ぶっとく生きようぜ!午年の三嶋駒

もう1つか2つ寝るとお正月。来年の干支、午年の絵馬も各地の神社でちょいちょい出始めてきましたね。

静岡県の三嶋大社では、毎年12月25日から、お正月の縁起物として、他では見られない独特の干支絵馬を授与し始めます。それがこの「三嶋駒」。



木のかたまりかってくらい、ぶっといです。
将棋の駒のように分厚いので三嶋「駒」といいます。

ルーツは絵馬にあるようですが、資料などは全く残っておらず、なぜこうした形になったかは謎だそうです。ただ、太く大きいほうがより力強くめでたい感じがするということで自然とこうなったのではということでした。

そもそも絵馬というのも、お焚き上げされてしまったりして昔のものはなかなか実物が残りませんし、わざわざ編まれた資料も決して多くはないので、謎が多いジャンルです。とはいえ、わからないからこそ想像の余地も広がるし、ロマンがあるのかも。

絵馬といえば馬、駒もやっぱり語源は馬。この機会に、今しかない馬の絵柄の三嶋駒を初詣で入手してみては?
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すまたん!zipと、凶が多い廬山寺について。

読売テレビ「すまたん!zip 」の、お正月に向けておみくじの気になるあれこれをチェックするコーナーを(ほんの少しではありますが)監修させていただきました。


私自身も写真でちらっと登場しております(*^^*)


この番組の凄いところはその取材力で、おみくじは凶を抜いておく場合もあるということをきちんと実証してくれました。こういったことは基本タブーなので大抵教えてもらえないものです(たとえ偶然知り得てしまったとしても、勝手に公表することはできません)。


番組情報によれば、非常に多数の寺社に当たって砕けて唯一取材に応じてくれた道明寺天満宮では、確実にお正月だけ凶を抜いているとのこと。


私も番組内では、各所を何度となく引いて回った経験から、数の力による推測として普段でも凶を抜くケースは多いだろうという情報をお出ししましたが、やはりきちんとした取材にはかないません(^^;


番組で特に面白かったのは、後半、凶が多いと噂の京都「廬山寺」について。僧侶様が複雑な儀式を執り行い、祈りを捧げた上で相談者の替わりにおみくじを引き、解釈を行ってくださるという元三大師百籤の本来の形を今でも受け継ぐ、数少ないお寺です。


こちらを訪ね、3人の芸人さんたちが皆でおみくじしていただくという企画(正式には、「みくじを取る」と言うそうです)。


恐怖を煽るBGMに続いて「はい、うちは凶が多いです」と重々しく語る、管長:町田泰宣先生のノリの良さが最高でした。


そしてそこで、3人の中、おみくじで仏様に聞きたい事を「宝くじが当たりますように」にした一人だけが、思いっきり凶を引き当てるという見事なオチといったらもうwww


「そりゃそんなん言うてたら凶引くわ!」とすかさずツッコミを入れる管長先生。「人生は思い通りにはならないものです」と、深いお言葉で締めていただきました。


こういうシンクロニシティがしっかり起きたりするのが、やはり凄いところで。計り知れない何かの力が働いているのを感じずにはいられません。おみくじって、本当に不思議で魅力的だと思います。


なお、廬山寺では通常、僧侶様によるおみくじは受け付けていませんのでご注意ください。お忙しいところをご迷惑がかかるので、読者の皆様におかれましては、決して安易に問い合わせなどしないようお願いいたします。


後日、管長先生にお訊きしたのですが、「みくじを取る」には、お祈りの方法も長く難しく、凄まじいほどの時間と労力がかかりますし、必要な精神的エネルギーも相当なもの。なおかつ場合によっては何日もの間インスピレーション的なものが「降りてくる」までやり直さなければいけないこともあり、大変な思いをするのだそうです。こちらのおみくじは元三大師様を通じて観音様のご意思を伺うものですから、(番組では特別にお見せして頂いたものの)本来そう軽々しく行うものではないということなのです。


というわけで、滅多にお目にかかれない貴重な情報ばかりの、大変興味深い番組となっていました(^o^)



2016.9.22.追記
朝日新聞2016年1月3日付け記事「大大吉・凶なし…おみくじ様変わり 不安な世相を映す?」には、城南宮もお正月に凶を抜いている、との取材による記述があります。



