【再録】博多の街のシンボル!これぞお祭り中心地 櫛田神社

梅雨のじとじとした時期に入りましたが、ここまで来れば夏はすぐそこ。夏祭りの季節がやってきます。バテてなんていられませんよ!実は夏祭りって、特に人の集まる大都市では、まさにそんな真夏のイヤ~な気候を病気なく無事に乗り切れるよう祈って始まったもの。そのひとつが、「博多祇園山笠」。今回は、このお祭りの拠点となる櫛田(くしだ)神社です。

博多の地下鉄「祇園」駅周辺には、街中に歴史ある神社仏閣の集まっているエリアがあります。お店やオフィスビルなどが立ち並ぶ中、突如開けた境内地に華やかな楼門。
2013年06月19日掲載分01

この門をくぐりながら天井を見上げると、ちょっと珍しいものが。
2013年06月19日掲載分02
なにやら十二支の動物たちが表されています。十二支は、それぞれが時間や方角に対応していて、昔はこれがお正月のみならず日々の生活に浸透していました。もちろんこちらの十二支も、実際の方位に合わせてあります。
2013年06月19日掲載分03
真ん中には、磁石の針のようなものが。魔障を打ち砕く金剛杵(こんごうしょ)という道具をかたどったデザインです。今年は巳年なので、へびの方を向いています。これが今年の縁起のいい方角「恵方(えほう)」。節分の恵方巻でもおなじみ。この円盤は、恵方を指し示すということで、「恵方盤」とよばれています。毎年大晦日には、針を動かしているんですよ。こんなところからも、ここ櫛田神社が地元の人々をみちびく心の中心地であり続けていることがうかがえます。

境内には、「博多祇園山笠」の「飾り山笠」が。高さは約10メートル!
2013年06月19日掲載分04

毎年7月1日からお祭り終了までの間は、街のあちこちでこういった「山笠」がみられるようになります。博多人形の伝統技術の粋をこらして毎年作られる「山笠」、ぜひ巡って細部まで鑑賞してみて。「山笠」には「飾り山笠」と「舁(か)き山笠」の二種類あり、「舁(か)き山笠」はお神輿(みこし)のようにかつがれるものです。「舁(か)き山笠」は高さで多少コンパクトになるものの人形にはまた違った迫力がありますし、例外としてひとつだけかつがれる「飾り山笠」もあったりします。これだけのものを、曳くのではなく、かついでしまうなんてオドロキ。

2013年06月19日掲載分05
楼門のわきには「清道」という看板がみえます。こちらのほうには広いスペースがあり、お祭りのクライマックス「追い山笠」では各山笠が走って一周します。あれだけのものを、かついだまま、走って競争までしてしまうのが「博多祇園山笠」最大の魅力。レースのチェックポイントに当たる「清道」は、櫛田神社のほかに周辺の東長寺と承天寺の、合わせて三ヶ所。感動の瞬間を目撃できる「追い山笠」は、毎年7月15日のまだ夜も明けない午前4時59分から開始!

「博多祇園山笠」の由来は、鎌倉時代に博多で疫病がはやったとき、承天寺の「聖一国師」という留学帰りのえらいお坊さんが、かつがれながら病気退散の祈祷をして回ったことだと言われています。
2013年06月19日掲載分06
また、櫛田神社には疫病や災厄を司る暴れ神スサノオノミコトが他の神様と合わせて祭られています。もともと祇園祭というのは、この神様を鎮めるお祭りのこと。拝んでおけば病気にかからなくてすむかも。

2013年06月19日掲載分07
社殿の右側にみえる鶴の像のところは井戸。少々クセのある水ですが飲むと健康長寿になるそうです。さすが暴れ神、ひとすじなわではいきません。

社殿の向拝(むこうばい)の左右にも注目。

2013年06月19日掲載分08
雷神:「よぉ風神カモ~ン 嵐を起こそうぜトゥゲザー」


2013年06月19日掲載分09
風神:「やなこったい あばよ あっかんべー」

現地方言では「あかちょこべー」。人々の願いにこたえて暴風雨を起こさない風神です。これぞ博多っ子の反骨精神!?この風神雷神をあしらったお守りもありますよ。人生の嵐を防いでくれそう。

