【再録】たのしい御朱印入門・その7 巡礼ノススメ~四国八十八ヶ所に挑戦!~

その1 御朱印帳を手に入れよう!
その2 神仏を感じる御朱印の見方・前編
その3 神仏を感じる御朱印の見方・後編
その4 ビジュアル系御朱印をさがせ!・墨書編
その5 ビジュアル系御朱印をさがせ!・印編
その6 ビジュアル系御朱印をさがせ!・総合編
↑前回まではコチラ↑


前回までの御朱印入門では、とりあえず色んな御朱印をいただいてみようということで、集めたものを並べてながめるのがもっと楽しくなってくる見方をお伝えしてきました。その魅力にじわじわとハマってきたなら、そろそろ御朱印のもつ本来の意味合いに立ち返ってみませんか?

なぜ御朱印をいただくのか。それは、納経の証、そして巡礼の証。
2014年04月30日掲載分01
もともと御朱印は、写経をしてお寺に納めた証拠に授けられていたもの。だから、今でもお寺では御朱印のことを御納経と言うことがよくあります。これを簡単にして、誰でも納経したつもりになれるようにしたのが現在の形というわけです。広い意味では読経するだけでも納経に当たるので、御朱印をいただくときは仏様に手を合わせるだけでなく、できるだけ仏前で般若心経を読むようにすると、また違った達成感が得られるはず。

2014年04月30日掲載分02

特に、数多くのお寺でこれを行うことになるのが、四国八十八ヶ所や西国三十三ヶ所といった古くから続く巡礼コース。どれも長旅になり、一筋縄ではいかないだけに、やはり具体的な形に残るというのは心強いですよね。何より、その御朱印の全てが各寺院の仏様の御分身ですから、より巡礼のありがたみが実感できるというもの。納経帳(=御朱印帳)は、巡礼の必需品なのです。

ちなみに江戸時代には、千社参りといって全国を巡り、とにかく多くの神社仏閣に詣でるという巡礼スタイルもブームでした。これって、今のパワースポット巡りと御朱印集めの感覚に近いと思いませんか?

2014年04月30日掲載分03
一方、昔ながらの巡礼の文化が最もよく残っているのは、何と言っても四国八十八ヶ所。上の写真は、その専用納経帳です。ページごとに御朱印をするお寺が決まっているので、いつしか全部埋めずにはいられなくなるかも!?

最近では女性の泊まりやすい遍路宿なども整備され、自分を見つめなおす旅として人気の四国霊場は、今年が開創1200年。88ヶ所ものお寺をフルに回るのは難しいですが、エリアや日数を決めてほんの一部だけというのを繰り返す感じでも大丈夫。むしろそのくらいが普通です。たとえ数ヶ所だけの短い旅でも、一定の作法と神仏や出会う人々への敬意さえ守って参拝していけば、お遍路旅の魅力を味わうことができます。

2014年04月30日掲載分04


四国八十八ヶ所を巡るなら、マナーを守って快適な旅をするために揃えておきたい道具がいくつかあります。出発前にネット通販などで揃えるのが理想的ですが、現地のお遍路用品店や大きなお寺の売店などで買うこともできます。とりあえずフル装備である必要はないので、特に必須度の高いものだけお伝えしますね。これだけ揃えておけば、なんとかなります。


【絶対必須】

◎杖 *四国八十八ヶ所専用
四国霊場を開いた弘法大師様のご分身とされている、お遍路さんのシンボル。四国でよく目にする「同行二人(どうぎょうににん)」というフレーズは、お大師様と道中いつでも一緒、ということ。これを持っていることは、お大師様への信心を示すマナーに当たりますし、一目で巡礼中だということがわかり、人とのふれあいが広がります。なくしたり他の人のものと取り違えたりしないように、必ず自分の名前と連絡先を書き、目印をつけるなど対策を。

◎さんや袋(巡拝用バッグ)
巡礼用品をまとめておけるバッグです。無地でもOK。お寺で参拝するごとに荷物の中から必要な道具を探し出すのは煩わしいので、最初から分けて入れておくべし。経験上、これがないとつらいかも。
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◎ロウソク、お線香、ライター
参拝するとき仏前に灯すロウソクとお線香は、必ず自分で用意してお供えするのがルール。他の人が灯していったロウソクから火をもらうのはNG。これをやると他人の業まで引き受けてしまうとされています。ですからライターも必須。普通、参拝者の多いお寺ではこういったものがお堂に備え付けてあるイメージですが、四国霊場では一切置いてありません。注意が必要です。
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◎数珠・輪袈裟(わげさ)
数珠は宗派を問わない簡単なものでOK。輪袈裟は、首にかけるコンパクトな袈裟(けさ)です。この2つを身に着けることで、参拝の正装になります。ないと不謹慎と見なされることもあるので注意。トイレに入るときは、必ず外してバッグにしまいましょう。

