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ミニ蒔絵!?

おひなさま

裏(ベース)は七福神

浅草の羽子板市でみつけました。「松菊」さんという江戸節句人形のお店が出している屋台に、なにやらキラキラしたミニ絵馬がたくさん並んでいます。大体、横5センチくらい。小さいです。黒光りして、どうも蒔絵のよう。鳳凰や芸者のようないかにも和風でめでたそうなものから、おや、キティちゃん?果てはドクロまで・・・これは一体!?

よくよく見ると、このバラエティに富みまくった絵柄は全部、携帯電話用の高蒔絵シールでした。裏をみると、なぜか七福神。きいてみると、この七福神ミニ絵馬を土台に、まず裏側をマジックで塗りつぶし、そこに高蒔絵シールを貼った上からニスを塗ってつやを出しているとのこと。たったそれだけなのに、一見するとなんだか本当に漆で蒔絵を作ったかのような重厚感がっ!お好みでラメをまぶすと、それはもう螺鈿や雲母のような輝き。

私が選んだのは、ひな人形が描かれたもの。このお店は本来ひな人形のお店だし、そもそも絵馬に立ち雛というのも、伝統的に婦人病の平癒や健康祈願に用いられてきた絵柄ですからね。最近は縁結びの絵馬にもよくみられますが。こじんまりとした大和絵風の意匠は、それだけでシンプルな格調高さを感じさせます(←気のせい?)。でもそれだけじゃ少しさびしいからとオプションでラメを入れてもらったら、たちまち幻想的な日本画の世界に。単純なようだけど美しく魅せる工夫が詰まった、手のひらにおさまる小さな美術品。持ち歩けばいつでも、心の潤いです。
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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。著書「ニッポンのおみくじ(グラフィック社刊)」発売中。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。約20年来、巷間の多種多様なおみくじを自らの足で歩いて独自に収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月平均2回以上は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石やらトランプ・占いカード類やら喫茶店マッチやらと、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。気になったらとことんハマるのが生き甲斐。

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