【再録】眺望バツグン!奥の院までドキドキ探検プチ修行!? 祐徳稲荷神社・その2

前回、今年の年賀切手になった「のごみ人形」ゆかりの地としてご紹介した祐徳稲荷神社。
なんといっても、華やかな舞台づくりの御本殿が目を引きます。
2014年01月22日掲載分01


九州の日光とよばれてきただけに、カラフルな装飾も見ごたえアリ。
2014年01月22日掲載分02


舞台からの見晴らしに気分爽快。
2014年01月22日掲載分03


だけど、これだけで満足してたらもったいない!
御本殿のわきからは山道がさらに上へとのび、奥の院へと続いています。
一歩踏み入れれば、赤い鳥居がつらなり大小の祠(ほこら)が居並ぶ異空間。
2014年01月22日掲載分04

こんな感じが続く中を、家族連れやカップルなどがたくさん登っていました。
2014年01月22日掲載分05
この先に広がる異世界を一緒に探検すれば絆が深まるかも。




途中には、パワーのありそうな見どころも点在。

少し登ると見えてくる「石壁社」は、その名のとおり岩の壁に囲まれた洞窟の入口を社殿がおおっている形です。
2014年01月22日掲載分06
祐徳稲荷神社を創建した、肥前鹿島の藩主・鍋島家のお姫様がここに祀られています。我が子を失った悲しみを癒すために神仏にお仕えし、晩年はこの洞窟の中で修行して命を全うされたとのこと。自分のことなど忘れるほど、周りのみんなを幸せにする生き方を貫いたのでしょう。人々からとても慕われていました。


2014年01月22日掲載分07
石壁社の横には、「水鏡」とよばれる小さな湧き水。このお姫様が水面に自分の姿を写して、占いをしていたとか。のぞき込めば、このお方の清らかに澄んだ心と、生きることへの強い気迫がビリビリと伝わってくるような気がします。


さらに鳥居のトンネルをくぐって、もう少し上に行けば「命婦社」。
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奥の院のあるお山の中でも特に重厚な存在感のあるこの社殿は、江戸時代の創建当初に祐徳稲荷神社の御本殿だった建物を移築したもの。祀られているのは、お稲荷様のお使いのお狐様たちです。このお狐様たちに朝廷から「命婦(みょうぶ)」という位が与えられたので、以来これが別名のようになりました。ですから、祐徳稲荷神社のお山には、この他にも「命婦社」と書かれた祠がたくさんあります。祠の数だけ、お狐様がいらっしゃると思うとうれしくなりますね。

そこかしこに見られるお狐様の像もチェックポイント。
2014年01月22日掲載分10

2014年01月22日掲載分11
ときに愛らしく、ときにちょっとコワいのが魅力。一体ごとに違った個性があります。その時々で、ふと心に語りかけてくるようなお狐様に出会えるかもしれません。


道中には、こんな切り通しになっている場所も。
2014年01月22日掲載分12
巨岩の作り出す圧倒的な景観が、聖地の趣を感じさせます。

2014年01月22日掲載分13
「鹿島大明神」として祀られている、迫力ある形の岩も。日本神話の戦いの神様の名前がついていることもさることながら、せり出すような勢いの良さに男性的なエネルギーが感じられます。今にも屋根からはみ出しそうな姿は、まるで「がんばれ」とささやきかけてくれているかのよう。この場所で大切な目標を念じれば、運気をぐいぐい押し上げてくれそうです。



この先は岩場が続き、いかにも霊山という本格的な雰囲気に
思わず「うわぁ、修行だ~」なんて声もちらほら。
2014年01月22日掲載分14
たしかに小さい子供には大変そう。ですが基本的には、きちんと運動靴さえはいて標識の指示に従いつつ足下に気をつければ問題ないレベルの山といえます。片道30分程度と短い割に空間が濃密なので、気軽に修行な気分が体験できる非日常的ハイキングといったところです。



もう一息がんばれば奥の院に到着。
2014年01月22日掲載分15


ふり返れば、有明海を一望の絶景が待っています。
2014年01月22日掲載分16
登ってみて良かったと思えること間違いなしです。


奥の院のまた少し奥、一番奥まった祠。
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森に囲まれ、木漏れ日に癒されます。
奥まで行った人だけが味わえる充実感をかみしめて。

下りていくと、御本殿の屋根がみえてきます。
2014年01月22日掲載分18

ずいぶん登ってきたんだなと、ここで改めて実感。

御本殿まで下りました。日常の喧噪が戻ってきます。
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さらに下りると、舞台の足下に縁結びスポット「岩﨑社」が。
2014年01月22日掲載分20