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テレビ番組監修のお知らせ

事後報告になってしまいますが、読売テレビ「すまたん!zip 」の、お正月に向けておみくじの気になるあれこれをチェックするコーナーの監修に参加させていただきました。

詳しい番組内容については、次のエントリで改めてお書きします。

【再録】エキゾチック・ロマンチック!?中国寺で縁結び! 興福寺(長崎)

クリスマスはもう目の前、年末年始はイルミネーションの季節。幻想的なキラキラムードの冬をもっと満喫したいなら、長崎で少し遅めの中国式お正月はいかが?長崎では、2014年1月31日(金)から2月14日(金)まで、町中をエキゾチックな光の供宴で彩るランタンフェスティバルが長崎新地中華街を中心に行われます。その会場のひとつには、パワフルな縁結びスポットが。


まず目印として向かうのは、長崎観光で外せない名所「眼鏡橋」。
2013年12月18日掲載分01

すぐそばに、この日本最古の石橋を作った黙子如定という中国から来たお坊さんの像があります。
2013年12月18日掲載分02

ここから10分くらい歩いて、この方がかつて住職をしていたお寺へ。


2013年12月18日掲載分03
道すがらには、なんとも中国風な龍王の石仏も。


2013年12月18日掲載分04
こうしてたどり着くのが、縁結びの赤寺として名高い「興福寺」です。門も建物もすべて真っ赤で、見るからに良縁エネルギーがみなぎってきそう。

こちらのお寺は、以前ご紹介した「崇福寺」と同じ、日本最古の唐寺のひとつです。宗派も同じ、中国の禅宗「黄檗宗(おうばくしゅう)」。中国様式の建築が旅のわくわく気分を盛り上げます。

2013年12月18日掲載分05
お釈迦様を祀る本堂「大雄宝殿(だいおうほうでん)」。このお堂の前の樹齢400年になるソテツの実は、「幸福の種」というお守りになっています。

2013年12月18日掲載分06
ソテツの木にはオスとメスがあり、できる実はハート形。夫婦そろって長生きな興福寺のソテツの実には、特に良縁・子宝・健康長寿のご利益が。その中でも珍しいきれいなハート形を厳選した、大変レアなお守りです。


2013年12月18日掲載分07
大雄宝殿の見所は、なんといってもその建築の美しさ。アーチ型の天井と、格子の描く文様の繊細さです。

2013年12月18日掲載分08
特にこの丸窓の細工は、氷を砕いたようなイメージの「氷裂式組子」という中国の明末期に特有のスタイル。釘を全く使わず、木だけを組み合わせてこんなに複雑な文様にしているなんてスゴイ!現在の中国には、ここほど大きくて上質なものはもう残っていないそうです。なんとも貴重な巡り合わせですね。

境内を見回すと、またまた中国風の禅寺らしい独特なモノが。
2013年12月18日掲載分09

もはや黄檗宗寺院のマスコットキャラクター?!お腹を叩いて修行僧に時間を知らせる、お魚の「開梆(かいぱん)」です。この開梆クンには、他の中国風のお寺にはない特徴があります。


実は先ほどの開梆クンはオスで、なんとメスの開梆ちゃんも同じ境内にいる!
2013年12月18日掲載分10
これも、興福寺が縁結び寺といわれるワケのひとつだったりします。


そしてこちらが、興福寺の縁結びパワーの源、媽祖(まそ)堂です。
2013年12月18日掲載分11
縁結びの絵馬がたくさん奉納されています。
2013年12月18日掲載分12

ここに祀られているのは、媽祖(まそ)様という中国の女神様。別名、天后聖母とも。もとは人々の病気を治したりできる超能力少女だったとか。航海安全の女神として、世界中で中国系の人たちに信仰されています。女性ならではの優しい癒し系の力で、縁結びと開運も大得意分野。

堂内は撮影禁止なので、イメージイラストで。
2013年12月18日掲載分13
媽祖(まそ)様が従えているのは千里眼・順風耳という2人の鬼神。その名の通り、なんでも見通す目と、どこまでもよく聞こえる耳で、いち早く危険を察知して守ってくれます。もとは悪者で媽祖様に改心させられたというその姿は、日本の邪鬼みたいで親しみやすいような!?

