【再録】寄り道しながら大阪七福神・その2 今宮戎神社・大国主神社

寄り道しながら大阪七福神・その1 四天王寺
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四天王寺の鳥居を出て、通天閣を横目に国道25号の大通りを西に進んでいくと、えびす様をお祀りしている今宮戎(いまみやえびす)神社にたどり着きます。

2012年12月26日掲載分01

えびす様は、鯛と釣りざおを持って海からやってきた商売繁盛の神様。特に西日本では身近に信仰されていて、「十日(とおか)えびす」はお正月の風物詩です。ちなみに関東ではあまりなじみのない「十日えびす」ですが、逆に西日本では「酉の市」がなかったりします(一見すると似た雰囲気のようですが、全く別の行事です)。

2012年12月26日掲載分02

今宮戎神社でも、1月9日から11日までの3日間にわたって十日えびすが盛大に行われます。伝統ある大阪木津市場も近いこちらのえびす様は、なんといっても大阪商人の守り神。そのにぎわいは総人出100万人以上の規模!えびす様に立派な鯛を捧げる献鯛行列、芸能人等をかつぎ上げる宝恵駕籠(ほえかご)行列、などなど見どころ盛りだくさんです。

2012年12月26日掲載分03
*イラストはイメージです。

十日えびすでは、まず福笹を求め、その枝に様々な縁起物を選んで飾っていきます。福笹や縁起物を売っているのは、この日のために狭き門を突破してきた「福娘」たち。まさにラッキーガールですね。おそろいの装束に金色の烏帽子(えぼし)が目印です。

一年中ずっと緑色をたやさない笹は、生命力と繁栄のシンボル。これに付けるのは、小判や打ち出の小づちといった定番から、変わったところでは使い古した本物の一万円札を砕いて固めて福銭の形にしたなんてものまで。たくさんあって迷うけど、日本版クリスマスツリーみたいで楽しいかも!?まっさらな笹を新しい年の希望で彩れば、明るく元気な一年を過ごせそう。

2012年12月26日掲載分04

色紙に今宮戎神社「えびす大神」の御朱印をいただき、ミニ絵馬も受けて境内を出たら、ちょっと寄り道。

今宮戎神社の裏手に回ってさらに道もう一本ほど奥へ進むと、もうひとつ神社が見えてきます。こちらは七福神ではないですが、ちょっと珍しい願かけができるスポットです。「廣田(ひろた)神社」といって、かつては今宮戎神社を管理下に置いていたほどの大きな神社でした。

2012年12月26日掲載分05


この神社の絵馬は、こんな絵柄です。
2012年12月26日掲載分06
これは、赤エイ。実は大変おいしい魚で、漁師たちにはよく食べられていました。それにしても、どんなご利益が?

赤エイはしっぽに毒のとげがあるので、つかまえたらまず切り落とさないといけません。とげのちくちくした感じが痔の痛みに似ているので、ちくちくを切り落とせば痔がなおる!という信仰だそうです。痔にかぎらず、色々な病気を赤エイに託して治るようお願いしてみては。また、エイは叡知のエイに通じるということで、合格祈願にも効験アリです!

社殿の中の大絵馬にも赤エイが。
2012年12月26日掲載分07

せっかくだから、御朱印もいただいていきましょう。
2012年12月26日掲載分08


今宮戎神社から大阪木津市場を通りすぎてさらに西へ進み、大阪七福神の次なる目的地、大国主(おおくにぬし)神社へ。こちらにお祀りされているのは、だいこく様。やはり市場の近くなので、今宮戎神社のえびす様と並んで、大阪商人の守り神。両方お詣りしなければ片詣りとまで言われるほど、ペアで大切にされてきました。

2012年12月26日掲載分09

だいこく様といえば、上の看板のように袋を背負って打ち出の小槌を持っているイメージが根強いですが、ここでは少し違います。下は、こちらの御神体、日出大国神像。朝日を抱く姿が力強いですね。
2012年12月26日掲載分10
いわゆる「だいこく様」は、仏教の「大黒天(だいこくてん)」という神様と、日本神話の古事記に出てくる神様「大国主命(おおくにぬしのみこと)」(大国を音読みすると「だいこく」)が混ざり合ってくっついた姿。一方、この御神像は、ハッキリと「大国主命」のほうのイメージです。出雲大社の奥社で密かに祀られている御神像と同じ姿だとも言われています。

それだけに、縁結びのご利益は絶大。「えんむすび御守」も受けていくとよいでしょう。恋愛はもちろん、人間関係全般、特に商売・仕事に良い出会いをもたらしてくれます。お金が増える「お種銭」のお守りもオススメ。

2012年12月26日掲載分11
絵馬に描かれているのも、縁結び・和合を表す二股の大根。なぜ大根なのかといえば、だいこく様のお使い、ねずみの大好物だから。

2012年12月26日掲載分12
狛犬の代わりにいる「こまねずみ」もお見逃しなく!

