【再録】絶景の日の出と禊(みそぎ)で生まれ変わる! 二見興玉神社

二見興玉(ふたみおきたま)神社は、お伊勢参りをする前に参拝し身を清める場所。海岸と一体になった境内は、どこからみても雄大な眺めです。

2013年04月24日掲載分01

伊勢神宮の場所を定めた「倭姫命(やまとひめのみこと)」がここを訪れたとき、あまりの美しさに二度ふり返ったのが「二見浦(ふたみがうら)」という地名の由来とか。思わず納得してしまいます。

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あまりにも有名な「夫婦岩(めおといわ)」。この岩の間からのぞむ海の底には、祭神の「サルタヒコ」という神様が現れた所といわれる、御神体の「興玉神石(おきたましんせき)」が沈んでいます。自然の岩石に神様が降り立つという岩座(いわくら)信仰は、神社の最も古い形です。

サルタヒコ様は、記紀神話で「高天原(たかまがはら)」という天上世界にいらした神様たちが地上のこの国に天下ってこられたとき、道案内した神様。新しいことを始めるときのサポートや交通安全などにご利益を発揮してくれます。

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境内には不思議な岩がもうひとつ。「天岩戸(あめのいわと)」は、「天照大神(アマテラスオオミカミ)」という太陽の女神が引きこもった洞穴です。天照大神は、伊勢内宮の祭神で神道の最高神。彼女を外に誘い出した女神「アメノウズメ」は、サルタヒコのパートナーとされています。

ところで、夫婦岩は興玉神石と太陽を拝するための天然の鳥居。つまりここでは、サルタヒコ様とアマテラス様を同時に拝むことになるわけです。サルタヒコをアマテラス信仰が入ってくる以前の土着の太陽神とする説もあり、神話と古代史のミステリーに胸が高鳴ります。

サルタヒコ様のお使いは、カエル。
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境内いたるところにカエルだらけです。
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おみくじも。口からケロッと引きます。

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手水舎も。「満願のカエル」に水をかけると願いが叶うかも。

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お守りで持ちカエルと、無事カエル、お金がカエル。
実はこれもサルタヒコ様のご利益にちなんでいます。「帰る」は道案内の力、「返る」は太陽神としての清めと再生の力。お伊勢参りで訪れる旅人の道中安全と幸福を願う気持ちが込められた縁起物です。

二見興玉神社では、毎年5月5日と9月5日と12月中旬の年三回、「大注連縄張(おおしめなわはり)神事」が行われます。夫婦岩に張る新しい大注連縄を参拝者みんなで手送りしていくのに参加することができます。

はずされた古い大注連縄のかけらがついたお守りもオススメ。
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夫婦岩の間から昇る太陽や月に見立てて、このあたりの特産の真珠がキラリ。

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御朱印にも、日の出をデザイン。

実際に太陽が夫婦岩の間の、しかも遥かに見渡す富士山の上からちょうど昇るのは、夏至の日。この特別な日には、夫婦岩の前で禊(みそぎ)が行われます。禊というのは、海水に浸かって体を清めること。かつてはお伊勢参りの前に必ずするのがしきたりでした。ここはぜひ参加して、最高の日の出に抱かれながら心身に新たな生命力がみなぎっていくのを体験してみては!?

さて、お伊勢参りの前に禊までするのはなかなか大変ですが、二見興玉神社で「無垢塩草(むくしおくさ)」を使ったお祓いをしてもらえばその代わりとなります。もっと簡単な方法は、無垢塩草を社務所で受けて身に付けることです。
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無垢塩草というのは、興玉神石から生えてくる海草アマモのこと。持っているだけで強力な邪気払いに。魔除けとして玄関に飾るもよし、お風呂に入れれば心のデトックスにも。毎年5月21日には、これを収穫する「藻刈神事」が行われます。

2013年04月24日掲載分11
海岸沿いをしばらく歩けば、伊勢神宮で使う特別な塩を作る場所、「御塩殿(みしおどの)神社」にも行くことができます。さわやかな潮風に包まれながら、海と神話の織り成す豊かな世界を感じてみてください。

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●二見興玉神社 http://www.amigo2.ne.jp/~oki-tama/

≪アクセス≫
・JR参宮線 「二見浦」駅より徒歩15分
〒519-0602 三重県伊勢市二見町江575
0596-43-2020

≪イベント≫
大注連縄張神事 
毎年5月5日、9月5日、12月上旬(2013年は12月15日) 10時開始

藻刈神事 毎年5月21日 10時開始

夏至祭 毎年夏至の日(2013年は6月21日)
    鎮魂修法 6月20日 午後3時15分~午後7時(定員85名)
    夏至祭 6月21日 早朝 午前3時30分開始
    禊修法 6月21日 早朝 午前4時30分~約1時間
    4月1日より参加申込み開始。
女性は指定の禊着が必要なので注意してください。
詳しい情報は公式サイトをご覧ください。

なお、夏至の前後約20日間は夫婦岩の間からの日の出を拝むことができます。また、冬至の前後には月が夫婦岩の間から昇るので、満月の日を狙って行くと特に美しいです。

テーマ : 神社・仏閣巡り
ジャンル : 旅行

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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。著書「ニッポンのおみくじ」(グラフィック社刊)もうすぐ発売。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。約20年来、巷間の多種多様なおみくじを自らの足で歩いて独自に収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月に最低2回位は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石・鉱石やトランプ・占いカード等、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。何でもとことんハマるのが生き甲斐。

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