ランタンフェスティバルのメインイベントのひとつが、媽祖行列。長崎だけが海外への窓口だった江戸時代には、中国からの船が出入りするたびに、船に守り神として乗せられてきた媽祖様のお像を、入港したら陸に上げてお堂に祀り、出港するときはまた船に乗せる儀式が繰り返されてきました。これを再現するのが、現代の媽祖行列なのです。普段は福建会館にお祀りされている媽祖様が最初の行列で運ばれてこの興福寺媽祖堂に一週間滞在し、二度目の行列でお帰りになられます。きらびやかな道中では、要所で踊りが披露され、千里眼・順風耳も行列のスターとして大活躍。中国らしいエネルギッシュな動きに、見て楽しむだけでネガティブが退散しそう。媽祖様お出かけで町中にふりまかれる縁結びパワーもたっぷり浴びて、明るく気持ち良い新年を迎えられます。

興福寺の御朱印はコチラ。
2013年12月18日掲載分14

お守りはすべて水引アートによる手作り。
とってもお洒落でカワイイです。
2013年12月18日掲載分15
上は媽祖様の縁結びお守り。淡路結びといって、終わりがなく必ず元に帰るという、まるでメビウスの輪のような神秘的な編み方でできています。ゆるぎない絆を願って、身に付けてみては。意中の人へのプレゼントにも最適。

雰囲気だけでなく、ご利益の面でもロマンチックな恋を呼び込んでくれそうなランタンフェスティバル。期間中は興福寺も、真っ赤な境内がさらに鮮やかに彩られる夜に拝観できちゃいます。長崎を訪れるなら、ぜひともこの時期に!

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●興福寺 http://kofukuji.com/
≪アクセス≫
・路面電車「公会堂前」電停下車、徒歩8分
・路面電車「賑橋」電停から眼鏡橋まで徒歩5分、眼鏡橋から徒歩10分
長崎県長崎市寺町4−32
095-822-1076
拝観料 300円

≪イベント≫
媽祖行列到着式 2014年2月2日 16:50~17:20
媽祖行列出発式 2014年2月9日 14:00~14:30
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●長崎ランタンフェスティバル http://www.nagasaki-lantern.com/
2014年1月31日(金)~2月14日(金) 長崎市内各会場にて開催
期間や日程は毎年変わりますので、注意が必要です。
詳しい場所や様々なイベントの詳細については上記公式サイトをご覧下さい。

テーマ : 神社・仏閣巡り
ジャンル : 旅行

【まとめ】昨日nack5「夕焼けシャトル」内コーナー「今日の押さえドコ」聴いてくださった方へ。

昨日(2013年12月10日(火))、上記番組にて、おみくじについてお話してきました。
お正月も近くなってきたことだし、季節ネタでございます。
絵馬以外でこういうのってほぼ初なので、めっちゃ緊張しました(汗

聴いてくださった方、どうもありがとうございます。
番組中で出てきたおみくじはすべてここに載せてあります。
また、言葉足りなかった部分なども補ってあるので、改めてお読みいただければ幸いです。
聴いてないよーっという方も、以下は当日の内容のまとめなので、初詣等のご参考にお役立てくださいませ。

まず、おみくじのルーツについて。
おみくじは、漢字で書くと御神籤。神様のくじということですね。
日本で初めておみくじらしきものが登場したのは日本書紀の古代にさかのぼり、重要なことをくじ引きで決めるということが見られました。それで神様の意思をお伺いしたわけです。もっと広い意味では、動物の骨を焼いてヒビの入り方を見るような原初的な占いもルーツと言って良いでしょう。

神社仏閣での「おみくじ」が日本に初めて伝わってきたのは平安時代頃と言われています。

その原典をもとに、江戸時代に庶民向けにアレンジして広められたのが、今のおみくじの直接のルーツ。この頃の原型を最もよく残しているのが、喜多院(埼玉県川越市)や浅草寺(東京都台東区)のものです(いずれも同タイプ)。

東京ではおなじみ、浅草寺のおみくじはこんな感じですね。
漢文・浅草寺
古い版木の雰囲気が歴史の古さを物語っています。

この系統の漢文のおみくじには、挿絵がついているものも。
漢文・挿絵入り
上の浅草寺のものと全く同じ漢詩です。
こうしたパターンが、今でもお寺で多く見られます。
主に神社でよくある和歌のおみくじは、明治以降に作られたものです。