2012年12月26日掲載分13

2012年12月26日掲載分14
上はミニ絵馬と、「日出大国神」の御朱印が加わった色紙です。
こうやって歩くたび増えていくのが七福神めぐりならではのお楽しみ。

次回は、毘沙門天と弁財天をお詣りしていきます。


↓続きはコチラ↓
寄り道しながら大阪七福神・その3 大乗坊・法案寺
寄り道しながら大阪七福神・その4 長久寺・三光神社、そしてゴールの後は…?

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●今宮戎神社 http://www.imamiya-ebisu.net/
≪アクセス≫
・地下鉄御堂筋線「大国町」駅3番出口より東へ徒歩5分
・地下鉄堺筋線「恵美須町」駅5番出口より西へ徒歩5分
・南海高野線「今宮戎」駅降りてすぐ
・阪堺線「恵美須町」駅西へ徒歩5分
・JR「新今宮」駅北へ徒歩10分または南海高野線に乗り換え「今宮戎」駅
・市バス「戎神社前」降りてすぐ

大阪府大阪市浪速区恵比須西1丁目6−10
06-6643-0150
境内自由

≪イベント≫
十日戎(とおかえびす)
2013年1月9日(水) ・10日(木)・11日(金)
詳しくは以下のWEBサイトをご覧ください。
http://www.imamiya-ebisu.net/ebisu_gyouji
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●廣田神社
大阪府大阪市浪速区日本橋西2丁目4-14
06-6641-1771
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●大国主神社
≪アクセス≫
・地下鉄御堂筋線「大国町」駅下車、2番出口スグ
大阪市浪速区敷津西1丁目2-12
06-6641-4353
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●大阪七福神について
四天王寺(布袋尊)、今宮戎神社((えびす神)、大国主神社(だいこく神)、
毘沙門天(大乗坊)、弁財天(法案寺)、福禄寿(長久寺)、寿老神(三光神社)

専用色紙1500円(御朱印大別途・1カ所につき300円)
ミニ絵馬1ヵ所につき1枚100円、ミニ絵馬を飾る専用絵馬1000円
通年対応、専用色紙と専用絵馬は上記各寺社で授与
(いつでも、どこからでもスタートできます)
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テーマ : 神社・仏閣巡り
ジャンル : 旅行

【再録】寄り道しながら大阪七福神・その1 四天王寺

もうすぐお正月。せっかくの初詣、たっぷり福をつかみたいなら七福神めぐりにチャレンジしてみては!?御朱印や縁起物を集めながら七つの寺社をお詣りして回れば、新たな一年へのパワーチャージはバッチリです!

七福神は、室町時代末期に人気のあった神様がまとめられて生まれました。七福神めぐりが各地で広まったのは、江戸時代後期になります。日本最古といわれる京都に次ぐほど古くて、しかも歩いて回れるのが大阪七福神。歴史ある寺社で開運祈願しながら、健康ウォーキングで大阪ミナミの雰囲気を満喫できるなんて、いいことずくめ。やってみない手はありません!


さて、スタートは四天王寺の布袋(ほてい)様から。

2012年12月12日掲載分01

この大きな石の鳥居が、四天王寺の入口。日本三鳥居のひとつとされています。あれ、お寺なのに鳥居?と思うかもしれませんが、なにしろ創建は飛鳥時代。まだお寺と神社の区別がなかった頃のものが、幸いにも残っているからです。

鳥居をくぐるとすぐに、布袋堂がみえてきます。
2012年12月12日掲載分02
なにやら「乳布袋尊」と書いてありますね。どういうことでしょうか?

2012年12月12日掲載分03
実はこちらの布袋様、子育てする女性のお乳の出が良くなるご利益があるということで、「乳のおんばさん」と呼ばれることも。お乳が出ないときは授け、出すぎるときは止めてくれるそうですよ。なぜなのかはわかっていないそうですが、お乳も体も豊満な感じのする優しそうな布袋様だからかもしれません。

2012年12月12日掲載分04
そんな乳布袋尊に上げる絵馬は、そのものズバリ。昔からここで多くの女性たちが奉納してきた絵馬の素朴な雰囲気を伝える貴重な絵柄です。安産祈願や子育ての無事祈願もおまかせあれ。

そんなのまだまだ早すぎ、ていうか関係ないよ~っ、という人にはこちらの絵馬を。
2012年12月12日掲載分05
プライバシー保護シールつきなので恥ずかしくても安心。縁結びの段階からサポートしてくれるなんて、まさに太っ腹です!

