【再録】今年よく見かけるあの馬って何者!? 祐徳稲荷神社・その1

あけうましておめでとうございます。ミスタイプじゃありません。午(うま)年ですから。お正月といえば、なんとなく付きものなのが干支の置物。

では、コチラの馬の置物は…
2014年01月08日掲載分01
どこかで見たことありませんか?

そう、今年のお年玉切手の絵柄になってるんです。
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実はこれ、佐賀県の祐徳稲荷神社の門前で売られる「稲荷駒(いなりごま)」という縁起物。

祐徳稲荷は、一度見たら忘れない独特な作りの色鮮やかな御本殿が特徴です。
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その豪華さから、鎮西日光(ちんぜい→九州の日光)といわれ親しまれてきました。
江戸時代に、この地域の藩主のお姫様がお祀りしたお稲荷様です。その名の通り「稲」の豊作を司る神様で、これが転じて家の繁栄や商売繁盛にもご利益を発揮。

それでは、お稲荷様と馬の関係って?
お稲荷様は、2月最初の午(うま)の日「初午(はつうま)」に初めて地上に降臨したと言われています。それで初午の日はお稲荷様の御縁日になっていて、もちろん祐徳稲荷神社もお祭りに(今年は2月4日です!)。午だけに馬のお祭り日とも重なっているこの日は、古くから馬が神様の乗り物とされてきたこととも結びついているのかもしれません。もともと初午の縁起物として作られた「稲荷駒」の背中に乗っている、真っ赤な炎のような「宝珠(ほうじゅ)」はお稲荷様のシンボルです。

初午にちなみ、祐徳稲荷神社の境内にも馬の石像が。
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馬な授与品も色々。

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馬だけに「うまくいくお守り」。


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「うまくいく絵馬」は、お稲荷さんの鳥居を思わせる赤と魔除けになりそうな黒の2種類。「馬」を左右反転させた「左馬(ひだりうま)」が書かれています。福が馬のように駆け込んでくるといわれる、とてもラッキーな文字です。馬は左から乗ると倒れないから順調に発展できる、「うま」を逆に読むと「舞う」になるのでおめでたい、など色々な説がありますが、その由来は謎に包まれています。反転した文字は見ただけでハッとするような普段とちがう感覚をおぼえますし、そんなところにも開運のきっかけを作る特別な力があるのかもしれません。

2014年01月08日掲載分01
ところで「稲荷駒」は、祐徳稲荷付近のご当地で育まれた「のごみ人形」という土人形のひとつ。これらは祐徳稲荷神社の授与所ではなく、参道のお土産物屋さんや祐徳博物館のショップなどで買うことができます。

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色んなお店をそぞろ歩きしながら、種類豊富な「のごみ人形」を物色するのも祐徳稲荷を訪れる醍醐味。



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ついでに参道スイーツ。レトロでユニークな筒型パッケージの「稲荷羊羹」は、安くて美味しいし日持ちもするのでお土産に最適です。

「のごみ人形」は、毎年作られる干支の土鈴も有名。
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もちろん馬もありますよ。このシリーズの土鈴も、年賀切手の絵柄に過去2回(1963年のうさぎ・1991年のひつじ)採用された実力派。

干支以外には、こんな一風変わった土鈴も。
2014年01月08日掲載分10
ターコイズブルーの河童。衝撃的なカラーリングと小生意気な表情に、私は一目惚れしました。

下は、「ぼさつ人形」。
2014年01月08日掲載分11
素朴なのに艶めかしくて、結構アヴァンギャルド。
「のごみ人形」の突き抜けた造形感覚には、たびたび驚かされます。

「稲荷駒」のほかにも、お稲荷様関係の土人形が。

2014年01月08日掲載分12
お稲荷様の持ち物「宝珠」の形の土鈴。「宝珠」は、何でも望む通りの宝物を生み出せる魔法の玉です。そこはかとなく生命力を感じる形や色が魅惑的。

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お稲荷様のお使いの狐も、とってもカラフル。

ついつい集めたくなっちゃう「のごみ人形」。戦争が終わってすぐの1945年に、この地域も荒廃する中、少しでも人々の心を和ませたいという想いで作り始められたとのことです。強さと優しさで神々と人を結びつける力をもつ馬は、再生へのエネルギーを運んでくれそう。「稲荷駒」に込められた希望とともに、新年は明るくほっこりと過ごしたいですね。

さて、今回は参道をうろうろする感じでしたが、いよいよ次回は祐徳稲荷神社を奥まで探検しちゃいます!

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●祐徳稲荷神社 http://www.yutokusan.jp

≪アクセス≫
・JR佐賀駅より祐徳バス約1時間「祐徳稲荷神社」下車(本数少)
・JR肥前鹿島駅よりタクシー約10分
佐賀県鹿島市古枝
0954-62-2151

≪イベント≫
初午祭 毎年初午の日(2014年は2月4日)
この日の商売繁盛祈願は特にご利益アリ。
境内では神楽などの伝統芸能が演じられます。




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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。現在、初の著書を執筆中。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。巷間の多種多様なおみくじを収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月に最低2回位は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石・鉱石やトランプ・カード等、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。何でもとことんハマるのが生き甲斐(悪癖?)。

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