エロスと猟奇と純愛の「小唄かふぇ vol.8」レポート

絵馬や縁起物とは1ミリも関係ないお知らせですが。
以下のリンク先にて、イベントレポート記事を書かせていただきました。

宮澤やすみの小唄かふぇ vol.8 レポート
小唄と猟奇ホラーがまさかのコラボ!
エログロの中心で愛を唄う

↑クリックしてお読みください!

小唄と夢野久作「人間腸詰」朗読劇の、コラボなライブです。夢野久作といえばドグラ・マグラ。ほんの10年前には希代の奇書とか言われてイロモノ扱いされていたのが、今では純文学の仲間入りとか。時代は変わったんですねえ。というか、夢久さんが先を行きすぎてたんだ。ドグラ・マグラ作品中に登場する「キチガイ地獄外道祭文」なんて、今みると人文科学的に最先端すぎて、シュヴァンクマイエルのルナシーも目じゃないぜくらいの勢いありますから。そんな夢久さんのエログロナンセンスな短編、劇中の一瞬に凝縮された純愛を小唄の妖艶なゆらめきに乗せたら何が起こるか、サァサお立ち会い。

手前味噌ではありますが、一応ライターという肩書きになって以来、最も真面目な文章に仕上がりました。大真面目にエロという語を連発しておりますが、真面目でございます。ハイ。いや、いつだって最大限に真面目に書いてるけど、こんなに楽しく存分に自分本来の表現を全開できたことは未だないかと。宮澤やすみさん、素晴らしい機会を本当にありがとうございました!

【再録】江戸人気分でこんぴらまいり・その2 境内でアートを堪能、時々おやつ 金刀比羅宮

その1 門前町と歌舞伎と絶品スイーツ
↑前回はコチラ↑

古い建物めぐりも楽しい門前町を抜けて、長い石段をおみやげ物色などしながら登るうちに「こんぴらさん」金刀比羅宮(ことひらぐう)が近づいてきます。

2014年03月19日掲載分01
石段に沿って建てられている灯明堂。江戸の安政年間に、瀬戸内海の船乗りたちが寄進しました。中にはまるで奈良のお寺のように吊灯篭が。

2014年03月19日掲載分02
灯明堂よりもう少し上の休憩スペースには、こんな奉納物も。明治維新に金刀比羅宮の宮司さんが日本で初めて創設した海上レスキューボランティア団体「日本水難救済会」を記念したものです。こんぴらさんは海の守り神。江戸時代から、ここへのお詣りの道中ならば決して船の事故に遭うことはないと言われてきました。そんな人々の熱い思いが、境内や周辺のいたるところに見いだせます。

2014年03月19日掲載分03
登りきったところに大門が見えてきました。

2014年03月19日掲載分04
ここをくぐれば金刀比羅宮の境内。
一歩踏み入れると、甘~い香りが…。


2014年03月19日掲載分05
和傘がステキな5軒の飴屋さん「五人百姓」です。
金刀比羅宮の神事でのお供え用の飴を作っている縁で、特別に境内での営業が許されています。
ここで売られているのは、どのお店も同じ、この「加美代飴(かみよあめ)」のみ。
2014年03月19日掲載分06

試食もできます。なんとなく門に近いお店ばかりが売れてしまうんじゃないかと心配になってしまいますがノープロブレム。場所はちゃんと毎日ローテーションしているそうです。

2014年03月19日掲載分07
末広がりなおめでたい形に、透き通る黄金色が美しく、なんだかリッチな気分になれる加美代飴。それもそのはず、おいしい上に栄養価も高い飴はその昔、ものすごい高級品で、特別な人しか口にすることができませんでした。それで神様のお供えになっているんですね。だから飴は、豊かさと健康長寿のシンボル。ミニミニカナヅチがついている加美代飴は、これで割ってみんなで分け合えば楽しさも広がる縁起菓子です。昔ながらのべっこう飴をさらに繊細にした優しくも濃密な甘さの上を、ゆずの香りがスッとそよ風のように駆け抜けていく上品なお味は、どんな人にも幅広く喜ばれるはず。境内散策しながらでも袋のまま割ってつまみ食いしたくなっちゃう!?