おみくじにルールはあるのか、という質問がありましたが、私は基本的には「特にない」と思っています。ただし、各寺社等が個別にルールを設定している場合は必ず従う必要があるので注意してください。また、最低限のマナーとしてその場の神仏に敬意を表すべきなので(かりにもそのお力をいただいてアドバイスをしてもらうわけですから)、引く前には必ず参拝を。それさえ守れば、引きたいと思ったときに引けばいいと思います。色々な本などにそれぞれルールらしきものが載っていたりもするけれど、私の見たところ何か統一した基準等はなさそうです。たとえば凶が出たら厄落としに所定の場所に結んでこないといけないなんてよく言われますが、逆に持ち帰って自分への戒めにするべきという考え方もありますし。引く時期や頻度などにしても、マイルールでいいと思います。要は、気の持ちようです。

ただ、結果が気に入らないからといってやたらと何度も引いてしまうのは考え物。おみくじは自分のその時の運、神様からのメッセージです。大体、微妙なのしか出ない日って、不思議なことに何度引いても微妙なのしか出なかったりするのはありがちなこと。特にいけないなんてことはないし別に自由ですが、それでも無理矢理大吉を引き当てたとしたって、そんなに気持ちのいいものではないですよね。3回までならリベンジOKなんて俗説もあるようですが(おそらく根拠は中国式おみくじ?それとも明智光秀?詳しくはまたの機会に!)、ともあれ、ほどほどで立ち止まって素直に受け止めるのがいいと思います。まあそのへんも、気の持ちようでは。。。


大切なのは、吉凶そのものよりも、そこに書いてある内容に自分を重ねてアドバイスを見出すこと。そういう点では原点回帰なのかもと思えるような、吉凶のないおみくじもあります。

明治神宮
明治神宮は、ご祭神による和歌と、裏にはその現代語訳だけ。運勢などは書いてなくても、そのお言葉にドキッとしたり励まされたり。実はこれが一番大事なことだったりします。

高尾山薬王院(東京都八王子市)には、トレーディングカードのように天狗様からのありがた~いお言葉が入っている「天狗の落し文(おとしぶみ)」なんてものも。
天狗の落とし文
なんだか心が温かくなってきますね(^^)

ちょっと変わり種のおみくじとしては、水にひたすと文字が出てくるものが割とよくあります。
水につけると出る
左は秩父神社(埼玉県)、右は勝浦ビッグひなまつりで名高い遠見岬(とみさき)神社(千葉県)のもの。水にぬらさないと何にも見えません。

榛名神社
もひとつ水につけるタイプのおみくじ、榛名神社(群馬県)。奇岩そそり立つ絶景のパワースポット。

乾いたらまた読めなくなっちゃうなんて、まるで「あぶりだし」!?このタイプのおみくじを出している神社には、まず必ずおみくじをひたす専用の霊泉があったりします。おみくじと一緒に、パワースポットから湧き出る清らかな水の威力をいただけるのが大きなメリット。

こんな感じで色々な種類のおみくじがありますが、初詣でおみくじを引くポイントは・・・?
良い結果が出たらもちろんうれしいですが、気にそわない結果が出ても、今の自分をふり返るチャンスと思ってその内容から前向きなアドバイスを見出すこと。そうすれば新年の目標もおのずと立てやすくなり、日々を気持ちよく過ごせるはずです。初詣のおめでたく元気な雰囲気が、これを後押ししてくれます。お正月はぜひ、お近くでも遠くでも、そんな楽しい気分になれる神社仏閣へお出かけを!


「夕焼けシャトル」スタッフの皆様方、またお聴きになってくださった方、どうもありがとうございました。当日は公開スタジオからの生放送でしたが、スタジオ前から手を振って応援してくださった方々、私にとってこういうことは初めてだったので、とてもうれしかったです。本当に、ありがとうございました。

本日お伝えしたのは、コレクションのほんの一部。もっとたくさんお見せしたかったのですが、なにしろ10分間はあっという間でした。今回は割と軽~く入門編という感じです。せっかくおみくじも絵馬や御朱印と同じくらい実は色々持ってるわけだし、今後は折にふれて少しずつご紹介できたらなと思っております。どうぞご期待ください!

