【再録】たのしい御朱印入門・その4 ビジュアル系御朱印をさがせ!・墨書編

その1 御朱印帳を手に入れよう!
その2 神仏を感じる御朱印の見方・前編
その3 神仏を感じる御朱印の見方・後編
↑前回まではコチラ↑


前回までの御朱印入門その2その3では、お寺でよくある梵字の入った御朱印の見方を解説してきました。神社や神仏の名前、それに梵字などはある種のスタンダードともいえます。ですが、御朱印を集めるうちに、そんな枠を超えてハッと目を引くような個性的なものに出会うことがあります。そのカッコ良さ、あるいは面白さが一目で感じられる。それがビジュアル系御朱印(と、勝手に名付けました)。むしろ御朱印の楽しみ方の原点かもしれません。

そんなわけで、まずはこの御朱印をごらんください。

2013年06月05日掲載分01
↑「釈迦如来」槙尾山西明寺(京都府)
なんとも繊細な筆致。私が御朱印をはじめて間もない頃、これを目の前で書いていただいたときには、ただひたすらその流麗な筆さばきに息を飲んだものです。筆の先はもちろん、紙の隅々まで神経が通っているかのようでした。10年以上も前のことですが、今でもはっきりと覚えています。

ちなみに印部分には梵字ではなく、卍(まんじ)というインドから伝わったおめでたいマークが入っています。また、「まんじ」とともに、これを囲んでいる丸くて上のとがった「宝珠」の形も、お釈迦様を表すことがあります。

ですが、こんな理屈など即ブッ飛ばしたくなるくらい、全体的な形やバランスが美しい御朱印に偶然出会えたときの喜びは計り知れないものがあります。そんな完成度の高い御朱印は、もはやアートの域に達していると言ってもいいほど。

2013年06月05日掲載分02
↑「観自在」若松観音若松寺(山形県)
こちらも私が今までに最も感動した御朱印のひとつ。若松観音は、縁結びを叶えてくれるお寺です。「観自在」は、観音様の別名ですが、同時に、ものごとを偏見にとらわれず自由自在にすべて見通すという意味もあります。この奥深い一言が、力強く洗練された筆跡で魂込めて表現されているさまは、書道のすばらしい作品そのものです。
2013年06月05日掲載分03


御朱印をアートとして見るなら、何かステキな言葉が書いてあるというのも嬉しくなりますね。

2013年06月05日掲載分04
↑「百花百光」常寂光寺(京都府)
紅葉や四季の花々が美しいお寺です。御朱印が色鮮やかな景色の思い出をよびさましてくれそう。

2013年06月05日掲載分05
↑「心悦清浄」長請堂(京都府)
この他にも「身意柔軟」「為作大安」「先意承問」「不請之法」「視若自己」「自然徳風」と全部で7種類あります(書き置きのみ)。どれも気持ちがキリッとしてくるありがたいお言葉。フィーリングで選んで。
2013年06月05日掲載分06


そのまんまストレート派にはコレ。
2013年06月05日掲載分07
↑「石庭」龍安寺(京都府)
禅の心が表されているという石庭そのものを思わせるような絶妙の配置。墨書の筆跡は係の人によってかなり違いますが、ここではどの方も個性的でアーティスティックな「石庭」を楽しませてくれます。

左上の印のモチーフは、下のつくばい。
「吾唯知足」と書いてありますが、「口」のところがひとつに合わさっています。
「そのまんまで全て満足です」といった感じの意味。これぞ禅スピリットです。
龍安寺に行ったらぜひさがしてみて。
2013年06月05日掲載分082013年06月05日掲載分09

ところで、龍安寺だけでなくどこでも、同じ寺社に行ったからといって同じ筆跡の御朱印がいただけるとはかぎりません。また、同じ人が書いてもその時々の筆の調子で違ってくるのは当然。一期一会なところも御朱印の魅力です。

さて、ここまでは墨書に注目してきましたが、次の御朱印入門のときは「印」、御朱印のまさに核ともいえる部分の「ビジュアル系」を探る予定です。と、その前に。

御朱印入門・その1では御朱印帳の選び方を書きましたが、最近、各寺社でバラエティ豊かな御朱印帳を出すところが増えてきました。そこで、今回は最後にオマケとして、かわいい御朱印帳を少しだけご紹介します。

まずは、玉の輿の今宮神社(京都府)
2013年06月05日掲載分10
お守りにもある、京野菜の絵柄です。色違いもあり。裏表紙にさりげなくころがってる「万願寺とうがらし」がポイント。
2013年06月05日掲載分11
最初のページには、「やすらい祭」の花傘の版画が押してあります。なんだか得した気分。

もうひとつ、伊勢の玄関口、二見興玉神社(三重県)
2013年06月05日掲載分12

夫婦岩の魅力がぎゅっと詰まった美しいデザイン。さりげなくカエルもいます。お伊勢めぐりのおともに、まずゲットしていきたいところ。

今後も、時々こんな感じでいくつか載せていきますね。


↓続きはコチラ↓
その5 ビジュアル系御朱印をさがせ!・印編
その6 ビジュアル系御朱印をさがせ!・総合編
その7 巡礼ノススメ~四国八十八ヶ所に挑戦!~


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●槙尾山西明寺
京都府京都市右京区梅ケ畑槇尾町2
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●若松観音若松寺 http://www.wakamatu-kannon.jp/
山形県天童市大字山元2205-1
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●常寂光寺 http://www.jojakko-ji.or.jp/
京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3
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●長講堂
京都府京都市下京区富小路通五条下ル本塩竈町
*長講堂の拝観と御朱印授与は、不定期の特別公開時のみです。
特別公開の有無と日程はこちらで随時チェックしてください。
http://kyoto-design.jp/special/tokubetsuhaikan
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●龍安寺 http://www.ryoanji.jp/top.html
京都府京都市右京区龍安寺御陵ノ下町13



↓ビジュアル系御朱印たくさん載ってます(^^)


テーマ : 神社・仏閣巡り
ジャンル : 旅行

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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。著書「ニッポンのおみくじ」(グラフィック社刊)もうすぐ発売。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。約20年来、巷間の多種多様なおみくじを自らの足で歩いて独自に収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月に最低2回位は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石・鉱石やトランプ・占いカード等、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。何でもとことんハマるのが生き甲斐。

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