縁結びの絵馬も用意されています。
2014年01月22日掲載分21
奥の院まで踏破した達成感の中、最後にここで絆を固めてみては。



ラストで運試しもいいかも。
祐徳稲荷神社の「玉みくじ」は、お稲荷様のシンボルアイテム「宝珠」の形の玉を引きます。
2014年01月22日掲載分22

出てきた数字で、結果の紙をもらいます。
2014年01月22日掲載分23
少々読みづらいけれど、古い版木の雰囲気がカッコイイですね。神社のおみくじとしては珍しく漢文なのは、ここが元はお寺だったのを明治時代に神社に変えた名残でしょうか。

御朱印はコチラ。
2014年01月22日掲載分24
稲の神様らしく、四角い印の中の上側には稲穂、下側には稲わらが。

オリジナル御朱印帳もあります。
2014年01月22日掲載分25
御本殿の極彩色をイメージした裏表紙が素敵です。

2月は初午のお祭り、そして春には庭園や川向かいの広大な花園に色とりどりの花が咲き乱れ、ますます見どころ盛りだくさんになっていく祐徳稲荷神社。奥の院からも、四季折々でまた違った景色が楽しめるはずです。訪れたときにはぜひ、ほんの少しがんばって足をのばしてみてください。

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●祐徳稲荷神社 http://www.yutokusan.jp

≪アクセス≫
・JR佐賀駅より祐徳バス約1時間「祐徳稲荷神社」下車(本数少)
・JR肥前鹿島駅よりタクシー約10分
佐賀県鹿島市古枝
0954-62-2151

≪イベント≫
初午祭 毎年初午の日(2014年は2月4日)
この日の商売繁盛祈願は特にご利益アリ。
境内では神楽などの伝統芸能が演じられます。









テーマ : 神社・仏閣巡り
ジャンル : 旅行

【再録】今年よく見かけるあの馬って何者!? 祐徳稲荷神社・その1

あけうましておめでとうございます。ミスタイプじゃありません。午(うま)年ですから。お正月といえば、なんとなく付きものなのが干支の置物。

では、コチラの馬の置物は…
2014年01月08日掲載分01
どこかで見たことありませんか?

そう、今年のお年玉切手の絵柄になってるんです。
2014年01月08日掲載分02


実はこれ、佐賀県の祐徳稲荷神社の門前で売られる「稲荷駒(いなりごま)」という縁起物。

祐徳稲荷は、一度見たら忘れない独特な作りの色鮮やかな御本殿が特徴です。
2014年01月08日掲載分03

その豪華さから、鎮西日光(ちんぜい→九州の日光)といわれ親しまれてきました。
江戸時代に、この地域の藩主のお姫様がお祀りしたお稲荷様です。その名の通り「稲」の豊作を司る神様で、これが転じて家の繁栄や商売繁盛にもご利益を発揮。

それでは、お稲荷様と馬の関係って?
お稲荷様は、2月最初の午(うま)の日「初午(はつうま)」に初めて地上に降臨したと言われています。それで初午の日はお稲荷様の御縁日になっていて、もちろん祐徳稲荷神社もお祭りに(今年は2月4日です!)。午だけに馬のお祭り日とも重なっているこの日は、古くから馬が神様の乗り物とされてきたこととも結びついているのかもしれません。もともと初午の縁起物として作られた「稲荷駒」の背中に乗っている、真っ赤な炎のような「宝珠(ほうじゅ)」はお稲荷様のシンボルです。

初午にちなみ、祐徳稲荷神社の境内にも馬の石像が。
2014年01月08日掲載分04


馬な授与品も色々。

2014年01月08日掲載分05
馬だけに「うまくいくお守り」。


2014年01月08日掲載分06
「うまくいく絵馬」は、お稲荷さんの鳥居を思わせる赤と魔除けになりそうな黒の2種類。「馬」を左右反転させた「左馬(ひだりうま)」が書かれています。福が馬のように駆け込んでくるといわれる、とてもラッキーな文字です。馬は左から乗ると倒れないから順調に発展できる、「うま」を逆に読むと「舞う」になるのでおめでたい、など色々な説がありますが、その由来は謎に包まれています。反転した文字は見ただけでハッとするような普段とちがう感覚をおぼえますし、そんなところにも開運のきっかけを作る特別な力があるのかもしれません。