◎経本
少なくとも般若心経が載っている薄いものが良いです。その人の宗派などにもよりますが、四国霊場では大抵の人がお経を読んでいます。なるべく読むことをおすすめします。参拝・読経は各寺につき本堂と大師堂の2ヶ所で。

◎小銭入れ
お賽銭用の小銭を常に用意しておきましょう。

◎納札(おさめふだ) *四国八十八ヶ所専用
出発前に、あらかじめ自分の名前と住所を記入しておいてください。参拝するときは、お堂に備えつけてある「納札入」に一枚ずつ納めていくのがルールです。また、道中で交流のあった人と名刺がわりに交換します。意外なところで友達ができるかも。
2014年04月30日掲載分07

2014年04月30日掲載分08


◎納経帳 *四国八十八ヶ所専用
もちろん必須ですよね。

2014年04月30日掲載分09
↑御朱印の一例。クリックで拡大してみてください。


【もう少しだけ本格感を出したいなら】

◎白衣(びゃくえ)
白装束は上半身に羽織るだけでも、より正装感が出ます。袖付きのほうが見た目も良いし、日よけにも重宝。ファスナーポケット付きが便利です。

◎持鈴
お経を唱える前後に、3回ずつ鳴らします。それほど値も張らないし、癒しの音色なので、個人的にオススメ。
2014年04月30日掲載分10


◎御影札保存帳 *四国八十八ヶ所専用
御朱印をいただくと、各寺の御本尊様を描いた御影札(みえふだ)がもらえます。下の写真は一例。これらを整理できる専用ファイルです。
2014年04月30日掲載分11


…と、大体こんなところです。四国八十八ヶ所専用以外のものは、他の巡礼コース等でも使えますよ。


2014年04月30日掲載分12


歩きにこだわらなくても、電車・バスやマイカーを使いながらマイペースでいきましょう。そんな中でも歩きやすい区間を選んで、あえて歩いてみれば必ず得がたい体験になるはず。開創1200年を記念して、普段は見ることのできない御本尊様のお姿を直接拝むことができる御開帳をはじめ、今年はさまざまな特別の行事が四国八十八ヶ所の各寺院で行われます。御朱印と一緒に1200年記念スタンプを押してもらえたり、限定の御影札があるのも今年だけ。いつ行くの?今でしょ!

各寺院の記念行事の詳しい日程は、以下リンク先の公式サイトをご覧ください。
四国八十八ヶ所霊場会公式ホームページ http://www.88shikokuhenro.jp/




テーマ : 神社・仏閣巡り
ジャンル : 旅行

世田谷Webテレビ「ウマ年だから絵馬でいこう!さがす・読み解く・楽しむ」

世田谷Webテレビの路上観察系の回にゲスト出演させていただきました。
「ウマ年だから絵馬でいこう!さがす・読み解く・楽しむ」
http://m.youtube.com/watch?v=wSFQOHPAjIA
↑こちらのリンクから、いつでも見られます。

テーブルに並べきれないほど大量の絵馬とともに、ゆるゆると。ラジオなどと違ってあんまりかっちり決めなくていいメディアでは、ちょっと面白いかなと思う絵馬をとにかくたくさん持ち込んで、どれが気になるのかきいてみるスタイルにしてます。割と。こういった機会に、どんなものが興味を持たれるのか逆に知りたかったりして。今後の参考に。

大体こんな感じで進行しつつ、今回は手描きの古式絵馬を購入できる絵馬屋さんや絵馬市なども紹介してみました。いまや絶滅危惧となった手描き絵馬、今のうちに集めておかないと、ますます入手が難しくなってしまいます。名もなき素朴なアートとして楽しめるし、飾ってみると案外オサレだよ。ということで、そんな絵馬をたくさん観賞できる素敵飲食店「絵馬堂」「芭蕉」の様子を実践例としてお見せしつつ、これらに触発されながら絵馬に埋もれて半ば珍スポ化した自宅をちょっぴり公開。絵馬を並べたり飾ったりする楽しさが少しでも伝わったらいいなと思います。

