタンプと記念カラー御影札も付くので、ちょうど行ける人はうらやましいなあとか思ってしまう私です。それはともかく、琴弾八幡宮も合わせれば御朱印も一気に3ヶ所。その上、白砂青松のさわやかな絶景に銭形パワーで開運なんて、御利益は一度に三倍よりもっと多いにちがいありません。

次回も、夏らしく海が素敵な四国霊場のお話をお届けします。
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●琴弾八幡宮
香川県観音寺市八幡町1丁目1−1
0875-25-3828

●観音寺
香川県観音寺市八幡町1-2-7
0875-25-3871
納経所 午前7時~午後5時

●神恵院
香川県観音寺市八幡町1丁目2−7
0875-25-3871
納経所 午前7時~午後5時

●日帰り温泉「琴弾廻廊」 公式サイト http://kotohiki-kairo.co.jp/
香川県観音寺市有明町6-6
0875-24-4567
営業時間 10:00~23:00(受付は22:00まで)
≪アクセス≫
JR予讃線「観音寺」駅下車徒歩約25分
≪イベント≫
全国奉納絵馬コンクール

応募締切 毎年2月末日
応募作品展示 毎年4月29日~5月5日

問合先・応募先
〒768-0061
香川県観音寺市八幡町1-1-1 琴弾八幡宮内
全国奉納絵馬コンクール実行委員会
TEL 0875-25-3828

応募用の絵馬は、140円切手を同封して上記まで申し込めば郵送していただけます。応募作品は、入賞すると本宮に奉納され末永く保存されるので、劣化しにくい画材を選んでください。応募するときは「入賞しなかった場合は返却をお願いいたします」等の希望を添えておくと良いです。
         

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【再録】手描きの超ステキ絵馬に感激!日本最初の鬼子母神 金倉寺

梅雨まっさかりの今日この頃ですが、そんな季節だからこそマイペースでゆったりとしたお出かけも味わい深いもの。特に、今年が開創1200年でいよいよ盛り上がる四国霊場を巡るなら、こういったオフシーズンだと当日予約でも余裕で宿を取れたりするので、のらりくらり行き当たりばったりの旅というのを気楽に満喫できてしまいます。

というわけで引き続き、前回までの善通寺から電車ですぐ行ける札所、金倉寺(こんぞうじ)を訪れてみましょう。駅からしばらく歩くと、山門がみえてきます。

2014年06月11日掲載分01


とても広々とした境内です。

2014年06月11日掲載分02

薬師如来様をお祀りしている本堂では、巨大な数珠を回して祈願。
2014年06月11日掲載分03
お遍路さんが次々と参拝にやってきます。読経するときは周りの団体さん等と声を合わせてしまうのがラクにできるコツ。

2014年06月11日掲載分04
2014年06月11日掲載分05
御朱印と御影札も、薬師如来様。今年中なら、この他に1200年記念のスタンプが押され、限定カラー御影札がもらえます。今だけ!

2014年06月11日掲載分06
こちらは大師堂。「大師」と呼ばれる高僧は日本の歴史上25人いるのですが、金倉寺の大師堂では四国霊場としては珍しく、弘法大師様の他にもう一人の「大師」をお祀りしています。
2014年06月11日掲載分07
それが智証大師様。円珍という名前で、宗派は天台宗です。お寺や博物館で、頭のとんがったお坊さんの絵や像をみたらほぼこの人と思って間違いないでしょう。実は空海の甥っ子で、しかも空海に続いて中国に留学までした、大変優秀なお方です。ここで生まれ、子供時代や帰国後など、多くの時間をこのお寺で過ごしていらっしゃいました。

この智証大師様ゆかりの女神様が、首都圏では「おそれ入谷の~」「雑司ヶ谷の~」で知られる鬼子母神(きしもじん)。正式名称は「訶利帝母(かりていも)」と言います。

2014年06月11日掲載分08
金倉寺の中でも独特の信仰を集める、訶利帝母堂。智証大師様が子供の頃ここで遊んでいたとき訶利帝母が現れて、これからあなたを守ってあげる、と言ったとか。これが日本で最初の、鬼子母神の出現記録になるそうです。

訶利帝母はもともと、インドの恐ろしい鬼神。人間の子供をさらっては食べていました。そのくせ、自分は子だくさんの子煩悩。ある日、そんな彼女をこらしめようと、500人の子供たちのうち末っ子ひとりを、お釈迦様が隠してしまいます。あまりの悲しみに大パニック状態の訶利帝母。500人もいるのにね。まして普通の人間の、たった一人の子供なら、そのかけがえのなさはどれほどか。自分の中にある大きな愛に気付いた彼女は、世のすべての母と子の幸せを守る、良い女神様になりましたとさ。鬼子母神の描かれる姿に鬼婆タイプと美人天女タイプの二通りがあるのは、このためなのです。