もうひとつ、オススメのお守りはコレ。
2013年06月19日掲載分10
本物の博多織が入っています。高級でお洒落なものの代名詞だった博多帯のミニチュアみたいで、ちょっとイイ気分。色や柄もたくさんあって迷っちゃう。

ところで、博多は海外への玄関口だった町ですから、かつてはモードの最先端でした。実は、うどん・まんじゅう・お茶を日本に初めてもたらしたのは、先ほども出てきた聖一国師だとされています。うどん発祥地の座を讃岐と争っているとか。
2013年06月19日掲載分11
櫛田神社のすぐそばにある「かろのうろん」では、そんな昔ながらの博多うどんを味わえます。マンガなどにも登場する名店。レトロな店内でほっこり。参拝のついでにどうぞ。

櫛田神社の御朱印はコチラ。
2013年06月19日掲載分12

櫛田神社は、「博多祇園山笠」をはじめ、なんと博多三大祭りの全てが行われてしまうすごい場所。毎年5月3・4日の「博多どんたく」では(これだけは櫛田神社のお祭りではありませんが)、行列の出発地点となります。

2013年06月19日掲載分13
上の写真は、櫛田神社の三基のお神輿(みこし)のひとつ。毎年10月23・24日に行われる「博多おくんち」では、これらを牛車で曳いて練り歩きます(山笠はかつぐのにお神輿になるとかつがないというのがちょっと面白いですね)。華やかな行列が見所。

次回は、「博多祇園山笠」に欠かせないパワーアイテムのお話です。

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●櫛田神社

≪アクセス≫
・福岡市営地下鉄「祇園」駅下車徒歩3分
福岡県福岡市博多区上川端町1−41
092-291-2951

≪イベント≫
博多祇園山笠 公式サイト http://www.hakatayamakasa.com/
 詳しいスケジュール・問い合わせ先等は公式サイトをご確認ください。
 毎年7月10~14日「流舁き」 各区域ごとの練習がみられます。
   7月12日午後3時59分「追い山笠ならし」 リハーサルです。
   7月15日午前4時59分「追い山笠」 本番。クライマックスです。

博多おくんち(櫛田神社秋季大祭) 毎年10月23・24日

テーマ : 神社・仏閣巡り
ジャンル : 旅行

【再録】たのしい御朱印入門・その4 ビジュアル系御朱印をさがせ!・墨書編

その1 御朱印帳を手に入れよう!
その2 神仏を感じる御朱印の見方・前編
その3 神仏を感じる御朱印の見方・後編
↑前回まではコチラ↑


前回までの御朱印入門その2その3では、お寺でよくある梵字の入った御朱印の見方を解説してきました。神社や神仏の名前、それに梵字などはある種のスタンダードともいえます。ですが、御朱印を集めるうちに、そんな枠を超えてハッと目を引くような個性的なものに出会うことがあります。そのカッコ良さ、あるいは面白さが一目で感じられる。それがビジュアル系御朱印(と、勝手に名付けました)。むしろ御朱印の楽しみ方の原点かもしれません。

そんなわけで、まずはこの御朱印をごらんください。

2013年06月05日掲載分01
↑「釈迦如来」槙尾山西明寺(京都府)
なんとも繊細な筆致。私が御朱印をはじめて間もない頃、これを目の前で書いていただいたときには、ただひたすらその流麗な筆さばきに息を飲んだものです。筆の先はもちろん、紙の隅々まで神経が通っているかのようでした。10年以上も前のことですが、今でもはっきりと覚えています。

ちなみに印部分には梵字ではなく、卍(まんじ)というインドから伝わったおめでたいマークが入っています。また、「まんじ」とともに、これを囲んでいる丸くて上のとがった「宝珠」の形も、お釈迦様を表すことがあります。

ですが、こんな理屈など即ブッ飛ばしたくなるくらい、全体的な形やバランスが美しい御朱印に偶然出会えたときの喜びは計り知れないものがあります。そんな完成度の高い御朱印は、もはやアートの域に達していると言ってもいいほど。

2013年06月05日掲載分02
↑「観自在」若松観音若松寺(山形県)
こちらも私が今までに最も感動した御朱印のひとつ。若松観音は、縁結びを叶えてくれるお寺です。「観自在」は、観音様の別名ですが、同時に、ものごとを偏見にとらわれず自由自在にすべて見通すという意味もあります。この奥深い一言が、力強く洗練された筆跡で魂込めて表現されているさまは、書道のすばらしい作品そのものです。
2013年06月05日掲載分03