すさまじくどうでもいい余談ですが、自宅に絵馬や縁起物をみ"っしりと飾るようになった遠因は「ハウルの動く城」の影響だったりするんですよ。実は臆病者なハウルの寝室は、世界中のあらゆる魔除けで埋め尽くされています。このワンシーンを見て、なにこれ超かわいくない?とか思ってしまった私です。そっからどうかしてるよ!ていうか、だからって本当にやるなよ!そんな感じですが、自宅パワスポ化(もといパラダイス化)は楽しいよ。ある意味、間違いなく、幸せになるよ。てなわけでっ、そこのアナタもどーよ!(ってオイ!)ともあれ、部屋のちょっとした一角でも自分の好きなもので埋め尽くしてみれば、思いがけず生活に潤いが出るかもしれませんよ。。。

【再録】江戸人気分でこんぴらまいり・その4 御朱印集めて巡礼?それともマラソン?! 金刀比羅宮

その1 門前町と歌舞伎と絶品スイーツ
その2 境内でアートを堪能、時々おやつ
その3 超時代的パブリックアートここにあり!
↑前回まではコチラ↑


前回までは、金刀比羅宮周辺の古い建物と境内のアートスポットを巡りつつ、御本宮を参拝しました。さて、ここまで来た記念に、はずせないのはやっぱり御朱印。実は御本宮の他にも、こんぴらさんには御朱印をいただけるスポットがいくつかあります。

2014年04月16日掲載分01
まずは基本中の基本、御本宮の御朱印。
この他にはというと…




2014年04月16日掲載分02
「右おくのやしろ道」道しるべで、気分は江戸時代の旅人。
金刀比羅宮は、奥社でも御朱印をいただくことができます。

ここからの道のりは長く、途中には自販機なども一切ありません。もし行くつもりならば境内に入る前に、必ず町でペットボトルを買っておきましょう。ただし、ゴミは各自で持ち帰るのがルールです。くれぐれもこまめな水分補給を忘れずに。


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またまた石段の続く道を歩き、奥社を目指します。途中には小さなお社が点在し、周りは見渡す限り森ばかり。しばし現実を忘れます。

ちなみに表参道入口から御本宮までの石段の総数は、785段。786(ナヤム)-1=785ということで、登り切ると悩みがなくなると言われています。たしかにこれだけあったら、登るのと道中を楽しむのに精一杯で、他は色々どうでもよくなってきそう。そして奥社までを合わせると、全部で1368段。ここまで行ったら超絶スッキリ間違いなし!?

奥社への道中には、もう一ヵ所、御朱印スポットが。
平安末期の悲劇の皇族、崇徳上皇を祀る白峰神社です。
2014年04月16日掲載分04
崇徳上皇は晩年、讃岐で静かに暮らしながら苦悩に満ちた人生の煩悩を断つべく精神修養に明け暮れていました。そのため悪縁を切ってくれる神様としても知られています。さっそく来ました、スッキリポイント。彼の恋人の屋敷があった京都の安井金比羅宮も、そういった悩みのある人はぜひ訪れてみて。

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白峰神社で御朱印をいただいて、さらに先へ向かいます。



2014年04月16日掲載分06
こんな道が続いていますが、あともうひとがんばり。

この場所では、毎年10月上旬頃に「こんぴら石段マラソン」が開かれています。駅から御本宮を経て奥社までの、まさにこの道がコース。もし奥社まで来てみてラクショーとか思えたなら、アナタはかなりの猛者です。ぜひともご参加を。体力の限界を感じてしまった人には、御本宮までのライトなコースもありますよ。力だめしに、はたまた四国遍路への足ならしに、一度は歩いてみてほしいルートです。


2014年04月16日掲載分07
奥社に到着。社殿の左側は、ごつごつとした岩場の絶壁になっています。先ほどの崇徳上皇も、ここに籠もって修行をしたとのこと。厳しい景観に、心身が浄化されそう。

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岩壁には、天狗の顔が2体刻まれています。ここ象頭山は、古くから山を駆け巡って自然と一体化する修行が盛んな場所。そういう山には天狗が住んでいて行者を守っているとか、行者が超能力を身につけて天狗になるとか、色々な話が伝えられてきました。奥社に祀られているのは、戦国時代末期にこんぴらさんを盛り立てたえらい行者さん。この人も崇徳上皇も、のちに天狗になったと言われています。まさにダブル天狗!?