2014年06月11日掲載分09
お堂に掲げられている額絵。ここでは優美な女神様のお姿。地元では「おかるてんさん」と呼ばれ、親しまれています。なんだか「きしもじん」よりも愛らしくて優しそうな感じがしますね。今年の間は、毎月16日のご縁日に御開帳もあるので要チェック。

2014年06月11日掲載分10
お願いするときは、おかるてんさんの大好物、ザクロの絵馬を上げます。ちょっぴりグロテスクな見た目のザクロは、人肉の味がするなんて言い伝えも。ワルだった頃の名残なの



もっと気合いの入ったお願い事には、ここだけの美しい手描き絵馬が用意されています。画家のDennyさんが一枚一枚真心こめて制作。絵柄も表情も一つとして同じものはない、オンリーワンです。
2014年06月11日掲載分11
どこかなつかしくて柔和なタッチが魅力的。私は思わず2枚一気買いして、コレクションに加えてしまいましたよ。本当に、どれも違ってどれも良いので、選べなかったです。2枚に絞り込むまでにも悩ましかったくらい。このクオリティで1枚1000円というのも、素晴らしすぎて感涙もの。手のひらサイズのアートとして愛でるもよし、出産祝いのプレゼントなどにも喜ばれそうです。

Dennyさんが絵馬に似顔絵を描いてくれる「emaface」も人気。月に一回、金倉寺の境内で、その場で描いてもらえます。日程など詳細はDennyさんのホームページでチェック。持ち帰って大事に飾っておくのも良いですが、奉納してもお焚き上げされてしまったりすることはないので、訶利帝母堂の御開帳のたびに見ることができます。絵馬には近世から、祈る自分自身や家族の姿を描いて神仏に奉納し、その場に保存してもらって末永い幸福を願う伝統がありました。これがお祝い事などの記念になり、今でいう家族写真のかわりのような役割も果たしてきたのです。その現代的復活、スローで温かな世界になんだかホッとします。おかるてんさんがずっと見守ってくれる、家族の思い出。素敵な時間を残しに、ぜひ大切な人とお詣りしてみて。

参拝を終えたら、ひとやすみ。金倉寺山門のすぐ向かいには、讃岐うどんの名店「はなや食堂」があります。
2014年06月11日掲載分12
古民家のような外観に、昭和30年代そのままのレトロな店内。有名人のサイン色紙がお店のいたるところに飾られていました。それにしても、メニューが全部安いっ!

2014年06月11日掲載分13
基本のうどんに、好きな天ぷらをセレクトするのが讃岐うどんのスタイル。コシの強さとダシの旨さがクセになります。太く長くと、縁起もかつげるパワーフード、それがうどん。留学帰りの弘法大師様が、出身地の讃岐に真っ先にもたらしたという説も。最近メジャーになってきた年明けうどんをはじめ、香川県ではおめでたいときや景気づけしたい時にも欠かせないそうですよ。

どこへ行っても名店だらけで、歩いてはうどん、歩いてはうどんの香川県。札所巡りもひときわ楽しくなるエリアです。四国88ヶ所のうち、金倉寺と、前回までご紹介した善通寺、そして道隆寺、弥谷寺、曼荼羅寺、出釈迦寺、甲山寺で構成された「七ヶ所まいり」というコンパクトな巡礼コースがあるのも香川県ならでは。1日で回りきれるし、専用の色紙に御朱印を集められたり、ついでに七福神巡りになっていたりと、お楽しみも色々。メモリアルイヤーの今年だからこそ、「七ヶ所まいり」でお四国デビューをキメちゃいましょう!

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●金倉寺 http://www.kagawa-konzouji.or.jp/

≪アクセス≫
・JR金蔵寺駅から徒歩8分
香川県善通寺市金蔵寺町1160
0877-62-0845

画家Denny Horimizuさん公式サイト http://moridukuri.cho-chin.com/

≪イベント≫
訶利帝母御縁日 毎月16日10時~14時
今年中に限り、四国霊場開創1200年行事の一環として、御縁日ごとに訶利帝母堂の御開帳があります。

訶利帝母例祭こどもまつり 毎年5月第2土・日曜日
毎年この日には、訶利帝母堂の御開帳と本堂の内陣参拝あり。様々なイベントも催されます。

円珍・乃木まつり 毎年9月第1土・日曜日
土曜日には午後7時より約1時間、万燈会先祖供養と大般若経典くぐり(おはんにゃはん)。日曜日には柴燈大護摩供。

●はなや食堂
香川県善通寺市金蔵寺町838-2
0877-62-4334

テーマ : 神社・仏閣巡り
ジャンル : 旅行

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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。現在、初の著書を執筆中。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。巷間の多種多様なおみくじを収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月に最低2回位は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石・鉱石やトランプ・占いカード等、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。何でもとことんハマるのが生き甲斐(悪癖?)。

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