【再録】アメノウズメとサルタヒコ、天と地が恋するとき 椿大神社・その2

2013年09月25日掲載分01
椿大神社(つばきおおかみやしろ)の杉木立の参道を本社の手前で脇道にそれると、別宮の椿岸(つばきぎし)神社です。

2013年09月25日掲載分02
木々の緑に朱塗りが映えます。

2013年09月25日掲載分03
本社までの凛とした重厚感とは打って変わって、かわいらしく親しみやすい雰囲気です。

ここにお祀りされているのは、サルタヒコ大神のパートナーといわれる女神アメノウズメノミコト。椿大神社で出している絵馬のひとつに、2神の出会いの様子が描かれています。
2013年09月25日掲載分04

最高神アマテラスオオミカミの孫にあたる天孫ニニギノミコトが天上の世界「高天原(たかまがはら)」から地上へ天下ろうとしたとき、天と地の間に立ってその道を照らしながら待ちかまえていた謎の神サルタヒコ。それはニニギたちを案内してあげるためでした。ですが、その鼻が高くて目がギラギラと燃えている異様な姿をみた高天原の神様たちは、なんか怖い顔したへんなやつがいるぞと思いました。そこで、コイツの正体を先に行って確かめて来い、と天から使わされたのがアメノウズメ。このときアメノウズメは、アマテラスから「いむかふ神と面勝つ神なり(おまえならば、あのワケわからん神に面と向かっても顔と気迫で勝てる!)」なんて言われてます。一体どんな顔だったんでしょうね。美貌で色じかけということなのか、それとも最強ガン飛ばしなのか。はたまた、にらめっこの達人?なんとも不可解な魅力をもった女神様です。

2013年09月25日掲載分05

こうして出会い、サルタヒコに自己紹介させたアメノウズメ。このとき、古事記では単にそれだけの描写しかないのですが、ひとめぼれして結ばれたことを表していると言われています。そして共に旅をし、ニニギを高千穂まで連れて行って無事に降臨させた後も、なぜか2神の珍道中は続きました。途中、サルタヒコが海で貝に手をはさまれて溺れるなんてトラブルもあったものの、アメノウズメは彼を故郷まで送り届け、そのまま一緒に暮らしたのがここ椿大神社とか。神々を魅了する力をもち、こうして天上と地上を初めて結びつけたアメノウズメ様ですから、縁結びのご利益は折り紙つきです。ずっと仲良しでいたいカップルにも、温かな応援をしてくれるはず。

さらに、アメノウズメノミコトといえば、岩戸開き神話でも有名。トランスしながら色っぽく踊り、神々を笑わせ、岩戸に引きこもった太陽の女神アマテラスオオミカミを外へと誘い出しました。自分の体に神を乗り移らせ、そして神を喜ばせるというのは神楽(かぐら)の原型にして芸能・芸術の世界そのもの。あらゆるアートやパフォーマンスの元祖カリスマな女神様です。また、サルタヒコとの関係から、アメノウズメの子孫は代々「猿女君(さるめのきみ)」とよばれ、皇室の儀式で踊りを担当しています。神楽から発展してできた能や狂言のことを「猿楽(さるがく)」と言ったりするのは、このためです。

2013年09月25日掲載分06
こうした伝統芸能に使う扇も、もともとは神様を招き寄せる道具でした。上の写真の扇塚では、扇以外にも楽器や茶道具、筆など使い古した芸事の道具を奉納して感謝し、さらなる上達を祈ります。アーティスト魂がぎゅっと詰まったパワースポットで意欲アップ!

2013年09月25日掲載分07
扇塚の隣には、もうひとつの開運スポット招福の玉。この玉を三回なでながら「はらえたまえ、きよめたまえ、六根清浄(ろっこんしょうじょう)」と三回唱えれば、心が清らかになり、迷わずに願いを叶えていく力が得られます。ひたむきに自分を磨いて、アメノウズメ様のような魅力的な女性を目指したいですね。

2013年09月25日掲載分08
椿岸神社の社殿のすぐ右わきには、小ぶりでかわいい「かなえ滝」。ご本社の裏にある、ふだんは見られない「金龍明神の滝」の下流に当たります。同じ水だし、こちらもパワーありそう!
2013年09月25日掲載分09
サルタヒコ様のお使い、この滝にもケロッといました。

はじめは天上で太陽の女神アマテラス様にお仕えしていたのに、地上に降りて、忘れられた古い太陽神ともいわれる謎多きサルタヒコ様と一緒になるなんて、アメノウズメ様って実はかなり不思議な存在。いつの時代も歴史の秘密を知っているのは、そんな変幻自在の魔性の女なのかもしれません…。

最後に、女子旅に欠かせない椿大神社のかわいいパワーアイテムをご紹介。

2013年09月25日掲載分10
まずは、女性のボディラインをかたどった「みめよい守」。いつまでも美しく健康にいられるよう女神パワーが閉じ込められています。婦人病除けにもご利益アリ。そういえば何だか見ているだけで女性ホルモンが整ってきそうな形!?のぞき穴には、あのラブシーンが…。

2013年09月25日掲載分11
「椿恋みくじ」。折り紙状のおみくじを開くと、中から小さな椿のお守りチャームが登場。「道開き」に通じるコトダマをもつ椿が、恋路へとみちびいてくれるかも。

2013年09月25日掲載分12
こちらも椿。しかもピンク色ですよ!かわいい御朱印帳をさがしている人には絶対オススメ。

太古の雄大なエネルギーに女神の力をも包み込む、謎めいた神話の舞台、椿大神社。お伊勢詣りと一緒に、ぜひ訪れてみてください。

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●椿大神社 http://www.tsubaki.or.jp/

≪アクセス≫
・JR 「加佐登」駅または近鉄「平田町」駅より「鈴鹿市C-BUS椿・平田線」約50分、「椿大神社」下車
〒519-0315 三重県鈴鹿市山本町1871
059-371-1515

≪イベント≫
秋季例大祭 毎年10月11・12日 神輿の巡行などがあります。
みそぎ修法会 毎月11日、20時開始(4月・10月は休会) 

テーマ : 神社・仏閣巡り
ジャンル : 旅行

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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。著書「ニッポンのおみくじ」(グラフィック社刊)もうすぐ発売。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。約20年来、巷間の多種多様なおみくじを自らの足で歩いて独自に収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月に最低2回位は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石・鉱石やトランプ・占いカード等、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。何でもとことんハマるのが生き甲斐。

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