放生寺(東京都新宿区)役行者の下駄

放生寺

放生寺・裏
↑裏面はこんな感じ

なんだか本当に履けてしまいそうな、下駄の形。
真ん中にいる仙人みたいな人は、役行者(えんのぎょうじゃ)といって修験道の開祖です。
山野をかけめぐり、はては空も飛んでしまったりするハイパー健脚の持ち主。
そんな超人にあやかって足腰の健康祈願。

放生寺は、一陽来復の御守りで有名な穴八幡神社の隣のお寺です。
明治の神仏分離令より前には、穴八幡と一体でした。
境内に入ってすぐの左手には役行者像を祀る祠があり、この絵馬が所狭しと掛けられています。
普通の人が踏み入ることない山奥で修行する修験道は、神も仏も区別のない自然信仰。
今ではすっかり穴八幡神社の影にかくれて静かなこの場所の片隅に、神仏習合の残り香が感じられます。

余談ですが、このお寺では一陽来復ならぬ「一陽来福」の御守りを出しています。
穴八幡のものと同じく、冬至か大晦日か節分の夜中12時に恵方に向けて貼るものです。
もとはひとつだったお寺の、こちらも伝統ある御守り。
せっかくだから神と仏でペアにして祀ってみると、なんかいいことあるかもしれません。
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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。著書「ニッポンのおみくじ(グラフィック社刊)」発売中。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。約20年来、巷間の多種多様なおみくじを自らの足で歩いて独自に収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月平均2回以上は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石やらトランプ・占いカード類やら喫茶店マッチやらと、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。気になったらとことんハマるのが生き甲斐。

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