【再録】「大化の改新」パワーで出世開運! 談山神社

暑かった夏も嘘のようにすっかり涼しくなり、いよいよ紅葉前線がやってきました。今年は気温の変化が急激だったので、特に美しい色づきが期待できそう。

そんな心おどる季節に欠かせないのは、やっぱり神社仏閣めぐり。色鮮やかな景色の楽しめる名所が多い上に、歴史を味わったりご利益を授かったりできるなんて、いいことずくめですよね!

今回ご紹介するのは、西の日光ともいわれる奈良県の談山(たんざん)神社。こちらが、あの日光東照宮のモデルになったといわれる本殿です。
2012年10月31日掲載分01
彫刻などの装飾も見事。豪華絢爛な社殿と紅葉の取り合わせ、実は日光よりもこっちがずっと先でした。創建は飛鳥時代にまでさかのぼります。祭神は「大化の改新」で知られる中臣鎌足(なかとみのかまたり)。

2012年10月31日掲載分02
写真の左方にそびえる優美な塔は、世界唯一の木造十三重塔。鎌足公のために息子たちが捧げたものです。

中臣鎌足は、日本初の大改革をみごと成しとげた古代史のヒーロー。「談」山神社という名前は、その準備の談合をここでしたことに由来しています。さらに、彼の子孫「藤原氏」は、代々にわたり権勢を誇ることに。ですから仕事の成功、願望成就や出世、そして末永い繁栄を願うにはもってこい。日光東照宮に祀られる徳川家康も、きっと彼にあやかりたかったのでしょう。

威厳あふれるお姿の鎌足公御神像も拝観することができます。
なんと、この像にそっくりな御朱印も!
2012年10月31日掲載分03
こういった御朱印は、見るからに神様がそこにいてくれる感じで、嬉しいですね。

また、談山神社に伝わる鎌足公の絵姿は、その迫力ある目つきから「三方睨みの鎌足公」と呼ばれています。これをモチーフにしたお守りもユニーク。
2012年10月31日掲載分04
写真は交通安全ステッカーです。これさえあれば周りの車もびっくりして安全運転に!?袋タイプの厄除けお守りもあります。邪気を蹴散らす目ヂカラは抜群!

鎌足公御神像の隣には、息子の藤原不比等(ふじわらのふひと)公の御神像と、まるでこの不比等が変身したかのような戦いの神様「勝軍地蔵」像の2体も安置されています。カッコイイので、こちらも必見です。勝負運UPの強い味方!

鎌足公の妻、鏡王女(かがみのおおきみ)を祀るのは境内の恋神社。
2012年10月31日掲載分05

鏡王女は、天智天皇にも愛されていた謎多き女性です。歴史を動かすほどの魅力、想像をめぐらすほどに憧れてしまいます。そんな素敵な恋ができるよう、しっかりお詣りを!

2012年10月31日掲載分06
恋神社の絵馬はレトロな絵柄が可愛いミニサイズ。想いを込めて奉納してもよし、身近に置いて和むもよし。お友達へのプレゼントにもオススメです。

2012年10月31日掲載分07
上は談山神社の御朱印。談山神社では、10月14日から12月9日まで紅葉まつりが開催されています。11月3日には、古代のスポーツがよみがえる「けまり祭」も。11月22日から12月1日までは、ライトアップで夕闇に浮かび上がる彩りを満喫して。静かな里山の風情に抱かれながら、鎌足ファミリーの威力で開運してみては。
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●談山神社 http://www.tanzan.or.jp/

≪アクセス≫
・ JR/近鉄 「桜井」駅南口からバス「談山神社行」または「多武峰行」で「談山神社」下車
 (秋の紅葉シーズンにはバス増便あり)

奈良県桜井市多武峰319
0744-49-0001
8:30~16:30(最終受付) ただし紅葉の見頃は最終受付17:00まで
拝観料500円

≪イベント≫
紅葉まつり
2012年10月14日(日)~12月9日(日)
期間中、社宝「増賀上人 行業記絵巻」「談峰龍神像」の特別公開もあります。
特に「談峰龍神像」は辰年のみの公開。

けまり祭
2012年11月3日(土・祝) 11:00~ 境内「けまりの庭」にて
ライトアップ
2012年11月22日(木)~12月1日(土) 日没~20時(最終拝観受付18時)
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【再録】たのしい御朱印入門・その2 神仏を感じる御朱印の見方・前編

御朱印ビギナーの皆様!御朱印帳はもう手に入れられましたでしょうか?今回は、御朱印を少し集めてみると気になってくるかもしれないことからお話します。

まずは、神社とお寺の御朱印の区別です。御朱印帳を分けたほうがいいのかどうか、という疑問をよく耳にします。これには色々な考え方があるので一概に言うことはできません。私個人としてはどちらでもいいと思っています。ですが、たまには御朱印帳の絵柄や雰囲気によって「これなら神社専用!」などという具合に気分で分けてみるのも一興です。参考にしてみてください。