テーマ : 占い
ジャンル : 趣味・実用

ラジオ出演のお知らせ

来週12月10日(火)、nack5の「夕焼けシャトル」という番組中で18時10分頃から開始の10分間程度のコーナー「今日の押さえドコ」に出演します。縁起物ライターとして、おみくじについてお話することになりました。初詣のご参考にしていただければ幸いです。よろしくお願いします!

中野区立歴史民俗資料館・絵馬展レポ

中野区立歴史民俗資料館で開催されている絵馬展と、そのギャラリートークやワークショップに行ってきました。

2年前にも同様の企画がありましたが、当時から所蔵していた小絵馬の数は約400枚。それが今回の展示に当たって、年季の入った素晴らしい収集家の方から絵馬やレアな資料などの寄贈を受け、大幅に増えた所蔵絵馬数は実に1200枚以上。全国屈指の、絵馬に強い博物館となりました。また、絵馬の展示というと、絵画の1ジャンルとして寺社で大事に保管されてきた大きく華やかな大絵馬を扱うところが多いですが、そうではなく一般庶民の個人的な願いが込められた素朴な小絵馬をこれだけ膨大に保管・研究・展示している施設は大変貴重です。まさに絵馬好きにはたまらない場所。

会場入口
展示会場入口の様子。スタッフさんが作った馬のキャラクターが可愛いです。

拝み絵馬製作過程

手描きの拝み絵馬の製作過程を10段階以上に分けて見せる展示も。こういった絵馬は、代々伝わる型を当ててステンシルのように何段階か塗り重ねてから、細かいところを手描きで加えて作られています。

各地の小絵馬は、絵馬の元祖というべき馬の絵、祈願者の分身として拝む人物を描く拝み絵馬、親子の姿や豊穣のシンボルなどを描く子宝・安産祈願の絵馬、病気平癒、その他様々な願い事の絵馬と、大きく5つに分けて展示。その中で、ちょっとイイなあと思うのをご紹介してみます。

拝み少女
拝み絵馬の中で一番かわいかったもの。女の子が可愛いのもさることながら、絵馬の中で絵馬を持ってるところにぐっときました。いっそ無限ループしてほしいぞ(笑)。

白なまず(福岡)
「なまず」とよばれる皮膚病の平癒祈願。色が白いのには、美肌になりたい気持ちも入っているかもしれませんね。それにしても、表情が愛らしすぎます。今回のゆるキャラ度ナンバーワン。

しゃくし
「杓子(しゃくし)」の絵を描いて、「癪止(しゃくし)」と駄ジャレで祈願。昔の絵馬を見ていると、現代の絵馬の世界では忘れられているような駄ジャレが色々と発掘されて楽しいです。

土佐の障子絵馬
土佐名産の和紙の障子紙を木製のフチに張った、珍しい障子絵馬も。破れやすそうな素材にもかかわらず、今から75年も前のものがこんなにキレイに残っているなんて感激!


昭和から現代までの、枠がなかったり印刷だったりする絵馬も、壁一面を使ってたくさん展示されていました。その中でも面白いのが、「郵便絵馬」というもの。

郵便絵馬
右のほうに「はがき絵馬」って書いてあります。実は昭和初期には、こういった絵馬をポストカードがわりに、裏に切手貼って宛名やメッセージ書いて、そのままポストにポンで送っちゃうというのがブームだったそうで。

はたはた
各地の名物や、名所の情景を描いてあるものが郵便絵馬には最適。

こけし
こういうのとか、どんどん送っちゃうといいと思うんだ。こけしブームだし。(この絵馬と全く同じものが今も売られているかはちょっとわかりませんが…ゴメンナサイ。でも探せば似たようなのはあるかも!?)