2014年03月19日掲載分08
境内に入ってからも、石灯篭の立ち並ぶ参道はまだまだ続きます。
この先には、ミュージアムの立ち並ぶ一大文化エリアが。


2014年03月19日掲載分09
まずは大きな寺社ならはずせない宝物館。和洋折衷の様式が目を引くこの石造の建物は、明治時代のもの。数ある蔵品の中でも、お寺と神社が仲良く共存していた頃に祀られていた平安時代の仏像「十一面観音立像」は必見。木の自然な形の面影を残した荒々しいお像は、仏様でありながら、もっと原始的な神様を思い起こさせるような謎多き魅力あるお姿です。

他にも、日本画や工芸品の展示が充実。
そのうち幕末の大和絵の絵師「冷泉為恭(れいぜいためちか)」の「駒迎図」の大絵馬は、ミニチュア化した絵馬になって売られています。
2014年03月19日掲載分10
願い事を書いて奉納してもべつにかまわないのですが、こうなると小さな美術品のようなもの。良い記念品になりますよ。絵葉書よりも重厚感があるし、金ピカの絵馬は飾ればお部屋もちょっとゴージャスな雰囲気に。

さて、いわばこの宝物館は、歴史博物館のような位置付けでした。そして、宝物館だけでなく、ミュージアム的なものがこの他に2ヶ所も。ひとつは、高橋由一館。高橋由一は幕末明治の画家で、日本の油絵の先駆者です。鮭の絵といえばピンとくる人もいるかもしれません。その作品が27点も一堂にそろうのは見ごたえがあります。

もうひとつは、表書院。
2014年03月19日掲載分11
江戸初期に建てられた、参拝者への応接用の豪華な客殿です。写真で人の大きさと比べればスケール感がわかるはず。どの部屋もすべてのふすまいっぱいに障壁画が描かれ、雄大な自然や異国の幻想的な景色へと誘います。すべてに見入っていたら、時間が経つのも忘れそう。中でも有名なのは、円山応挙(まるやまおうきょ)の虎の絵。虎といっても今のような動物園などなかったこの頃には猫を参考にしながら描いていたので、そんな愛らしさも要注目。

美術鑑賞に疲れたら、境内には「資生堂パーラー神椿」もあるので、お食事やスイーツで一服すれば優雅な時間が過ごせそう。また、金刀比羅宮は桜の名所でもあるので、これからの季節にはアート巡りも一層楽しくなりますね。

さて、アートといっても美術館で見るものだけでなく、名もなきパブリックアートのようなものが金刀比羅宮には実はたくさん潜んでいます。次回は御本宮までの道をたどりつつ、そんな不思議な世界へ迷い込んでみましょう。


↓江戸人気分でこんぴらまいり 続きはコチラ↓
その3 超時代的パブリックアートここにあり!
その4 御朱印集めて巡礼?それともマラソン?!


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●金刀比羅宮 http://www.konpira.or.jp/
≪アクセス≫・ことでん琴平駅から徒歩15分、JR琴平駅から徒歩20分
香川県仲多度郡琴平町892-1
0877-75-2121