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社殿のわきから讃岐平野を一望。見渡すかぎりの田んぼに里山が点在する、日本むかし話を思わせるような独特の可愛らしい地形です。汗を流してスッキリ、ながめにうっとり。リフレッシュ完了!

2014年04月16日掲載分10
奥社の御朱印。いただけるのは、ここまで歩ききった人だけ。



ところで、金刀比羅宮境内の外にも、こんぴらさん関連でもう一ヵ所、お詣りして御朱印をいただける場所があります。それが、下の写真の松尾寺。その1でご案内した旧金毘羅歌舞伎大芝居の近くです。
2014年04月16日掲載分11

松尾寺は、明治以前のお寺と神社の区別がなかった時代に、こんぴらさんを管理していたお寺。本来はひとつだった所なので、ぜひ金刀比羅宮とセットでお詣りを。どちらも四国八十八ヶ所の番外札所として知られ、参拝に立ち寄るお遍路さんの姿も。

2014年04月16日掲載分12
松尾寺の御朱印。「金毘羅大権現(こんぴらだいごんげん)」と書いてあります。こんぴらさんの仏教的な呼び名です。印の形は天狗の羽団扇。

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四国のお寺では、八十八ヶ所をはじめとして、御朱印をいただくと上の写真のように御本尊様のお姿が描かれた御影札(おみえふだ)をくださる所が多いです。この「金毘羅大権現」様は、ルーツに当たるインドのワニの神様に、より近いビジュアル。ご住職様にお願いすれば、お堂に上がらせていただきお像を拝することも。堂内には、県内最古の弘法大師座像もいらっしゃいます。その昔、こんぴらさんの書院にお祀りされていたとか。ハンサムで穏やかなお顔には、かつてのスターの風格が。

こんぴらさんを隅々まで巡るだけでも、すっかりプチ巡礼ムード。軽いスポーツ感覚で御朱印を求めて歩き回るうちに、次は四国八十八ヶ所を歩きたくてたまらなくなっているかも。もちろん、次は石段マラソンというのもアリですよ。



こんぴらさんシリーズの締めは、キュートなマスコットで。

2014年04月16日掲載分14
金刀比羅宮で授与されている上写真の名物置物、モチーフは「こんぴら狗(いぬ)」。以前ご紹介した伊勢の「おかげ犬」と同じく、色々な事情でこんぴらさんまでお詣りに行けない人のかわりにお札をもらってきてくれていた健気なわんこたちです。やはり、巡礼道中の人々に世話されながら旅を続けたとか。

2014年04月16日掲載分15
境内にあるこちらのブロンズ像は、ヘタウマ漫画のカリスマ、湯村輝彦さんの手による「こんぴら狗」。同じくヘタウマな絵馬も、いい味出してます。


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わんこの背中から引くのがちょっぴりシュールな「こんぴら狗みくじ」。よくみると首の袋にもお賽銭投入口が。おみくじは、お財布に入れられる極小サイズの犬お守り付き。


2014年04月16日掲載分17
お土産にマストは、何と言ってもコレ。こんぴら狗のストラップがついた「幸福の黄色いお守り+」(ぷらすわん?)。お洒落なギフトボックスに入っているのもポイントです。黄色は気持ちを明るくさせる色で、しかもこのお守り袋を染めているウコンは、魔除け効果のある植物。こんぴら狗になったつもりで、大切な人に幸せをお持ち帰りしてあげて。


こうして少し寺社巡りしただけでも、巡礼の魅力が詰まっている四国。特に今年は、四国霊場開創1200年というスペシャルなタイミングです。行ってみない手はありません。というわけで次回は、巡礼ノススメでございます。


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●金刀比羅宮 http://www.konpira.or.jp/
≪アクセス≫・ことでん琴平駅から徒歩15分、JR琴平駅から徒歩20分
香川県仲多度郡琴平町892-1
0877-75-2121

宝物館・高橋由一館・表書院 8:30~17:00 
拝観料 上記各施設ごとに一般800円 高・大生400円 中学生以下無料

≪イベント≫
例大祭 毎年10月9~11日 
特に10月10日午後9時開始の御神幸では、壮大な平安時代風の御輿渡御行列が見られます。

こんぴら石段マラソン 毎年10月上旬頃
詳しい日程と申込み方法は琴平町の公式サイト http://www.town.kotohira.kagawa.jp/ で発表されるので、9月に入ったあたりからチェックしてみてください。申込み締切は9月下旬頃と思われます。

