【再録】たのしい御朱印入門・その2 神仏を感じる御朱印の見方・前編

御朱印ビギナーの皆様!御朱印帳はもう手に入れられましたでしょうか?今回は、御朱印を少し集めてみると気になってくるかもしれないことからお話します。

まずは、神社とお寺の御朱印の区別です。御朱印帳を分けたほうがいいのかどうか、という疑問をよく耳にします。これには色々な考え方があるので一概に言うことはできません。私個人としてはどちらでもいいと思っています。ですが、たまには御朱印帳の絵柄や雰囲気によって「これなら神社専用!」などという具合に気分で分けてみるのも一興です。参考にしてみてください。

見た目の違いとしては、神社の御朱印は、印にも墨書にも神社の名前がそのまま入っていることが多いです。

2012年10月17日掲載分01
上は熱田神宮(愛知県)の御朱印。とてもシンプル。

一方、お寺の御朱印はもっとバリエーションが豊富です。

下は道明寺(大阪府)の御朱印。
2012年10月17日掲載分02

しばらく集めていると、大体こんな感じのものが増えてくるのでは。「十一面観音」と書いてあるのは、このお寺でお祀りしている仏様の名前。

そして、印の部分には何やら謎のマークがありますね。

よく見ると、こんな形をしています。
2012年10月17日掲載分03
これは「梵字(ぼんじ)」といって、仏教で使われる特殊な文字。一字ごとに神仏を表します。上の梵字が表しているのも、十一面観音です。

さらに、梵字はそれ自体が仏様の分身です。梵字の入った御朱印を見たときは、このページにその仏様がいらっしゃるんだな、というふうにイメージしてみてください。

2012年10月17日掲載分04
十一面観音は頭の上に顔がたくさんある観音様です。災難を除き、幸せをもたらしてくれます。艶やかなお姿の仏像が多いので、こんなイラストにしてみました。

2012年10月17日掲載分05
道明寺では、毎月18日・25日に御本尊の十一面観音が御開帳され、そのお姿を拝むことができます。こちらの十一面観音像は国宝。厳かに黒光りする優雅な平安美人です。

さて、それではこれからご紹介する2箇所のお寺では、どんな仏様をお祀りしているのでしょうか?
2012年10月17日掲載分06
左は石道寺(滋賀県)、墨書は「大悲殿」。右は六波羅密寺(京都府)。こちらは「六波羅堂」と書いてあります。お寺の御朱印には、建物の名前や、ゆかりのある言葉が書かれることも多いです。

墨で書かれた言葉は違っても、この2つの御朱印の印部分には道明寺と同じ梵字があります。同じ種類の仏様がいらっしゃるということですね。
2012年10月17日掲載分07
3箇所とも十一面観音をお祀りするお寺です。

こうして御朱印から仏様を連想できれば、行ったお寺の仏像や雰囲気を思い出す手助けにもなります。

とはいえ、「どれが何」などと特に覚える必要はなく、「これはここに書いてあるこの仏様を表しているのかな」くらいに何となく見当をつけられれば充分に楽しめるはず。なるべくラクにいきましょう。わからないときはお寺の方にきいてみたりすれば世界が広がるはずですよ。

2012年10月17日掲載分08
石道寺の十一面観音像は、少女のような可憐さ。ほのかに残る色彩が大変美しいです。井上靖の小説「星と祭」にも登場しています。なお「大悲殿」というのは「観音様のお堂」のことです。境内と周辺は紅葉の名所なので、これからの季節にオススメ!特に、隣接する鶏足寺跡(旧飯福寺)は、約200本の紅葉が参道を染め尽くします。

2012年10月17日掲載分09
ところで、今、見逃せないのは六波羅密寺!今年の11月3日から12月5日まで、御本尊の十一面観音像が御開帳されます。しかも国宝です。12年に一度しか拝めない貴重なお姿、ぜひとも心に刻みつけて。

こんな時にも御朱印をいただけば、帰ってからも仏様といつも一緒の気持ちでいられます。お詣りできたご縁を形に残してくれる御朱印、その意味にまで思いを馳せればありがたみも倍増です。


↓続きはコチラ↓
その3 神仏を感じる御朱印の見方・後編
その4 ビジュアル系御朱印をさがせ!・墨書編
その5 ビジュアル系御朱印をさがせ!・印編
その6 ビジュアル系御朱印をさがせ!・総合編
その7 巡礼ノススメ~四国八十八ヶ所に挑戦!~


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●六波羅密寺 http://www.rokuhara.or.jp/
≪アクセス≫
・市バス206系統「清水道」下車徒歩7分
・ 京阪電車「清水五条」駅下車徒歩7分
・ 阪急電車「河原町」駅下車徒歩15分

京都市東山区五条通大和大路上ル東
075-561-6980
8:00~17:00 宝物館拝観料600円

≪イベント≫
辰年御本尊御開帳 平成24年11月3日~12月5日
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●道明寺

≪アクセス≫
・ 近鉄「道明寺」駅下車徒歩10分
大阪府藤井寺市道明寺一丁目14番31号
072-955-0133
9:00~16:00 境内自由
≪イベント≫
御本尊御開帳 毎月18日・25日 拝観料500円
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●石道寺

≪アクセス≫
・ JR北陸本線「木ノ本」駅から湖国バス「井明神」下車徒歩10分
滋賀県長浜市木之本町石道
0749-82-3730 *事前連絡したほうが確実に拝観できます。
9:00~16:00(月曜定休) 拝観料300円
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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。現在、初の著書を執筆中。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。約20年来、巷間の多種多様なおみくじを自らの足で歩いて独自に収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月に最低2回位は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石・鉱石やトランプ・占いカード等、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。何でもとことんハマるのが生き甲斐。

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