宝物館・高橋由一館・表書院 8:30~17:00 
拝観料 上記各施設ごとに一般800円 高・大生400円 中学生以下無料

≪イベント≫
例大祭 毎年10月9~11日 
特に10月10日午後9時開始の御神幸では、壮大な平安時代風の御輿渡御行列が見られます。

テーマ : 神社・仏閣巡り
ジャンル : 旅行

【再録】江戸人気分でこんぴらまいり・その1 門前町と歌舞伎と絶品スイーツ 金刀比羅宮周辺

昨年の式年遷宮の熱もさめやらぬ伊勢と並んで、江戸時代の人たちがこぞって遠路はるばるお参りしたのが讃岐の金刀比羅宮(ことひらぐう)、通称「こんぴらさん」。こうした徒歩と船の長旅は、当時の人には一生ものでした。それならせっかくだからと、お伊勢詣りのついでに足をのばす人も多く、あるいはそこからさらに四国八十八ヶ所を巡ってしまうなんてツワモノもいたそうで。奇しくも今年は、四国霊場開創1200年。この旬な機会に、江戸末期パワスポブームのあこがれの地「こんぴらさん」にもお詣りしてみては。

2014年03月05日掲載分01
現代ではさすがに徒歩はムリですが、スローな電車の旅には心和みます。金刀比羅宮周辺はとにかく石段の多い町なので、車でのアクセスは避けたほうが快適そうな印象でした。「ことでん」の黄色い「こんぴらさん」ラッピング電車で高まるお詣りムード。

2014年03月05日掲載分02
レトロモダンな駅舎のことでん琴平(ことひら)駅のすぐ隣には、日本一高い灯籠「高灯籠」。航海安全の神様「こんぴらさん」を船の上から拝める目印にと、江戸時代も終わりの1865年に建てられました。町にはこの時代の熱気を今に伝える古い建物が多く、金刀比羅宮までの道のりは見どころ満載です。

2014年03月05日掲載分03
川に沿って少し歩けば、神事のときのみ使われる「鞘橋」。刀のような美しい反りに注目。明治初期の再建。

2014年03月05日掲載分04
うどん屋さんも、江戸時代そのまま。築150年になる「てんてこ舞」。併設の「中野うどん学校」では、予約でうどんの手打ち体験も。

2014年03月05日掲載分05
こちらはおそば屋さん。うどんもあります。店先の彫刻が見事な元旅館の「虎屋」は創業明治44年。店内も当時のままの重厚感。

2014年03月05日掲載分06
参道の石段を少し上がり始めたあたりには、創業100年の「とら丸旅館」。長旅を癒す宿屋でにぎわう江戸時代のパワースポットの雰囲気を残しています。

人々が集まる江戸時代の巡礼地では、宿屋はもちろんアミューズメント施設も大繁盛。一口に聖地巡礼というとおカタいイメージですが、ついでに遊ぶのは当時から当たり前。遊ぶことで日々の心のアカを落とし清めて、今後の活力をチャージするのも立派な(ウラの)大義名分なのです。

2014年03月05日掲載分07
そんな土地柄から作り上げられてきたのが「旧金毘羅大芝居」。現存する日本最古の芝居小屋です。今でも毎年、春のシーズンに「こんぴら歌舞伎」が上演されています。今年は、4月5日~20日まで。歌舞伎って、全く触れたことがないと難しそうに思えるかもしれませんが、そんなこと全然ありません。たとえセリフの意味がわからなくても、ド派手なビジュアルと肉体パフォーマンスがヒーローショーみたいで、それだけで無邪気に楽しめてしまいます。だまされたと思って一度は見に行ってみると良いですよ。

2014年03月05日掲載分08
「旧金毘羅大芝居」では、歌舞伎公演のないときは入場料300円で内部見学できます。写真は2階席からの眺め。

2014年03月05日掲載分09
楽屋や舞台裏も見学。暗くてまるで秘密基地のような奈落には、舞台を回転させる巨大な装置が。これを目の当たりにすると、江戸時代人の発想の大胆さに改めて驚かされます。実は回転舞台や花道を世界で初めて発明したのが日本の歌舞伎。ということは…これが現存世界最古!この圧倒的な空間で演じられる歌舞伎、想像するだけで鳥肌ものです。