2014年01月08日掲載分01
ところで「稲荷駒」は、祐徳稲荷付近のご当地で育まれた「のごみ人形」という土人形のひとつ。これらは祐徳稲荷神社の授与所ではなく、参道のお土産物屋さんや祐徳博物館のショップなどで買うことができます。

2014年01月08日掲載分07
色んなお店をそぞろ歩きしながら、種類豊富な「のごみ人形」を物色するのも祐徳稲荷を訪れる醍醐味。



2014年01月08日掲載分08
ついでに参道スイーツ。レトロでユニークな筒型パッケージの「稲荷羊羹」は、安くて美味しいし日持ちもするのでお土産に最適です。

「のごみ人形」は、毎年作られる干支の土鈴も有名。
2014年01月08日掲載分09
もちろん馬もありますよ。このシリーズの土鈴も、年賀切手の絵柄に過去2回(1963年のうさぎ・1991年のひつじ)採用された実力派。

干支以外には、こんな一風変わった土鈴も。
2014年01月08日掲載分10
ターコイズブルーの河童。衝撃的なカラーリングと小生意気な表情に、私は一目惚れしました。

下は、「ぼさつ人形」。
2014年01月08日掲載分11
素朴なのに艶めかしくて、結構アヴァンギャルド。
「のごみ人形」の突き抜けた造形感覚には、たびたび驚かされます。

「稲荷駒」のほかにも、お稲荷様関係の土人形が。

2014年01月08日掲載分12
お稲荷様の持ち物「宝珠」の形の土鈴。「宝珠」は、何でも望む通りの宝物を生み出せる魔法の玉です。そこはかとなく生命力を感じる形や色が魅惑的。

2014年01月08日掲載分13
お稲荷様のお使いの狐も、とってもカラフル。

ついつい集めたくなっちゃう「のごみ人形」。戦争が終わってすぐの1945年に、この地域も荒廃する中、少しでも人々の心を和ませたいという想いで作り始められたとのことです。強さと優しさで神々と人を結びつける力をもつ馬は、再生へのエネルギーを運んでくれそう。「稲荷駒」に込められた希望とともに、新年は明るくほっこりと過ごしたいですね。

さて、今回は参道をうろうろする感じでしたが、いよいよ次回は祐徳稲荷神社を奥まで探検しちゃいます!

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●祐徳稲荷神社 http://www.yutokusan.jp

≪アクセス≫
・JR佐賀駅より祐徳バス約1時間「祐徳稲荷神社」下車(本数少)
・JR肥前鹿島駅よりタクシー約10分
佐賀県鹿島市古枝
0954-62-2151

≪イベント≫
初午祭 毎年初午の日(2014年は2月4日)
この日の商売繁盛祈願は特にご利益アリ。
境内では神楽などの伝統芸能が演じられます。




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あけまして郵便絵馬

今年の年賀状は、中野区立歴史民俗資料館で教わった郵便絵馬というのを一人で勝手に復刻してみました。消しゴムはんこ使用。

この絵馬に、「のごみ人形」の「稲荷駒」が描かれた2014年の年賀用50円切手2枚と10円切手2枚、合わせて120円分を貼ってポストにポンです。全部で4枚貼るだけでも結構大変。でもお年玉くじが一度に二つ付いてるのって、なんかお得な感じでイイんじゃないですかね?

ひとつ問題点は、定形外郵便は年賀扱いにできないというルールが存在することです。つまり、普通に急いで出したら、お正月前に届いちゃう。まあ私に限っては、消しゴムはんこ彫り上げたのが昨日で、大晦日に宛名書き、終わらなくて元日も宛名書き、終わらなくて(続くこと何回?)…ってな状況なので年賀郵便だろうがそうでなかろうが大して変わらないわけですが。

それに最近は年賀状を出す人の総数も減少傾向ですし、割と早く届くんじゃないかと思います、ハイ。こんな時代だからこそ、あえて思いっきりアナログというのも乙なもんですよ。

#私信:こういうのがいきなり届いても失礼のない相手かどうか考えて絵馬で出すか普通の葉書で出すか決めてるわけですが、私から葉書の年賀状を受け取った人で万が一にも絵馬バージョンが欲しかったのにって人には送り直しますのでご一報くださいませ。
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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。著書「ニッポンのおみくじ(グラフィック社刊)」発売中。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。約20年来、巷間の多種多様なおみくじを自らの足で歩いて独自に収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月に最低2回位は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石・鉱石やトランプ・占いカード等、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。何でもとことんハマるのが生き甲斐。

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