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春日大社御本殿に大絵馬の元祖

奈良の春日大社、20年に一度の式年御造替ということで、国宝の御本殿を間近で見られるなど普段足を踏み入れることのできない聖域が今月末まで公開中です。

御本殿は四棟が連なる形なのですが、各社殿をつなげている壁「御間殿塀(おあいでんべい)」に描かれた障壁画は大型絵馬のさきがけと言われています。公開中の回廊内は撮影禁止なので、写真は以下のサイト様をご覧下さい。

http://m.news.walkerplus.com/article/56117/image309169.html

この御間殿絵馬、平安時代から式年御造替ごとに同じ絵柄で描き替えられ続けてきたとのこと。この絵だけなら岩井宏實先生の絵馬の本とかにも図版が載ってたりしますが、板ではなくて壁画の形式だったということに実物をみて驚きました。

ところで、10年くらい前には、春日大社でこの図柄をデザインした小絵馬が授与されてたんですよ。

色使いや刷り方が繊細で、美しい出来映えでした。こんなふうに精巧なミニチュアになってる絵馬って嬉しいんだよなあ。仏像フィギュアとかの大絵馬版、みたいな。大事に飾ってます。残念ながら、現在は出していない模様。公開中の今こそ価値ある一品だと思うんですけどねえ…。やはり絵馬は生モノ、当時買っておいて良かったなあと。

一方、いつの間にかこんな新しい絵馬ができてました。

奈良産の材木で作ってるそうです。らくがお系なので絵馬掛け處では皆が描いた色んな顔が楽しめます。そんな中、何も描かなくてもたまたま木目が顔っぽく見えるのとかないかなー、なんて探してしまうのは私だけでしょうか。写真のは片目しかなくて惜しい感じっていうか、そんな簡単にあるわけないよな。すごく顔っぽいのを見つけたひとはラッキーだと思います(誰がやるんだw)。

さて、今回の御本殿公開、回廊内には七種類の木が自然にくっついてる御神木があったり、初公開の御本殿磐座は漆喰で塗り固められているという他に類をみない形(春日大社の管轄内でもう一ヶ所だけあるそうですが)だったりと、なんかもうパワスポすぎてクラクラするくらいでした。特に磐座、漆喰で色とかはわからないんだけど、形がどう見ても巨大な六角柱結晶の集まった巨大水晶クラスタな気がして。だとしたら、その輝きがあまりにも畏れ多すぎて漆喰で封じられたということかもしれません。真相は誰にもわかりませんが…。20年に一度だし、一見の価値ありです。
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テーマ : 和風、和物、日本の伝統
ジャンル : 趣味・実用

駄ジャレで、もうかりまっせ!

ここまで見てきただけでも、絵馬には洒落のきいたものが色々あるのがおわかりいただけたかと思います。今回は、そんな中でもダントツで駄ジャレ密度の濃い絵馬の登場です。

 

こちらは江戸末期の縁起物だった「藻刈舟」という絵をモチーフに、安井金毘羅宮が絵馬として仕上げたもの。「もうかり絵馬」とよばれています。

 

 

哀愁漂う背中がなんとなくイイ感じの渋い絵ですね。それにしてもこの人物、一体何をしているのでしょうか。

 

それでは、シンキングターイム!

 

 

 

 

 

 

 

答え。






「藻を刈ってる」(もぉかってる)。


・・・はい、オヤジギャグ並みの駄ジャレです。

 

しかも、駄ジャレはこれだけでは終わりませんよ。雨の中だから「降るほどもうかる」。さらに「一芳」のサインで、「もうかる一方」の異名をとったという「藻刈舟」作者の画家、森一鳳にあやかっているんです。

 

おまけに、商売繁盛の神でもあったこの金比羅宮のマーク「マルキン」の焼印を落とすことで、駄目押しのようにマルキン祈願。三重四重にもわたる駄ジャレが巧みに盛り込まれた、最強の縁起物の一丁上がりというわけです。

 

私が絵馬の収集に本格的にハマったのも、この「もうかり絵馬」で、絵柄に託された願い事を読み解く面白さに目覚めたのが大きなきっかけでした。次回からも引き続き、こういった駄ジャレをもう少し追究していきます。

小さな美術品でハッピーに!