御朱印をアートとして見るなら、何かステキな言葉が書いてあるというのも嬉しくなりますね。

2013年06月05日掲載分04
↑「百花百光」常寂光寺(京都府)
紅葉や四季の花々が美しいお寺です。御朱印が色鮮やかな景色の思い出をよびさましてくれそう。

2013年06月05日掲載分05
↑「心悦清浄」長請堂(京都府)
この他にも「身意柔軟」「為作大安」「先意承問」「不請之法」「視若自己」「自然徳風」と全部で7種類あります(書き置きのみ)。どれも気持ちがキリッとしてくるありがたいお言葉。フィーリングで選んで。
2013年06月05日掲載分06


そのまんまストレート派にはコレ。
2013年06月05日掲載分07
↑「石庭」龍安寺(京都府)
禅の心が表されているという石庭そのものを思わせるような絶妙の配置。墨書の筆跡は係の人によってかなり違いますが、ここではどの方も個性的でアーティスティックな「石庭」を楽しませてくれます。

左上の印のモチーフは、下のつくばい。
「吾唯知足」と書いてありますが、「口」のところがひとつに合わさっています。
「そのまんまで全て満足です」といった感じの意味。これぞ禅スピリットです。
龍安寺に行ったらぜひさがしてみて。
2013年06月05日掲載分082013年06月05日掲載分09

ところで、龍安寺だけでなくどこでも、同じ寺社に行ったからといって同じ筆跡の御朱印がいただけるとはかぎりません。また、同じ人が書いてもその時々の筆の調子で違ってくるのは当然。一期一会なところも御朱印の魅力です。

さて、ここまでは墨書に注目してきましたが、次の御朱印入門のときは「印」、御朱印のまさに核ともいえる部分の「ビジュアル系」を探る予定です。と、その前に。

御朱印入門・その1では御朱印帳の選び方を書きましたが、最近、各寺社でバラエティ豊かな御朱印帳を出すところが増えてきました。そこで、今回は最後にオマケとして、かわいい御朱印帳を少しだけご紹介します。

まずは、玉の輿の今宮神社(京都府)
2013年06月05日掲載分10
お守りにもある、京野菜の絵柄です。色違いもあり。裏表紙にさりげなくころがってる「万願寺とうがらし」がポイント。
2013年06月05日掲載分11
最初のページには、「やすらい祭」の花傘の版画が押してあります。なんだか得した気分。

もうひとつ、伊勢の玄関口、二見興玉神社(三重県)
2013年06月05日掲載分12

夫婦岩の魅力がぎゅっと詰まった美しいデザイン。さりげなくカエルもいます。お伊勢めぐりのおともに、まずゲットしていきたいところ。

今後も、時々こんな感じでいくつか載せていきますね。


↓続きはコチラ↓
その5 ビジュアル系御朱印をさがせ!・印編
その6 ビジュアル系御朱印をさがせ!・総合編
その7 巡礼ノススメ~四国八十八ヶ所に挑戦!~


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●槙尾山西明寺
京都府京都市右京区梅ケ畑槇尾町2
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●若松観音若松寺 http://www.wakamatu-kannon.jp/
山形県天童市大字山元2205-1
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●常寂光寺 http://www.jojakko-ji.or.jp/
京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3
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●長講堂
京都府京都市下京区富小路通五条下ル本塩竈町
*長講堂の拝観と御朱印授与は、不定期の特別公開時のみです。
特別公開の有無と日程はこちらで随時チェックしてください。
http://kyoto-design.jp/special/tokubetsuhaikan
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●龍安寺 http://www.ryoanji.jp/top.html
京都府京都市右京区龍安寺御陵ノ下町13



↓ビジュアル系御朱印たくさん載ってます(^^)


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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。著書「ニッポンのおみくじ」(グラフィック社刊)もうすぐ発売。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。約20年来、巷間の多種多様なおみくじを自らの足で歩いて独自に収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月に最低2回位は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石・鉱石やトランプ・占いカード等、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。何でもとことんハマるのが生き甲斐。

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