【再録】たのしい御朱印入門・その6 ビジュアル系御朱印をさがせ!・総合編

その1 御朱印帳を手に入れよう!
その2 神仏を感じる御朱印の見方・前編
その3 神仏を感じる御朱印の見方・後編
その4 ビジュアル系御朱印をさがせ!・墨書編
その5 ビジュアル系御朱印をさがせ!・印編
↑前回まではコチラ↑


ビジュアル系御朱印、それは小難しいことなど考えなくても一目でバシッとその魅力が伝わるステキ御朱印(と勝手に定義)。墨書編前回の印編に続き、さらにインパクトあふれる御朱印をご紹介していきますよ。

そんなわけで、前回【レベル1】で取り上げた「印」の部分が絵になっているというだけにとどまらない、総合編に突入です。


【レベル2】期間限定モノをねらえ!


もはや修学旅行の定番コース、白鳳時代の薬師三尊像と東西2つの塔で知られる奈良の薬師寺。
2014年02月19日掲載分01


とりあえず、ここでいつでもいただける御朱印はコチラ。すでにかなりビジュアル系な印といえます。
2014年02月19日掲載分02
左は国宝「仏石足」に刻まれた図柄がそのまんま。まだ仏像がなかった頃には、お釈迦様の足跡だけを描いて、そこにいらっしゃるつもりで拝んでいたんです。墨書もお釈迦様をたたえる言葉「南無仏」。右は、どんな病気も治してくれる薬師如来様が持っている薬壺。シルクロードな雰囲気の絵柄は、創建当時を再現している建物がまるで外国のような薬師寺にピッタリです。


これに加え、薬師寺では特別なときしかいただけない御朱印があります。印のデザインの素晴らしさはもちろん、墨書の言葉にも注目。


2014年02月19日掲載分03
2014年02月19日掲載分04
まずは、玄奘(げんじょう)三蔵殿の公開中だけいただける、危険をおかしてインドへ求道の旅をする三蔵法師様のお姿。「決して後戻りなどしない」という決意の言葉「不東」に、ここぞというときの勇気をもらえそう。


2014年02月19日掲載分05
もうひとつは、美しい幸運の女神「吉祥天」様の御朱印。毎年1月1~14日に国宝「吉祥天女画像」が本堂でお祀りされている間にしかいただけません。この難易度と完成度の高さ、手にしたときにはもう、それだけで幸せいっぱいです。「吉祥招福」の文字で、おめでたさも倍増。


2014年02月19日掲載分06
こちらは2013年中に特別公開された、東塔水煙の限定御朱印。空を飛ぶ天人「飛天」の舞い踊る姿が表されています。やはり作り込みが細かく美麗な印です。
2014年02月19日掲載分07

次がいつかはわかりませんが、薬師寺では何かしら特別公開されるごとに限定の御朱印が出ることが多いです。毎回、要チェック!この他にも期間限定の御朱印を用意する寺社は増えてきているので、何か行事などのときは気をつけてみるといいかも(たとえば六道珍皇寺など)。




【レベル3】これでもか!究極フュージョン系


ビジュアル系に印の図柄か墨書かなんて関係ないぜ!そんな枠なんて飛び越えちまえ!な極致をいく御朱印たち。もしここで載せている以上の未知の「作品」に出会えたなら、もう感動モノ!?新たに見つけたときはぜひ私にも教えてください!


2014年02月19日掲載分08
2014年02月19日掲載分09
東京の上野から近い浄名院の「へちま地蔵尊」は、咳に効くといわれるへちまを持ったお地蔵様。墨書の文字がへちまの形になってる!


2014年02月19日掲載分10
2014年02月19日掲載分11
東京・浅草の吉原神社に祀られている弁財天様の御朱印です。弁財天様のお使いはヘビということで、「よし原」の「よし」がヘビに。社務所が開いているのはお正月や酉の市の期間のみで、それ以外のときには三ノ輪にある千束稲荷神社で同じ御朱印をいただけます。


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2014年02月19日掲載分13
苔の美しい庭園で名高い京都の「苔寺」西芳寺は、なんと御朱印帳に直接手描きでZENスピリット全開な絵を描いてくれます。絵柄が印どころか手描きだなんて、これ以上ないってくらい究極系ですね。