室町時代以降になると、プロの絵師が絵馬を制作するようになり、大きく華やかで美術的価値の高いものがたくさん生み出されていきます。今日、古いお堂あるいは社殿の中や、寺社の境内にある絵馬堂という大絵馬を奉納する専用の建物などに掲げられている額絵がその代表格。文化財指定を受けたり博物館に収蔵されたりしている絵馬も各地にあります。これが江戸時代にかけて、絵師が腕を競い合う発表の場になったり、スポンサーの依頼を受けて広告の役割を果たしたりするようになっていくわけです。

 

そんな歴史的な作品を、ミニチュアにして気軽に楽しめる絵馬はいかが?観光などで何気なくおとずれた寺社にも、よく見ればそういう柄の絵馬を売っていることが時々あるので要チェック。 たとえば東京都心のオアシス、赤坂氷川神社でも、ミニチュア系の絵馬を手に入れることができます。それがこの二枚。

 

 

 

 

 

この二枚のモデルになっている絵は、赤坂氷川神社所蔵の都重要文化財、狩野豊久の筆になる「紙本着色神馬額絵・獅子額絵」。元の作品は屏風に絵馬形の絵を二枚張ったものですが、これも大絵馬流行の中での、派手好みのバリエーションといったところでしょう。

 

どちらも印刷がとても繊細。もとの日本画のイメージを崩すことなく小さな美術品として充分楽しめるレベルの嬉しい品です。願い事を書いて奉納することもできるし、お値段も手頃。手元に置いて愛でても、思い切って奉納しても、ちょっぴり贅沢な幸せ気分に浸れること間違いなしですよ!

 

赤坂氷川神社(東京)・社宝絵馬

赤坂氷川神社1

赤坂氷川神社2

六本木ヒルズからほど近い都会のオアシス、赤坂氷川神社。一歩踏み入れば鎮守の森にワープしたかのような凛とした空気の中、社殿脇に掛かる随分と大振りな絵馬の、何と元気のよいこと。

絵馬そのものにも「社宝」と書いてあるとおり、この2枚の絵柄は神社所蔵の都重要文化財、狩野豊久の筆になる「紙本着色神馬額絵・獅子額絵」を元にしたものです。金屏風の中に、絵馬をかたどってそれぞれ描かれています。美術品としての価値も高い、名門絵師の手になる大絵馬が社寺に奉納されだしたのは室町以降ですが、こちらは絵馬そのものではないものの、こうした派手好みのバリエーションなのでしょう。

何が嬉しいって、そんな贅沢な一品のミニチュアを持ち帰って家で飾れること。まさに小さな美術品。日本画的にかっこいい絵柄をコレクションしてニヤニヤするのも、絵馬蒐集の大きな楽しみです。なにしろ、我々一般庶民は、本物の高い絵なんかにはとても手を出せませんからね。絵馬はそんな身の程知らずの所有欲をささやかに満たしてくれるナイスアイテムでもあるというわけ。この赤坂氷川神社の絵馬のように、印刷も丁寧で、美しい風合いならなおよし。はっきり言って、クオリティ高いです!特に、下の獅子の毛並みの細かい渦巻きが金色の細い線でしっかりと再現されているのは、繊細な和モノ好きのツボをくすぐるはずですよ!

さて、勢いがいいのは絵柄だけじゃない。この大きなサイズに皆がはりきって書いていく願い事も、活気に満ちています。目に飛び込んでくる文字は、「きよし」、「ズンドコ」、「~ヒット祈願」・・・あれ?しかもなんだか、痛絵馬顔負けの美化しまくりな氷川きよしイラストまで!そう、氷川といえばきよし。べつにこじつけというわけじゃありません。実はここ、氷川きよしの芸名の由来となった場所なんです。名付け親のビートたけしがかつてバイク事故にあった時、母親がこの赤坂氷川神社で回復祈願をしたからということ。今やたけしも回復のみならず世界的な映画監督というわけですから、霊験あらたかですね。あやかりたい、あやかりたい。

そんなわけで、ここは氷川きよし氏にとって大切な場所ですから、新曲を出すたびにヒット祈願のご祈祷も欠かさないそうです。ここでは絵馬に書かれたたくさんの応援メッセージも、きっとご本人への力強い励ましとして、直接その心に届いているんだと思います。これも現代絵馬の、大きな力のあらわれの一つではないでしょうか。

ところで、きよし応援絵馬にまじって、たまにセーラームーンの火野レイちゃんの痛絵馬もいくつか奉納されていたりしますが、それは赤坂ではなく麻布氷川神社。近いけど、惜しい!
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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。現在、初の著書を執筆中。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。巷間の多種多様なおみくじを収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月に最低2回位は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石・鉱石やトランプ・占いカード等、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。何でもとことんハマるのが生き甲斐(悪癖?)。

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