見た目の違いとしては、神社の御朱印は、印にも墨書にも神社の名前がそのまま入っていることが多いです。

2012年10月17日掲載分01
上は熱田神宮(愛知県)の御朱印。とてもシンプル。

一方、お寺の御朱印はもっとバリエーションが豊富です。

下は道明寺(大阪府)の御朱印。
2012年10月17日掲載分02

しばらく集めていると、大体こんな感じのものが増えてくるのでは。「十一面観音」と書いてあるのは、このお寺でお祀りしている仏様の名前。

そして、印の部分には何やら謎のマークがありますね。

よく見ると、こんな形をしています。
2012年10月17日掲載分03
これは「梵字(ぼんじ)」といって、仏教で使われる特殊な文字。一字ごとに神仏を表します。上の梵字が表しているのも、十一面観音です。

さらに、梵字はそれ自体が仏様の分身です。梵字の入った御朱印を見たときは、このページにその仏様がいらっしゃるんだな、というふうにイメージしてみてください。

2012年10月17日掲載分04
十一面観音は頭の上に顔がたくさんある観音様です。災難を除き、幸せをもたらしてくれます。艶やかなお姿の仏像が多いので、こんなイラストにしてみました。

2012年10月17日掲載分05
道明寺では、毎月18日・25日に御本尊の十一面観音が御開帳され、そのお姿を拝むことができます。こちらの十一面観音像は国宝。厳かに黒光りする優雅な平安美人です。

さて、それではこれからご紹介する2箇所のお寺では、どんな仏様をお祀りしているのでしょうか?
2012年10月17日掲載分06
左は石道寺(滋賀県)、墨書は「大悲殿」。右は六波羅密寺(京都府)。こちらは「六波羅堂」と書いてあります。お寺の御朱印には、建物の名前や、ゆかりのある言葉が書かれることも多いです。

墨で書かれた言葉は違っても、この2つの御朱印の印部分には道明寺と同じ梵字があります。同じ種類の仏様がいらっしゃるということですね。
2012年10月17日掲載分07
3箇所とも十一面観音をお祀りするお寺です。

こうして御朱印から仏様を連想できれば、行ったお寺の仏像や雰囲気を思い出す手助けにもなります。

とはいえ、「どれが何」などと特に覚える必要はなく、「これはここに書いてあるこの仏様を表しているのかな」くらいに何となく見当をつけられれば充分に楽しめるはず。なるべくラクにいきましょう。わからないときはお寺の方にきいてみたりすれば世界が広がるはずですよ。

2012年10月17日掲載分08
石道寺の十一面観音像は、少女のような可憐さ。ほのかに残る色彩が大変美しいです。井上靖の小説「星と祭」にも登場しています。なお「大悲殿」というのは「観音様のお堂」のことです。境内と周辺は紅葉の名所なので、これからの季節にオススメ!特に、隣接する鶏足寺跡(旧飯福寺)は、約200本の紅葉が参道を染め尽くします。

2012年10月17日掲載分09
ところで、今、見逃せないのは六波羅密寺!今年の11月3日から12月5日まで、御本尊の十一面観音像が御開帳されます。しかも国宝です。12年に一度しか拝めない貴重なお姿、ぜひとも心に刻みつけて。

こんな時にも御朱印をいただけば、帰ってからも仏様といつも一緒の気持ちでいられます。お詣りできたご縁を形に残してくれる御朱印、その意味にまで思いを馳せればありがたみも倍増です。


↓続きはコチラ↓
その3 神仏を感じる御朱印の見方・後編
その4 ビジュアル系御朱印をさがせ!・墨書編
その5 ビジュアル系御朱印をさがせ!・印編
その6 ビジュアル系御朱印をさがせ!・総合編
その7 巡礼ノススメ~四国八十八ヶ所に挑戦!~


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●六波羅密寺 http://www.rokuhara.or.jp/
≪アクセス≫
・市バス206系統「清水道」下車徒歩7分
・ 京阪電車「清水五条」駅下車徒歩7分
・ 阪急電車「河原町」駅下車徒歩15分

京都市東山区五条通大和大路上ル東
075-561-6980
8:00~17:00 宝物館拝観料600円

≪イベント≫
辰年御本尊御開帳 平成24年11月3日~12月5日
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●道明寺

≪アクセス≫
・ 近鉄「道明寺」駅下車徒歩10分
大阪府藤井寺市道明寺一丁目14番31号
072-955-0133
9:00~16:00 境内自由
≪イベント≫
御本尊御開帳 毎月18日・25日 拝観料500円
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●石道寺

≪アクセス≫
・ JR北陸本線「木ノ本」駅から湖国バス「井明神」下車徒歩10分
滋賀県長浜市木之本町石道
0749-82-3730 *事前連絡したほうが確実に拝観できます。
9:00~16:00(月曜定休) 拝観料300円
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【再録】源平合戦に狸合戦!?愉快なご利益ガイド 屋島寺・その2