●松尾寺
≪アクセス≫・ことでん琴平駅から徒歩10分、JR琴平駅から徒歩15分
香川県仲多度郡琴平町字川西973番地
0877-75-3612

テーマ : 神社・仏閣巡り
ジャンル : 旅行

ustream番組出演のお知らせ

今週木曜、4月17日19:30開始の世田谷Webテレビにゲスト出演します。
『ウマ年だから絵馬でいこう!さがす・読み解く・楽しむ』

世田谷webテレビはコチラ→ http://233tv.web.fc2.com/

時間は30分間くらい。身近なところに隠れているかもしれない、ちょっと面白い絵馬の見方を紹介します。世田谷区内の絵馬も。路上観察のおともに、ぜひご覧ください♪

絵馬市や絵馬コレクター的スポット等も今回は出せればいいなと思ってます。時間あればオマケネタもあるかも。

【再録】江戸人気分でこんぴらまいり・その3 超時代的パブリックアートここにあり! 金刀比羅宮

その1 門前町と歌舞伎と絶品スイーツ
その2 境内でアートを堪能、時々おやつ
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ミュージアムエリアを抜けて、また長~い石段へ。
がんばって登るうちに、巨大な古い社殿が見えてきます。
2014年04月02日掲載分01


境内で最大のスケールを誇る社殿、旭社です。
2014年04月02日掲載分02

写真でも、右端に写った人が点のよう。

2014年04月02日掲載分03
周囲にめぐらされた社殿彫刻も見事。江戸後期の建物で、当時の美術の粋がこらされた華やかな装飾に圧倒されます。

2014年04月02日掲載分04
屋根の下側に描かれた雲模様。ぜひ画像をクリックして拡大でご覧ください。こう大きくて高いところにあると、まるで空が近くに降りてきたような迫力です。

この壮大さ、てっきり「ここがメインか!」と満足して、来た道を引き返したくなっちゃいますよね。その昔、20日間くらいかけて歩いて来たというのに、本当にここで帰っちゃった人がいました。幕末の侠客「清水次郎長」の子分で、おっちょこちょいキャラとして知られる「森の石松」です。私も一瞬うっかり戻ろうとしたのは内緒ということで…。ですが肝心のこんぴらさん御本宮はまだ先。

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というわけで、さらに進み、またもや石段を登ります。


2014年04月02日掲載分06
ようやく御本宮へ到着。江戸時代の人々にとっての、憧れのパワースポットです。こんぴらさんのルーツは、インドの「クンビーラ」というワニの神様。これがなまって「こんぴら」になったんですね。水の神様を背中に乗せていたので船の神様ということになり、日本では海上安全を司るとされました。また、マルキンで景気良さげなマークのとおり、財宝神ともされているので金運UPのご利益が。


2014年04月02日掲載分07
御本宮参拝をすませたら、回廊で結ばれた三穂津姫社もお詣り。


手前には銅製の神馬が。
2014年04月02日掲載分08
神様の乗り物として馬を奉納するのは、絵馬の原型です。

そして、そのすぐ左脇には・・・


2014年04月02日掲載分09
絵馬殿があります。

絵馬殿/絵馬堂というのは、個人や団体が大絵馬などを奉納する専用の建物のことです。大絵馬というのは基本的には、絵師に描かせた大きな額状の絵(立体のこともあります)。馬や神仏・伝説などを表したものが、一種の基本と言えます。神仏に願いを届けるのみならず、みんなに見てもらうのが目的でもある、独特な形のパブリックアートです。
2014年04月02日掲載分10


2014年04月02日掲載分11
ここでは、そういったスタンダードな古い大絵馬たちと一緒に、もっとたくさんの船絵馬が奉納されています。船絵馬というのも大絵馬の一種で、航海の安全を願って奉納された、船の絵や写真のこと。中にはモーターやプロペラなども。船に関わるあらゆる祈りの形が集まるここは、まるで自然発生の資料館。

数ある奉納物の中でも圧巻なのは、船絵馬ならぬ、本物の船。
2014年04月02日掲載分12
世界初アルミ缶リサイクルソーラーボート「モルツマーメイド号」です。海洋冒険家の堀江謙一さんが、環境問題を訴えるためにこれに乗って太平洋単独無寄港横断を達成したんだって。その無事を感謝し、また環境保全をより広く啓発するための奉納だそうです。手間をかけ危険を冒しても伝えたいことを貫く強い意志に、希望がわいてきますね。


