【再録】お寺で中国プチトリップ!? 崇福寺

2013年02月13日掲載分01
さて、ここはどこでしょう?

竜宮城のような山門を抜けて階段を上がると、今度は途中に観音様の祠(ほこら)。
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こんな形の祠、見たことな~い!
階段の脇にある石灯篭の前には、桃源郷を思わせるおめでたい桃の装飾も。

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上りきったところに見えてくるのは、これまた何ともエキゾチックな門です。
中国?台湾?いえいえ、ここは日本の長崎県!

日本最古の(というかそれ以前に、そんなにたくさんあるものでもないですが)、中国様式のお寺、それがここ崇福寺(そうふくじ)。海外との貿易拠点だった長崎には、華僑(かきょう)とよばれる中国から渡ってきた人々が多く住んでいます。江戸時代初期に彼らの手によって建てられたのが、ここを含めて長崎市内に全部で3ヶ所あるいは4ヶ所ある唐寺なのです。崇福寺は、今でも地元の華僑の人たちが守り続けています。

上の写真の「第一峰門」は国宝。
屋根を支えるカラフルで複雑な組み物が見所です。

この門を入ると右手に見えてくるのが、これまた国宝の「大雄宝殿(だいおうほうでん)」。禅宗では、お釈迦様を祀る本堂をこう呼びます。長崎の唐寺はどこも、江戸時代に中国から伝わった禅宗の宗派「黄檗宗(おうばくしゅう)」です。

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中は、お釈迦様と脇侍(わきじ、ご本尊の両サイドを固める仏様)の阿難(あなん)・迦葉(かしょう)という二人の弟子を中心に、左右ズラリと18人の羅漢(悟りを開いた修行者)たちが並ぶ一大仏教ワールド。
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実はこのお釈迦様、銀と布で作られた内臓があるそうです。生きたお釈迦様を間近に拝みたいという熱い想いが、こうした像を生み出しました。

黄檗宗のお寺に特徴的で、かつ禅寺らしいのはコレ。
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なんだかユーモラスな魚の形ですが、叩いて鳴らす道具です。この音が、お寺で集団生活する修行僧たちに時間を知らせます。叩かれすぎてお腹が削れているのが見えるでしょうか?魚梆(かいばん)といって、木魚の原型とされています。

大雄宝殿の真向かいには、「天王殿(てんのうでん)」という耳慣れない名前のお堂があります。中国のお寺にある、色々な神様仏様を祀るお堂です。

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この中は、真ん中が観音様。
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やはり中国風の飾りが目を引きます。

左には、韋駄天(いだてん)。
日本の禅寺でも守護神として祀られています。
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スマートな甲冑姿が凛々しい韋駄天は、とっても足の速い神様。スポーツをする人にご利益アリです。また、悪い人をすぐに追いかけてつかまえてくれるので、盗難除けにも力を発揮します。

右には、関聖帝君(かんせいていくん)。
横浜や神戸の関帝廟でもおなじみ。
神様になった三国志の関羽です。中国でとても人気があります。
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戦いの神として強力なのはもちろん、信義に厚い性格なので商売の神としても頼もしい存在。合格祈願もOK。キャリアアップに絶大なパワーが!

崇福寺では、御朱印のかわりに御朱印サイズのお札をいただけます(中国では御朱印の習慣がないからだそうです)。
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関聖帝君のお札になっています。御朱印帳に貼るもよし、お家でデスク周りに貼って日々の努力を見守ってもらうのも良いかもしれません。ここぞの勝負のときにも運を味方にできそうです。

お札は、こちらのお守りコーナーで。
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中国産の様々な縁起物が揃っていて、見た目にもにぎやか。
まるで海外旅行に来たみたい。

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どこを見回してもエキゾチックで、ドキドキしてしまいます。

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大雄宝殿から右に連なる回廊を兼ねた門(上写真)の向こうにみえるお堂には、「媽祖(まそ)」という女神様が祀られています。
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2013年02月13日掲載分17
世界中の華僑に信仰されている、航海安全の女神です。1571年のポルトガル船の入港以来長らく海外への玄関口で、今でもたくさんの船が行き来する長崎を見守り続けています。

そんな長崎市内で、長崎新地中華街を中心に地元の華僑の人々と地域が一丸となって行われる冬の風物詩、ランタンフェスティバルが今年もいよいよ開幕です。これにともない、中国情緒豊かなイベントが多数開催。そのうちのひとつ、江戸時代から行われていた船の安全を祈る行事を再現する媽祖行列が、崇福寺の媽祖堂にもやって来ます。媽祖行列が行われるのは、今年は2月の17日(日)と24日(日)。期間中は、鮮やかな中国ランタンで幻想的に彩られる夜の崇福寺も必見です。

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●崇福寺
≪アクセス≫
・路面電車「正覚寺下」電停下車、徒歩3分
長崎県長崎市鍛冶屋町7−5
095-823-2645
≪拝観時間≫
3月1日~11月30日 8:00~17:30
12月1日~2月末日 8:00~17:00
拝観料 300円
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●長崎ランタンフェスティバル http://www.nagasaki-lantern.com/
2013年2月9日(土)~2月24日(日) 長崎市内各会場にて開催
詳しい場所やイベント日時については上記公式サイトをご覧下さい。

テーマ : 神社・仏閣巡り
ジャンル : 旅行

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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。著書「ニッポンのおみくじ」(グラフィック社刊)もうすぐ発売。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。約20年来、巷間の多種多様なおみくじを自らの足で歩いて独自に収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月に最低2回位は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石・鉱石やトランプ・占いカード等、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。何でもとことんハマるのが生き甲斐。

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