四国狸の総大将「太三郎狸」がすみついているという屋島寺は、実はさりげなく狸だらけ。全部さがしてみるのも面白いかもしれません。

2012年10月3日掲載分01

まずは上の鳥居を抜けて「蓑山大明神」の祠のわきに出ると、願いの叶ったお礼に奉納された狸がこんなに!
2012年10月3日掲載分02

ご利益は家庭円満、縁結び、安産、商売繁盛など。太三郎狸は屋島寺の観音様に仕える、徳の高い狸。みんなの願い事を叶えようとがんばってくれます。しかも奥さんを大切にし、浮気なんか絶対にしないんだそうです。だから家族はいつでも仲良し。
2012年10月3日掲載分03
そんな理想の家庭がほしいっ!それなら大切な人、家族や仲間たちと絵馬でここに来られた喜びを分かち合ってみては。一人ならば、素敵な出会いを願って。その想いを忘れないよう、子狸の部分を取りはずしてお守りにできちゃいます。かわいさに人間関係が和みそう。

宝物館の入口にも狸。
2012年10月3日掲載分04

館内にも、いくつか狸スポットが。中でもゆかりの深いのは、宝物館の窓から見える「雪の庭」。白い凝灰岩が夏でも雪のような景観をつくりだす、必見の庭園です。かつて太三郎狸が「扇の的」や「義経の八艘飛び」といった源平合戦「屋島の戦い」の名場面を化けて再現してみせたという幻想的な場所。

ご本尊の千手観音像も宝物館で拝観できます。源平の絵巻や屏風、ゆかりの品々も盛りだくさん。屋島の海を見に行く前に、イメージをふくらませておきましょう。

屋島寺の境内を出て、案内表示をたよりに海へ。これまた狸だらけのお土産屋さん密集地帯を抜けて「獅子の霊巌」という場所に出ると、高松港を見渡す絶景が広がります。
2012年10月3日掲載分05

気分は爽快。でも見てるだけじゃもったいない!ここでは厄払いの「かわらけ投げ」が楽しめます。
2012年10月3日掲載分06
源氏が勝利を喜んで笠を投げたのが由来とのこと。うまく飛べば願いが叶うとか。思いっきり遠くに飛ばしてストレス解消!たまたま行き会った観光客との会話も盛り上がります。旅人同士がすぐに打ち解けるのは、お遍路文化の息づく四国ならでは。「こうやるとよく飛ぶよ!」なんて知恵を出し合いながらみんなで一喜一憂すれば、楽しさ倍増です。

海の見えるエリアをのんびり一周しつつ、所々でかわらけポイントをチェック。
2012年10月3日掲載分07
↑輪を狙って投げる上級編も。通ればいいことあるかも!


2012年10月3日掲載分08
どこを見渡しても眺望は抜群。デートスポットとしてもオススメです。

景色を楽しみながら、ちょっと一息入れられるお店もたくさんあります。
中には土地ならではの珍しい食べ物を出している所も!

2012年10月3日掲載分09

左は、名物「いいだこ」の田楽。瀬戸内海で水揚げされた旨味たっぷりの小さなタコがぎっしり。頭からまるごと、白味噌をつけていただきます。この地域の料理に特徴的な白味噌は、源平の時代に都から伝わったというハイソな味わい。

右は、「あん餅雑煮」。甘味の強い白味噌の濃厚なスープに、青のり、色鮮やかなにんじんと大根、そして…甘いあんこの入ったお餅、という驚きの組み合わせです。意外にも、白味噌とあんこはまろやかに溶け合い、出汁もほのかに香る上品なお味でした。初めて見る方も多いでしょうが、香川県ではお雑煮といえばまずこれのこと。にんじんと大根はおめでたい紅白、小豆は邪気払い、丸いお餅は「何事も丸く収まるように」といった願いが込められています。

小皿に添えられているのは「しょうゆ豆」といって、お遍路さんの栄養源として親しまれてきた伝統食です。ご当地グルメからも、歴史と祈りを感じてみてください。もちろん、讃岐うどんもお忘れなく!

今年の11月4日には、「現代源平屋島合戦絵巻」というイベントが行われます。武者行列や騎馬戦で、源平合戦のスケールが実感できるはず。涼しくなったら、いざ屋島!

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●屋島寺 http://www.yashima-kanko.net/

≪アクセス≫
JR屋島駅/琴電屋島駅から徒歩1時間程度、または山上シャトルバス
バス時刻表http://www.kotoden.co.jp/publichtm/bus/rosen/yashima/t-yashima20101218.html

香川県高松市屋島東町1808
087-841-9418
境内自由7:00~17:00

≪イベント≫
「現代源平屋島合戦絵巻」
2012年11月4日(日) 屋島東町周辺にて開催
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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。著書「ニッポンのおみくじ(グラフィック社刊)」発売中。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。約20年来、巷間の多種多様なおみくじを自らの足で歩いて独自に収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月に最低2回位は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石・鉱石やトランプ・占いカード等、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。何でもとことんハマるのが生き甲斐。

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