2014年02月19日掲載分14
2014年02月19日掲載分15
栃木県の古峯神社。こちらも、天狗様の絵を御朱印帳に手描きしてくれます。しかも、毎回絵が違うんです。その数、軽く10種類以上。どんな天狗様になるかはお楽しみ。訪れるごとに何度でもいただきたくなります。


さて、ここまでのビジュアル系御朱印、いかがでしたか?御朱印をこれから始める人も、しばらく集めてみたけどちょっと飽き気味かなって人も、これを機会に色々な角度から新たな楽しみを見つけてもらえればと思います。


↓続きはコチラ↓
その7 巡礼ノススメ~四国八十八ヶ所に挑戦!~


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●薬師寺 http://www.nara-yakushiji.com/

≪アクセス≫
・近鉄「西ノ京」駅下車スグ
奈良県奈良市西ノ京町457
TEL 0742-33-6001

≪イベント≫
修正会吉祥悔過法要 毎年1月1日~14日 
国宝「吉祥天女画像」を本堂で祀り、新年の平穏・招福を祈る行事です。期間中は吉祥天の御朱印もあり。

玄奘三蔵殿公開
平成26年は1月16日~2月28日、7月1日~8月12日、8月16日~9月15日、12月1日~12月31日

●浄名院(へちま地蔵尊)
台東区上野桜木2-6-4 TEL 03-3828-2791
毎年旧暦8月15日には「へちま加持」で咳・喘息などの治癒を祈願

●吉原神社 東京都台東区千束3丁目20−2 TEL 03-3872-5966
 千束稲荷神社 東京都台東区竜泉2丁目19−3 TEL 03-3872-5966

●「苔寺」西芳寺
京都市西京区松尾神ヶ谷町56 TEL 075-391-3631
(京都バス「苔寺」下車すぐ)
拝観は往復はがきでの予約のみ。詳しくは以下のサイトをご覧ください。
http://www.kyoto-kankou.or.jp/info_search/?id=9525&r=1331435184.882
拝観料3000円~、御朱印代1000円

●古峯神社 http://www.furumine-jinjya.jp/
栃木県鹿沼市草久3027 TEL 0289-74-2111
JR「鹿沼」駅または東武線「新鹿沼」駅から鹿沼市リーバス終点「古峯ヶ原」下車スグ
御朱印代500円


↓期間限定などレアな御朱印が満載です(^^)

テーマ : 神社・仏閣巡り
ジャンル : 旅行

毎年2月19日は上岡観音の絵馬市

埼玉県内の東武東上線「東松山」駅とJR 「熊谷」駅を結ぶバスのルート上で「上岡」バス停からすぐの「上岡観音 妙安寺」は、馬頭観音を祀るお寺です。

馬頭観音は馬をはじめ家畜を守ってくれる仏様。また、馬は乗り物でもあることから、交通安全のご利益があるとも。それにしても、すごいキャッチフレーズです。

境内には、至るところに馬が。



お堂の中はもちろん…

屋根の上にも!



絵馬掛けには、競馬漫画の作者さんによる絵馬が。

このお寺は、競馬ファンによる信仰が篤いことでも知られています。

そもそもはこの土地が名馬の産地ということで馬の健康を守る仏様として崇められてきたのですが、転じて馬主さんなどの競馬関係者の参拝も多くなってきたようです。昔から馬を商う馬喰たちの間では、「上岡観音に詣でなければウマカッタと言ってはいけない」とまで言われてきたとか。これまた不思議なキャッチフレーズですが、とにかく馬に関するご利益が強力ということなのでしょう。




お堂の外の壁面を取り囲む幕。馬びっしり。


この上岡観音では、毎年2月19日に、馬の安全を祈る御縁日の行事の一環として絵馬市が行われます。休日であろうとなかろうと、必ず2月19日です。

この日は、境内の馬の像も着飾っています。


絵馬市のお店の様子。出店類は朝10時頃から開始です。


絵馬のアップ。

この絵馬は、持ち帰って馬舎に飾ると家畜の健康と安全を守ってくれるという縁起物。その場で願い事を書いて寺社に吊るしてくるだけが絵馬というわけではないんです。

今では残り少なくなってしまった、地域の伝統を受け継ぐ絵馬師さんによる手描きの絵馬はとても貴重です。次世代またその次世代まで続いていくことを願ってやみません。

2013年現在、馬以外の絵柄としては、牛がありました。かつては豚とトラクター(!)もあったのですが、近年はあまり需要がなくなったので作るのをやめたそうです。絵馬の絵柄に流行り廃りがあるという好例といえます。

絵馬のすぐ隣では、ニンジンを売っていました。


どうするのかというと…




本日の主役、神馬にあげて触れ合えるんです。


準備運動中。馬場のあるお寺というのも珍しいですが、実際に生きた馬がいるのは年に一度のこの日だけ!