2012年12月12日掲載分06
御神体とは別に、なでて拝むと幸せになれる「なで布袋尊」も。おなかとか耳たぶとかついついタッチしたくなっちゃう、とても親しみやすい神様なのです。

大阪七福神では、一ヶ所ごとのミニ絵馬と、これを集めて飾れる大きな絵馬があります。
布袋堂の授与所で、1枚目のミニ絵馬を受けるのを忘れずに!
2012年12月12日掲載分07


専用色紙と御朱印は、四天王寺の納経所でいただきます。
2012年12月12日掲載分08


このあとは、せっかくだから境内をぐるりと散策してみるのも一興。
やはり王道はこの中心伽藍(がらん)でしょう。
2012年12月12日掲載分09
ひとたび中に入れば、飛鳥時代を再現した堂塔の荘厳さに圧倒されます。

2012年12月12日掲載分10
上の写真の「六時堂」は、四天王寺の信仰の中心。毎年1月14日には日本三大奇祭のひとつとされる「どやどや」が、このお堂の前にある豪壮な石舞台で行われます。ふんどし姿の男子中高生がどやどやと押し寄せ、「ドヤァ!」とばかりに全力で御札を奪い合うお祭りです。

広大で見所も非常に多い四天王寺。とても全部は書ききれません。その地元に根付いた信仰の活気は、ぜひみなさんに肌で感じていただきたいところです。ここでは、おまけとしてひとつだけ、ユニークな祈願ができるところをご紹介します。

2012年12月12日掲載分11
上の写真は、「石神堂」という小さなお堂の中をのぞいたところ。牛の像が見えますね。この床下には、四天王寺を造った時に建築資材を運んだ牛がそのまま石になったといわれる謎の巨石「牛王尊(ごおうそん)」が眠っています。

そしてここに上げるのは、牛の絵馬。どんなご利益があるのでしょうか。
2012年12月12日掲載分12
牛は、草を食べます。昔の人は、おできのことを「瘡(くさ)」と言っていました。そこで、牛がおできを食べてくれるという信仰が生まれたというわけ。ここでお願いすれば、お肌がツルツルになるかもしれませんよ!?体の表面にできるおできだけでなく、体の中の色々な病気も食べてくれます。美容と健康に効く、隠れた開運スポットです。

最後に、こちらは四天王寺の御朱印のひとつ。
2012年12月12日掲載分13
四天王寺にはたくさんの御朱印が用意されているので、迷ってしまうかも。納経所でまとめて選ぶことができます。ここでセレクトしたのは、印の絵柄が先ほどの鳥居にかかっている額で、お寺の名前の由来となった「太子髷中四天王」(聖徳太子が戦勝を願って髪の毛の中に隠し持っていた小さな四天王の像)を墨書しているもの。

次回は、えびす様・だいこく様をお詣りしていきます。

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寄り道しながら大阪七福神・その2 今宮戎神社・大国主神社
寄り道しながら大阪七福神・その3 大乗坊・法案寺
寄り道しながら大阪七福神・その4 長久寺・三光神社、そしてゴールの後は…?


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●四天王寺 http://www.shitennoji.or.jp/
≪アクセス≫
・JR環状線/地下鉄御堂筋線 「天王寺」駅から北へ徒歩12分
・地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘」駅から南へ徒歩5分
・近鉄南大阪線「阿倍野橋」駅から北へ徒歩14分

大阪府大阪市天王寺区四天王寺1丁目11−18
06-6771-0066
4月~9月は8:30~16:30、10月~3月は8:30~16:00
拝観料: 中心伽藍300円、庭園300円、宝物館500円

≪イベント≫
修正会結願法要(どやどや)
2013年1月14日(月) 六時礼賛堂(六時堂)にて 14時30分開始
牛王宝印楊枝というこの日だけの特殊なお守りの授与あり(1本1000円)

新春名宝展
2013年1月1日(火)~2月3日(日) 国宝・重要文化財を公開
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●大阪七福神について
四天王寺(布袋尊)、今宮戎神社((えびす神)、大国主神社(だいこく神)、
毘沙門天(大乗坊)、弁財天(法案寺)、福禄寿(長久寺)、寿老神(三光神社)

専用色紙1500円(御朱印大別途・1カ所につき300円)
ミニ絵馬1ヵ所につき1枚100円、ミニ絵馬を飾る専用絵馬1000円
通年対応、専用色紙と専用絵馬は上記各寺社で授与
(いつでも、どこからでもスタートできます)
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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。現在、初の著書を執筆中。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。巷間の多種多様なおみくじを収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月に最低2回位は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石・鉱石やトランプ・カード等、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。何でもとことんハマるのが生き甲斐(悪癖?)。

当ブログの著作権は著者に帰属します。引用するときは引用元記事もしくはブログトップページへのリンクを必ず行ってください。

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