【再録】寄り道しながら大阪七福神・その1 四天王寺

もうすぐお正月。せっかくの初詣、たっぷり福をつかみたいなら七福神めぐりにチャレンジしてみては!?御朱印や縁起物を集めながら七つの寺社をお詣りして回れば、新たな一年へのパワーチャージはバッチリです!

七福神は、室町時代末期に人気のあった神様がまとめられて生まれました。七福神めぐりが各地で広まったのは、江戸時代後期になります。日本最古といわれる京都に次ぐほど古くて、しかも歩いて回れるのが大阪七福神。歴史ある寺社で開運祈願しながら、健康ウォーキングで大阪ミナミの雰囲気を満喫できるなんて、いいことずくめ。やってみない手はありません!


さて、スタートは四天王寺の布袋(ほてい)様から。

2012年12月12日掲載分01

この大きな石の鳥居が、四天王寺の入口。日本三鳥居のひとつとされています。あれ、お寺なのに鳥居?と思うかもしれませんが、なにしろ創建は飛鳥時代。まだお寺と神社の区別がなかった頃のものが、幸いにも残っているからです。

鳥居をくぐるとすぐに、布袋堂がみえてきます。
2012年12月12日掲載分02
なにやら「乳布袋尊」と書いてありますね。どういうことでしょうか?

2012年12月12日掲載分03
実はこちらの布袋様、子育てする女性のお乳の出が良くなるご利益があるということで、「乳のおんばさん」と呼ばれることも。お乳が出ないときは授け、出すぎるときは止めてくれるそうですよ。なぜなのかはわかっていないそうですが、お乳も体も豊満な感じのする優しそうな布袋様だからかもしれません。

2012年12月12日掲載分04
そんな乳布袋尊に上げる絵馬は、そのものズバリ。昔からここで多くの女性たちが奉納してきた絵馬の素朴な雰囲気を伝える貴重な絵柄です。安産祈願や子育ての無事祈願もおまかせあれ。

そんなのまだまだ早すぎ、ていうか関係ないよ~っ、という人にはこちらの絵馬を。
2012年12月12日掲載分05
プライバシー保護シールつきなので恥ずかしくても安心。縁結びの段階からサポートしてくれるなんて、まさに太っ腹です!

2012年12月12日掲載分06
御神体とは別に、なでて拝むと幸せになれる「なで布袋尊」も。おなかとか耳たぶとかついついタッチしたくなっちゃう、とても親しみやすい神様なのです。

大阪七福神では、一ヶ所ごとのミニ絵馬と、これを集めて飾れる大きな絵馬があります。
布袋堂の授与所で、1枚目のミニ絵馬を受けるのを忘れずに!
2012年12月12日掲載分07


専用色紙と御朱印は、四天王寺の納経所でいただきます。
2012年12月12日掲載分08


このあとは、せっかくだから境内をぐるりと散策してみるのも一興。
やはり王道はこの中心伽藍(がらん)でしょう。
2012年12月12日掲載分09
ひとたび中に入れば、飛鳥時代を再現した堂塔の荘厳さに圧倒されます。

2012年12月12日掲載分10
上の写真の「六時堂」は、四天王寺の信仰の中心。毎年1月14日には日本三大奇祭のひとつとされる「どやどや」が、このお堂の前にある豪壮な石舞台で行われます。ふんどし姿の男子中高生がどやどやと押し寄せ、「ドヤァ!」とばかりに全力で御札を奪い合うお祭りです。

広大で見所も非常に多い四天王寺。とても全部は書ききれません。その地元に根付いた信仰の活気は、ぜひみなさんに肌で感じていただきたいところです。ここでは、おまけとしてひとつだけ、ユニークな祈願ができるところをご紹介します。

2012年12月12日掲載分11
上の写真は、「石神堂」という小さなお堂の中をのぞいたところ。牛の像が見えますね。この床下には、四天王寺を造った時に建築資材を運んだ牛がそのまま石になったといわれる謎の巨石「牛王尊(ごおうそん)」が眠っています。

そしてここに上げるのは、牛の絵馬。どんなご利益があるのでしょうか。
2012年12月12日掲載分12
牛は、草を食べます。昔の人は、おできのことを「瘡(くさ)」と言っていました。そこで、牛がおできを食べてくれるという信仰が生まれたというわけ。ここでお願いすれば、お肌がツルツルになるかもしれませんよ!?体の表面にできるおできだけでなく、体の中の色々な病気も食べてくれます。美容と健康に効く、隠れた開運スポットです。

最後に、こちらは四天王寺の御朱印のひとつ。
2012年12月12日掲載分13
四天王寺にはたくさんの御朱印が用意されているので、迷ってしまうかも。納経所でまとめて選ぶことができます。ここでセレクトしたのは、印の絵柄が先ほどの鳥居にかかっている額で、お寺の名前の由来となった「太子髷中四天王」(聖徳太子が戦勝を願って髪の毛の中に隠し持っていた小さな四天王の像)を墨書しているもの。

次回は、えびす様・だいこく様をお詣りしていきます。

↓続きはコチラ↓
寄り道しながら大阪七福神・その2 今宮戎神社・大国主神社
寄り道しながら大阪七福神・その3 大乗坊・法案寺
寄り道しながら大阪七福神・その4 長久寺・三光神社、そしてゴールの後は…?


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●四天王寺 http://www.shitennoji.or.jp/
≪アクセス≫
・JR環状線/地下鉄御堂筋線 「天王寺」駅から北へ徒歩12分
・地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘」駅から南へ徒歩5分
・近鉄南大阪線「阿倍野橋」駅から北へ徒歩14分

大阪府大阪市天王寺区四天王寺1丁目11−18
06-6771-0066
4月~9月は8:30~16:30、10月~3月は8:30~16:00
拝観料: 中心伽藍300円、庭園300円、宝物館500円

≪イベント≫
修正会結願法要(どやどや)
2013年1月14日(月) 六時礼賛堂(六時堂)にて 14時30分開始
牛王宝印楊枝というこの日だけの特殊なお守りの授与あり(1本1000円)

新春名宝展
2013年1月1日(火)~2月3日(日) 国宝・重要文化財を公開
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●大阪七福神について
四天王寺(布袋尊)、今宮戎神社((えびす神)、大国主神社(だいこく神)、
毘沙門天(大乗坊)、弁財天(法案寺)、福禄寿(長久寺)、寿老神(三光神社)

専用色紙1500円(御朱印大別途・1カ所につき300円)
ミニ絵馬1ヵ所につき1枚100円、ミニ絵馬を飾る専用絵馬1000円
通年対応、専用色紙と専用絵馬は上記各寺社で授与
(いつでも、どこからでもスタートできます)
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テーマ : 神社・仏閣巡り
ジャンル : 旅行

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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。著書「ニッポンのおみくじ」(グラフィック社刊)もうすぐ発売。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。約20年来、巷間の多種多様なおみくじを自らの足で歩いて独自に収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月に最低2回位は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石・鉱石やトランプ・占いカード等、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。何でもとことんハマるのが生き甲斐。

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