ポニーちゃんもいます。かわいいです。

法要に向けて、飾り付けられていく神馬。


神仏が降りてくるための幣を立てれば、神馬の完成です。


ポニーと合わせて計4頭で、お寺の周りを行進。


本坊にて、お供え物を捧げ持つ僧侶様の行列と合流。


中でも印象的だったのは、最後尾のお坊様が恭しく運んでいた不思議な像です。

馬に乗った仙人のような神様でしょうか。

お供えのされた馬の像。


馬と人の行列は本堂前に並び、11時頃に法要が開始されました。馬の耳に念仏…ということはなく、頭を垂れて一緒にお経を聴いているかのような神妙さ。馬持ちさんたちの願いを届けないといけない馬代表としては、責任重大なのかもしれません。


法要が終わると、神馬と白いポニーは神馬舎に入ります。

神馬舎の軒先にも絵馬がずらり。


よく親子と間違われていましたが、違います。ポニーです。まあ細かいことはいいや、かわいいから。


色んな人からニンジンをもらって、ご満悦。がんばれ馬代表。


境内では、だるま市も同時に開催。埼玉県の中でも群馬寄りだからか、高崎張り子のお店でした。

様々なB 級グルメが集まる食べ物の屋台もたくさん出ていました。中でも東松山名物の味噌だれ焼鳥は必食です。他にはこちらもやはり群馬のご当地ものが多かった印象。



農具の市も。かつてこうした生活道具などは、お祭りで市が立ったときにやってくる行商人から買うしかなかったということで、その名残だそうです。

上岡観音の絵馬市は、地元の人たちに代々守られて、昔ながらの形を残している大変貴重な御縁日。今年は午年でもありますし、馬と触れ合ってみたい人や一味違う縁起物がほしい人は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。明日ですよ。急げ!

【再録】たのしい御朱印入門・その5 ビジュアル系御朱印をさがせ!・印編

その1 御朱印帳を手に入れよう!
その2 神仏を感じる御朱印の見方・前編
その3 神仏を感じる御朱印の見方・後編
その4 ビジュアル系御朱印をさがせ!・墨書編
↑前回まではコチラ↑


前回の御朱印入門では、各寺社で手描きしていただける墨書の魅力を探ってみました。今回は御「朱印」のコアともいえる、朱で押された印の部分をもっと楽しむ方法をお伝えしたいと思います。


印部分のスタンダードとしては、神社とお寺でそれぞれよく見られるパターンがあります。


2014年02月05日掲載分01
神社の場合は、神社名の印が基本。これにプラスして、その神社のマーク「社紋」の印があったりなかったり。学問の神様「天神様」をお祀りする天満宮は梅マークです。


2014年02月05日掲載分02
伊勢神宮の内宮・外宮をはじめとして、印と墨書を重ねないようにしている神社も。こうすることで印が際立ち、格調の高さが醸し出されています。シンプル・イズ・ベストの美です。



2014年02月05日掲載分03
お寺では、仏様のシンボル「梵字」の印が多かったですね。こちらは病気を治してくれる仏様「薬師如来」。梵字の御朱印をめいっぱい楽しむ見方については、過去記事の御朱印入門その2その3でレッツ復習!


2014年02月05日掲載分04
お寺の名前を篆書という古い字体でデザインした印を使っているところも結構あります。上はどちらも京都の禅寺。この渋さがたまらないっ。

大体こんな感じで分類できる御「朱印」たち、スタンダードとはいえどれも少しずつ違っていて個性的です。ある程度集まってきたら、似た種類ごとにずらりと並べて細かいところを見比べるのも一興。



さて、神社にしてもお寺にしても、御朱印の印は神仏の分身ということでしたが、色々集めて回っていると、これを超直球ストレートに表しまくっている御朱印に出会うことが。

【レベル1】これぞ印のビジュアル系!


