【再録】有田の町は有田焼だらけ!えぇっ、神社まで!? 陶山神社

猛暑が過ぎれば、もうすぐ芸術の秋。涼しくなったらハンドメイドにも挑戦してみたいな~、なんて人にオススメの旅は、何と言っても有田です。

駅を降りたら、いきなり有田焼でできた大きな案内板が登場。
2013年08月28日掲載分01
町を歩けば、説明板などもいちいち有田焼製だったりします。


2013年08月28日掲載分02
レトロな蔵造りの街並み。有田焼のお店が立ち並び、あれやこれやと目移り必至。


2013年08月28日掲載分03
道を一本奥に入れば、焼き物の破片を固めてできた珍しいトンバイ塀の街並み。有田焼の古くからの工場がたくさんあり、煙突や建物には独特の風情があります。

これだけでも盛りだくさんな有田駅周辺エリアには陶芸体験のできる所も多く、歩くだけで創作意欲がバリバリわいてきそう。


そんな有田は、神社もすごいんです。いよいよ有田焼の守護神、陶山(すえやま)神社に足を踏み入れてみましょう。

2013年08月28日掲載分04
踏切と鳥居の組み合わせって、なんだかノスタルジック。ヨーロッパの電車みたいで可愛いJR九州の車両も要注目。


2013年08月28日掲載分05
入口に控える、日本一大きいかもしれない狛犬。というのも、公式申請はしていないけれど、宮司さんが個人的に測ったら現在日本一とされているものより3cmほど高かったとか。かくれた実力者!?


奥へ進み石段を上がれば、そこにはめくるめく有田焼ワールドが。

2013年08月28日掲載分06
珍しい磁器製の鳥居。

2013年08月28日掲載分07
狛犬も。

2013年08月28日掲載分08
高さ1mを超す巨大な水瓶。
ここまで全て、もちろん有田焼!いずれも明治時代に作られた名品揃い。


2013年08月28日掲載分09
有田の地の守り神としてここに祀られているのは、八幡様と肥前佐賀藩の藩祖・鍋島直茂公、そして有田で日本初の国産磁器を作り、また職人たちをひきいて有田焼発展の礎を築いた、李参平公。日本の陶芸界に革命を起こした偉人です。有田焼のみならず、伝統工芸や生活に根ざしたモノ作りを愛するすべての人を守ってくれるはず。

2013年08月28日掲載分10
二礼二拍手一礼の後に見上げると、拝殿の額にもお皿が…。


拝殿の裏にかくれた本殿もお見逃しなく。
2013年08月28日掲載分11
本殿の欄干(らんかん)も有田焼。そしてこちらは江戸時代後期の作品です。形の繊細さに注目。


さらに、本殿わきの小道を入って、ゆるやかな上りの遊歩道を進みます。
2013年08月28日掲載分12

上りきると、小高い丘の頂上に李参平公の記念碑。
2013年08月28日掲載分13

この場所から、町を一望。
2013年08月28日掲載分14
煙突が多いのがいかにも陶芸の町。李参平公は、ずっとここで有田を見守り続けているんですね。


さて、参拝を終えたら、もはや毎度のことですが(笑)、やはり何か記念になるパワーアイテムが欲しいもの。実はこの陶山神社、お守り類にまでもめくるめく有田焼ワールドが繰り広げられているのです。
2013年08月28日掲載分15
左は壺の形の有田焼でできたお札。小さな神棚みたいでカッコイイ!
右の湯飲み型のものは、交通安全ステッカーお守りとして全国唯一の磁器製ということになります。

2013年08月28日掲載分16
絵馬も磁器製。上は、陶山神社の景観を描いたもの。下の、今年の干支の絵馬はなかなか意味深ですよ。ヘビとカエルとナメクジは、「虫けん」という昔のジャンケンに出てくるキャラクター。ヘビ>カエル>ナメクジの順で強いのはわかりますが、昔の人はナメクジの粘液がヘビを溶かしてしまうと考えていたんだって。その「三すくみ」と「巳」をかけているというわけ。さらに「よいたね植えよ」というのは、暦の上で十二支の巳は、生命が極限に達して次の種ができはじめる時期を表していることから。

2013年08月28日掲載分17
根付タイプのお守りも、完全オリジナルの有田焼。勾玉と、十二支ごとのミニ絵馬型があります。これまた「午(うま)は旨味(うまみ)」などと全てにシャレっ気のきいた一言が入っていて、作り手の楽しい気持ちが伝わるかのようです。

実はこれら全て、宮司さん自ら心を込めてひとつひとつ手作りし、自宅の窯で焼いているとのこと。なんと細かい絵柄もすべて手描きです。予約すれば名前の入ったミニ絵馬根付を作ってくれる「マイお守り」も人気(お申込み方法など詳しくは公式サイトをご覧ください)。そんなところも有田ならではですね。しかも、これだけ手がかかっているというのに、一般的な寺社の授与品や有田のお土産物と比べても、どれもお手頃価格な印象。良質なものをできるだけ気軽に手に取ってほしいという職人の気概が感じられます。アート魂のお守りとして、ぜひ身近に置いてみて。

陶山神社の御朱印はコチラ。
2013年08月28日掲載分18

毎年10月16・17日には、陶山神社を中心に秋祭り「有田くんち」が行われます。地元の人たちが精魂込めた、お皿で飾ったお神輿(みこし)や有田独特の皿踊りに町中で出会える特別な日、必見です。


ところで、有田は意外にもハウステンボスから近いんですよ。そしてハウステンボスには、有田焼や伊万里焼の名品の数々を鑑賞しながら磁器の歴史がわかるアトラクション「ポルセレインミュージアム」があります。
2013年08月28日掲載分19
写真は、ドイツのシャルロッテンブルグ宮殿の「磁器の間」を有田焼で再現した、一番の見どころ。エキゾチックてんこ盛り。圧巻!

有田の町と合わせて巡れば、相乗効果で感動倍増まちがいなし。ハウステンボスから出発する有田ツアーもあり、現地で簡単に申し込めて大変便利です。陶芸ワールドにどっぷり浸るなら、この組み合わせで決まりだね!

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●陶山神社 公式サイト http://www.arita-toso.com/

≪アクセス≫
・JR佐世保線「有田」駅下車徒歩15分
佐賀県西松浦郡有田町大樽2-5-1
0955-42-3310

≪イベント≫
有田くんち 毎年10月16・17日

●ハウステンボス 公式サイト http://www.huistenbosch.co.jp/
有田焼・伊万里焼の博物館「ポルセレインミュージアム」があります。
「ハウステンボス観光」有田観光コース http://hattrip.info/plan/romantic_b/
ハウステンボス滞在中に、現地で申し込むことができます。有田は電車やバスの本数が非常に少ないので、こうしたツアーが大変便利です。自由散策時間に陶山神社も行けます。
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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。現在、初の著書を執筆中。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。約20年来、巷間の多種多様なおみくじを自らの足で歩いて独自に収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月に最低2回位は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石・鉱石やトランプ・占いカード等、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。何でもとことんハマるのが生き甲斐。

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