2014年04月02日掲載分13
宇宙船だって、船のうちということで。こちらの絵馬は日本人初の宇宙飛行士にして世界で初めて宇宙に行ったジャーナリスト、TBSの「宇宙特派員」秋山豊寛さんです。無事帰ってきた感謝の奉納。この場所には、未来への夢と勇気が詰まっています。


もう少し、絵馬殿のユニークな奉納物を見てみましょう。



2014年04月02日掲載分14
地面に積み上げられた樽は「流し樽」といって、お願い事のボトルメールみたいなもの。直接お詣りに行かなくても、樽の中にお賽銭やお神酒を詰めて海に流せば、漁師さんや誰かが拾ってここまで届けてくれるんです。拾って届けた人の願いも叶うと言われ、喜ばれています。四国ならではの、助け合いの精神あってこそかもしれません。江戸時代から現代まで続いている、心温まる風習。

2014年04月02日掲載分15
こんぴらさんのルーツにちなんだ、ワニの大絵馬。馬や船絵馬だけでなく、ここの絵馬たちは絵柄も時代も種々雑多に折り重なっていて、ながめるたびに新しい発見があります。

そんな絵馬堂の同じ屋根の下には、私たちが小絵馬を掛けるスペースも。
2014年04月02日掲載分16
これに書いて奉納していけば、こうして様々な希望を背負ってこの場所へと集まってきた船絵馬や奉納物たちと共に混ざり、一体に・・・そう思うと何だか心強いですね。願いはこの船と樽に乗って、必ず無事に目的地までたどり着くはず。



実はこの他にも、絵馬殿に入りきらないほど大きな奉納物が境内のそこかしこにあります。


まずは、馬小屋。
2014年04月02日掲載分17
生きた神馬がいます。これぞ、初めは絵や作り物でない馬を奉納していた絵馬の原点。境内には他にも、ブロンズや木でできた馬がいくつか奉納されているので、さがしてみて。


2014年04月02日掲載分18
今度はアフリカゾウのブロンズ像。石段だらけの金刀比羅宮が鎮座している山は「象頭山(ぞうずさん)」というので、これにちなんで。「象頭山」はお釈迦様が最初に説法したというインドの山と同じ名前で、象は神聖な動物とされています。


そして、飛び抜けて巨大なのがコレ。
2014年04月02日掲載分19
日本最大級のプロペラ。なんと5000台もの自動車を運搬できる大型船で使用されていた本物です。造船業者による奉納で、丹精込めて造った船が無事故であるようにとの真摯な祈りが込められています。直径6メートル、見上げても手を広げてもまだ遠い、均整のとれた美しい形の一大モニュメント。もはや単なるプロペラというより、どこか下界を静かに見守る大仏様のようでもあります。

建物も奉納物も、古いものから新しいものまで人々の思いの形が多様にひしめく金刀比羅宮の広い境内は、時代を超えた天然のパブリックアート空間。前回<←リンクをお願いします>ご紹介したミュージアムエリアと合わせて探検すれば、かなりディープな未知の感動を体験できること間違いなしです。さて、ここまで境内をじっくり堪能したところで、次回は御朱印を集めていきますよ。

↓江戸人気分でこんぴらまいり 続きはコチラ↓
その4 御朱印集めて巡礼?それともマラソン?!

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●金刀比羅宮 http://www.konpira.or.jp/
≪アクセス≫・ことでん琴平駅から徒歩15分、JR琴平駅から徒歩20分
香川県仲多度郡琴平町892-1
0877-75-2121

宝物館・高橋由一館・表書院 8:30~17:00 
拝観料 上記各施設ごとに一般800円 高・大生400円 中学生以下無料

≪イベント≫
例大祭 毎年10月9~11日 
特に10月10日午後9時開始の御神幸では、壮大な平安時代風の御輿渡御行列が見られます。

テーマ : 神社・仏閣巡り
ジャンル : 旅行

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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。著書「ニッポンのおみくじ(グラフィック社刊)」発売中。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。約20年来、巷間の多種多様なおみくじを自らの足で歩いて独自に収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月に最低2回位は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石・鉱石やトランプ・占いカード等、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。何でもとことんハマるのが生き甲斐。

当ブログの著作権は著者に帰属します。引用するときは引用元記事もしくはブログトップページへのリンクを必ず行ってください。

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