これなら一目でわかる!?思いっきり神仏等の絵になっている印です。


2014年02月05日掲載分05
伊勢の外宮神域内にある豊川茜稲荷神社。お狐様のキュートなお姿です。ここ以外でもお稲荷様の寺社で御朱印をいただくと、お狐様や、関連するアイテム宝珠・稲穂・鳥居などの絵柄の入った印を押してくださる所が時々あるので私は密かな楽しみにしています。


2014年02月05日掲載分06
2014年02月05日掲載分07
大阪の四天王寺近くの合邦辻(がっぽうがつじ)閻魔堂は、小さいながら浄瑠璃と歌舞伎にも登場する歴史あるお寺です。首から上の病気を治してくださるという閻魔様のお像の存在感もなかなかのもの。


2014年02月05日掲載分08
2014年02月05日掲載分09
三石神社は神戸の和田岬駅前にある、これまた小さいながらも記紀の時代から続く神社。御朱印にある通り、日本神話の元祖戦闘系ヒロイン「神功(じんぐう)皇后」をお祀りしています。妊娠しながら戦っていたにもかかわらず無事に立派な子を産み、しかもその戦いにも勝ったという安産の女神様です。妊娠中はお腹にずっと石を当てていたそうで、これにちなみ、この神社の安産お守りの中には三つの石が。出産・子育てと仕事を両立したい女性に力強い祝福を与えてくれます。

こういった街角のこじんまりとした寺社にふらりとお詣りして、いただいた御朱印がたまたま絵入りだったりすると、何だかちょっと得した気分に。



今度は、絵と梵字の合わせ技。


2014年02月05日掲載分10
京都の金戒光明寺の「中山文殊」とよばれる文殊菩薩様です。獅子に乗った姿の仏像が祀られています。これを御朱印では、獅子はそのままに、乗っている文殊菩薩様だけを梵字で表現。

2014年02月05日掲載分11
2014年02月05日掲載分12
タコに乗ったお地蔵様を祀り、病気平癒に効験があるという大阪府岸和田「蛸地蔵」の御朱印。お地蔵様のお姿と梵字のダブルでご利益も2倍!?その上、仏様をたたえる歌「御詠歌(ごえいか)」まで書かれています。もりだくさんです。



神社名などのスタンダード的な印をメインに、その寺社にゆかりのあるものの絵柄がまわりに押されるパターンも。


2014年02月05日掲載分13
京都の新熊野神社は、能楽が初めて世に認められた地ということで能面、それとサッカー日本代表エンブレムでおなじみ三本足のカラス「ヤタガラス」。


2014年02月05日掲載分14
難波八坂神社は、境内の巨大獅子頭が入っています。バックの立体駐車場と見比べてみて。
2014年02月05日掲載分15

こういったプラスアルファも、御朱印帳に思いがけないにぎわいを添えてくれます。

というわけで、恒例の【レベル2】【レベル3】は次回へつづく!


↓続きはコチラ↓
その6 ビジュアル系御朱印をさがせ!・総合編
その7 巡礼ノススメ~四国八十八ヶ所に挑戦!~


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●豊川茜稲荷神社 http://akonesan.com/
三重県伊勢市豊川町七二四番地 TEL 0596-28-5510
●合邦辻閻魔堂(西方寺)
 大阪府大阪市浪速区下寺3丁目16−11 TEL 06-6632-2749
●三石神社 http://www.mitsuishi.or.jp/
兵庫県神戸市兵庫区和田宮通3丁目2−51 TEL 078-671-2531
●金戒光明寺 http://www.kurodani.jp/
京都府京都市左京区黒谷町121 TEL 075-771-2204
●蛸地蔵(天性寺)
 大阪府岸和田市南町43‐12 TEL 072-422-0773
●新熊野神社 http://imakumanojinja.or.jp/
京都府京都市東山区今熊野椥ノ森町42 TEL 075-561-4892
●難波八坂神社 http://nambayasaka.jp/
大阪市浪速区元町2-9-19 TEL 06-6641-1149


↓ビジュアル系御朱印がたくさん載ってます(^^)

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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。著書「ニッポンのおみくじ(グラフィック社刊)」発売中。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。約20年来、巷間の多種多様なおみくじを自らの足で歩いて独自に収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月に最低2回位は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石・鉱石やトランプ・占いカード等、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。何でもとことんハマるのが生き甲斐。

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