さて、ここへ公演にやってくる歌舞伎役者がお忍びで買いに来るという、知る人ぞ知る名物スイーツのお店をご案内。

2014年03月05日掲載分10
「こんぴらレトロ街道」というその名もナイスな商店街アーケードの中に、そこらのレトロを軽く飛び越すほどの存在感を放つ和菓子店、それが「へんこつ屋」。江戸中期の建物をそのまま使い続けています。
2014年03月05日掲載分11
入口の木彫も見事。

2014年03月05日掲載分12
格子状に編まれたアーチ型の網代天井が格調高さを醸し出す店内。「へんこつ」というのは、何があっても志を貫く頑固者という意味。たとえ建物が古すぎて不便を感じることが多くなっても、そこはがんばって後世まで末永く守り抜くという気概こそ「へんこつ」魂と言えましょう。

2014年03月05日掲載分13
お菓子は店内でお抹茶とともに味わうこともでき、注文すると奥へ通されます。というか、まさかの奥行きにびっくり。廊下には年季の入った馬具とともに、色々な有名人のサインが飾られていました。

2014年03月05日掲載分14
そして一番奥の部屋へ。こののれんの向こうには・・・









向こうには・・・















2014年03月05日掲載分15
ハイ、異空間です。



2014年03月05日掲載分16
天井も照明の笠さえもおおい尽くす落書きパラダイス。

2014年03月05日掲載分17
そんな中にこれまたレトロすぎる火鉢。

2014年03月05日掲載分18
部屋の片隅には文机が。慣れない手つきで硯に墨をすり、下の引き出しから半紙を取り出しておもむろに適当なことを書いたら左脇の箱の中に置いておくと、適当に貼ってもらえる感じです。


2014年03月05日掲載分19
落書きを見たり書いたりしているうちに、お抹茶とお菓子が運ばれてきます。2大看板メニュー「へんこつまん」と栗ようかんです。見た目が地味だからとあなどるなかれ。一口食べれば、必ず違いがわかるはず。どちらも明らかに高級な砂糖を使い、手間暇かけて丁寧に作られなければ絶対に出せない繊細で贅沢な味わい。それもそのはず、添加物・保存料などは一切使わないで伝統の材料と製法を守り続けているとのこと。だからあまり数を作れないし日持ちもしないので、売店などに卸すことは決してなく、ここのお店でしか買えないんです(それでも栗ようかんは賞味期限が長めなので、お土産に最適)。大量消費の便利さや目先の効率に流されず、常に最高の味であることを貫く。これぞ「へんこつ」魂。上質を知っている役者さんたちに選ばれるのはワケがあるんですね。

古き良きものが桁違いのスケールで数多く受け継がれてきた、この門前町。その秘訣はやはり、時代を超えた「こんぴらさん」の求心力なのかもしれません。次回はいよいよ金刀比羅宮をご案内。

↓江戸人気分でこんぴらまいり 続きはコチラ↓
その2 境内でアートを堪能、時々おやつ
その3 超時代的パブリックアートここにあり!
その4 御朱印集めて巡礼?それともマラソン?!


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●旧金毘羅大芝居「金丸座」 http://www.konpirakabuki.jp/
≪アクセス≫・ことでん琴平駅から徒歩15分、JR琴平駅から徒歩20分
香川県仲多度郡琴平町乙1241
0877-73-3846

≪イベント≫第三十回記念「四国こんぴら歌舞伎大芝居」公演
平成26年4月5日(土)~20日(日)
A席13000円、B席9000円
チケットのお求め方法等は公式サイトをご覧ください。

●へんこつ屋
≪アクセス≫・ことでん琴平駅から徒歩2分、JR琴平駅から徒歩7分
香川県仲多度郡琴平町琴平240-2
0877-75-2343

テーマ : 神社・仏閣巡り
ジャンル : 旅行

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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。著書「ニッポンのおみくじ(グラフィック社刊)」発売中。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。約20年来、巷間の多種多様なおみくじを自らの足で歩いて独自に収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月に最低2回位は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石・鉱石やトランプ・占いカード等、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。何でもとことんハマるのが生き甲斐。

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