いずれにせよ、どこか旅行して神社仏閣に行ったときに、ちょっとイイ感じの絵馬が売ってたらポストカードがわりに送ってみたりすると、なかなかサプライズな感じでオサレなんじゃないかと思います。横14㎝くらいの一般的な大きさの絵馬なら、120円切手を貼れば普通に送れちゃいますよ。

中野区立歴史民俗資料館でも、午年だし、そのまま年賀状として送る用の絵馬を作っちゃえ~!な「絵馬風年賀状作り」ワークショップが行われました。絵馬風っていうか、まんま絵馬なのがミソです。めざせ郵便絵馬復活。展示されている馬の絵馬をいくつかコピーしたプリントを使い、好きな絵柄を選んでトレース→色塗り、という感じで作ります。

馬(茂原)
私はこの茂原の絵馬のコピーから作ってみました。


こんな感じで、できあがり。筆のコントロールが悪いのは気にしちゃダメだ。
量産してたくさん送るなら、シルクスクリーンや消しゴムはんこで作ってみるのもアリですよ。お年玉付き50円切手とプラス70円分を貼って、いざ送りまくるのだっ!


さて、ちょっと脱線しましたが、今回の絵馬展、一番の見どころは何と言っても、カラフルで楽しい、しかもレアな資料類です。なぜレアなのかというと、すべてのページが手描きだったり、とても細かい多色刷り版画だったりして、一冊につき、せいぜい20~30部くらいしか作れなかったからだそう。

宮尾しげを絵馬集
上は「宮尾しげを絵馬集」。大正~昭和初期に活躍した漫画家の宮尾しげを氏が、相次ぐ戦災で古くからの絵馬や資料が消失していく中、全国の絵馬師をたずね歩いて、絵馬師自身にページに直接絵を描いてもらったもの。自らも家が焼けたりする苦難の中、こうして絵馬の伝統を残そうとする行動力に脱帽ものの、凄まじく貴重な資料です。

もうひとつは、「田中緑江絵馬図集」。
田中緑江絵馬図集・愛知の馬
絵馬そのものの写真かと思ってしまいそうですが、違います。紙に描いてあるんです。
こちらは版画とのことですが、精密すぎてとてもそうは見えず、ただただ驚くばかり。
田中緑江絵馬図集・若狭の拝み
木目などがとてもリアルで、トリックアートばりに目をパチパチしたくなります。とにかくこの人、絵が上手すぎです。
田中緑江は、同じく大正~昭和初期の京都の郷土史家で、こうして全国の絵馬を写し、それをめぐるエピソードを記録しまくったすごい人。もはや絵馬好きにとってネ申といっていいレベルです。
田中緑江絵馬図集・豊川稲荷の賭博断ち
絵馬の絵柄を記録するだけでなく、奉納されたままの状態を写しているというのも「田中緑江絵馬図集」の大きな特徴。上の「博打をやめたい」祈願には、奉納者の性別・生まれ干支が書き加えられています。

今はもうどこにも残っていないこうした絵馬を実地調査できたなんて、収集家・愛好家として超超後発組の私にとってはもう、うらやましくてたまらないんですが、こうした先人の成果に感動するとともに、絵馬へのさらなる興味を駆り立てられました。中野区立歴史民俗資料館の学芸員様方、また寄贈者様方、大変貴重で興味深い展示をありがとうございます。

この企画展は今週末(2013年12月8日)までなので、興味のある方はお急ぎを。
とはいえ、この博物館で1~2年ごとに開かれている恒例企画です。それに年々パワーアップしているようなので、次回はさらに期待できそう。また、毎年ひなまつり近くになると、もうひとつの恒例名物企画「おひなさま展」が行われるので、そちらも必見です。

テーマ : ハンドメイドイベント
ジャンル : 趣味・実用

【再録】でっかい幸せ大当たり!新年は「福引」で盛り上がる! 十日恵比須神社

関東では年末の風物詩「酉の市」もひととおり終わったところですね。熊手など商売繁盛の縁起物を売り出す「酉の市」、実は西日本ではそれほど目立ちません。似たような行事として西日本でメジャーなのは、新年の1月10日を中心に行われる「10日えびす」。ということは、まだまだこれから!今回は、その中でも独特な博多の十日恵比須神社正月大祭をレポートします。

2013年12月04日掲載分01
博多の東公園に隣接する参道は、出店で大にぎわい。
その入口あたりには、何やらさっそく人だかりが。


2013年12月04日掲載分02
「のぼり」とよばれるおめでたげな山車(だし)を先頭に、お囃子(はやし)を演奏する人たちが待機中。1月9日の「宵えびす」午後2時半頃、芸妓さんの「徒歩詣り(かちまいり)」が始まるところです。


2013年12月04日掲載分03
「徒歩詣り」のありがたさを唄うお囃子に続き、「きれいどころ」とよばれる正装した博多芸者がせいぞろいで社殿まで行進。この日ならではの稲穂のかんざしが粋にキマッてます。


2013年12月04日掲載分04
正式参拝を行うべく社殿の中へと消えていくきれいどころを見送って…


2013年12月04日掲載分05
鯛の形がカワイイ手水舎で身を清めてから参拝へ。


2013年12月04日掲載分06
並んで参拝を終えたら、このお祭りきっての名物「福引」が待っている!
社殿の両脇に設けられた福引コーナーにまた並び、福引券のついた福笹を2000円でゲット。順番にくじが引かれていきます。

2013年12月04日掲載分07
必ず何かしらの縁起物が当たる!さあ何が出るのやら、ドキドキの瞬間をご体験あれ!…っていうか、この福引の様子と縁起物ラインナップがあまりにも衝撃的だったので、思わず4コマ漫画にしてしまいました。というわけで、ご覧ください。


2013年12月04日掲載分08


えぇ、本当に必ず「大当たりいぃ~」って声高らかに言ってくれるんです。これがなかなか気持ちイイんだな。なお、時間が遅くなり混み合ってくると、そう毎回は言ってくれなくなるので、昼間のうちの参拝をおすすめします。景品の縁起物は他にもたくさんの種類がありますが、とにかくどれもやたらとデカイです。まさに全部が大当たりな感じ。何が当たってもなんだか笑えてくるので、まちがいなくハッピーになれますよ!初笑いは博多の十日恵比須神社で決まりだね!

2013年12月04日掲載分10
私はB4サイズくらいの「大入(おおいり)」の額が当たりました。やっぱりデカイ!ここで当たる縁起物たち、博多の色々なお店などで大事に飾られてます。地元で親しまれている証拠。

2013年12月04日掲載分09

もっと景気良く行きたい人はぜひ、「開運御座(おざ)」での参拝を。かつては社長さんや地元の名士などが行っていたことですが、今は一般人の参加も許されています。毎年1月9日・10日だけの、えびす様と一緒にお食事をして商売繁盛・開運を祈る儀式です。昇殿参拝・ご祈祷、お座敷でのお抹茶・お菓子と蛤のお吸い物、お供物のお下がり、そして先ほどの福引もついて、込み込みで5000円。これでプチセレブ気分が味わえるなら、安いもんです。ここまでやったら、新しい年は絶対いいことあるってば!


夜遅くまでにぎわう境内と参道。
2013年12月04日掲載分11


夜店でもカラフルな縁起物が色々売られています。
物色しまくって、いっそ幸せまみれになっちゃえ!
2013年12月04日掲載分12


十日恵比須神社の御朱印はコチラ。
2013年12月04日掲載分13


笑顔あふれる新年のお祭り、博多の十日恵比須神社正月大祭。この楽しさは、実際に福引をやってみないとわからないかも!?ここで少しでもお伝えできていれば幸いですが、ぜひ一度は確かめに行ってみてください。さぁ、何が当たるでしょうか!?

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●十日恵比須神社 公式サイト http://www.tooka-ebisu.or.jp/

≪アクセス≫
・福岡市営地下鉄「千代県庁口」駅下車徒歩5分
・JR鹿児島本線「吉塚」駅下車徒歩5分
福岡県福岡市博多区東公園7-1
092-651-1563

≪イベント≫
正月大祭 毎年1月8日~11日
1月9日午後2時半頃~ 博多芸者による「徒歩詣り(かちまいり)」
開運御座は1月9日(宵えびす)・10日(本えびす)のみ。この2日間には境内で「十日えびすの踊」が随時演じられます。
福引は期間中毎日ありますが、日によって開始終了時間が違います。
詳しいスケジュール・イベント詳細等は公式サイトをご確認ください。

テーマ : 神社・仏閣巡り
ジャンル : 旅行

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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。現在、初の著書を執筆中。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。巷間の多種多様なおみくじを収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月に最低2回位は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石・鉱石やトランプ・カード等、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。何でもとことんハマるのが生き甲斐(悪癖?)。

当ブログの著作権は著者に帰属します。引用するときは引用元記事もしくはブログトップページへのリンクを必ず行ってください。

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