【再録】たのしい御朱印入門・その7 巡礼ノススメ~四国八十八ヶ所に挑戦!~

その1 御朱印帳を手に入れよう!
その2 神仏を感じる御朱印の見方・前編
その3 神仏を感じる御朱印の見方・後編
その4 ビジュアル系御朱印をさがせ!・墨書編
その5 ビジュアル系御朱印をさがせ!・印編
その6 ビジュアル系御朱印をさがせ!・総合編
↑前回まではコチラ↑


前回までの御朱印入門では、とりあえず色んな御朱印をいただいてみようということで、集めたものを並べてながめるのがもっと楽しくなってくる見方をお伝えしてきました。その魅力にじわじわとハマってきたなら、そろそろ御朱印のもつ本来の意味合いに立ち返ってみませんか?

なぜ御朱印をいただくのか。それは、納経の証、そして巡礼の証。
2014年04月30日掲載分01
もともと御朱印は、写経をしてお寺に納めた証拠に授けられていたもの。だから、今でもお寺では御朱印のことを御納経と言うことがよくあります。これを簡単にして、誰でも納経したつもりになれるようにしたのが現在の形というわけです。広い意味では読経するだけでも納経に当たるので、御朱印をいただくときは仏様に手を合わせるだけでなく、できるだけ仏前で般若心経を読むようにすると、また違った達成感が得られるはず。

2014年04月30日掲載分02

特に、数多くのお寺でこれを行うことになるのが、四国八十八ヶ所や西国三十三ヶ所といった古くから続く巡礼コース。どれも長旅になり、一筋縄ではいかないだけに、やはり具体的な形に残るというのは心強いですよね。何より、その御朱印の全てが各寺院の仏様の御分身ですから、より巡礼のありがたみが実感できるというもの。納経帳(=御朱印帳)は、巡礼の必需品なのです。

ちなみに江戸時代には、千社参りといって全国を巡り、とにかく多くの神社仏閣に詣でるという巡礼スタイルもブームでした。これって、今のパワースポット巡りと御朱印集めの感覚に近いと思いませんか?

2014年04月30日掲載分03
一方、昔ながらの巡礼の文化が最もよく残っているのは、何と言っても四国八十八ヶ所。上の写真は、その専用納経帳です。ページごとに御朱印をするお寺が決まっているので、いつしか全部埋めずにはいられなくなるかも!?

最近では女性の泊まりやすい遍路宿なども整備され、自分を見つめなおす旅として人気の四国霊場は、今年が開創1200年。88ヶ所ものお寺をフルに回るのは難しいですが、エリアや日数を決めてほんの一部だけというのを繰り返す感じでも大丈夫。むしろそのくらいが普通です。たとえ数ヶ所だけの短い旅でも、一定の作法と神仏や出会う人々への敬意さえ守って参拝していけば、お遍路旅の魅力を味わうことができます。

2014年04月30日掲載分04


四国八十八ヶ所を巡るなら、マナーを守って快適な旅をするために揃えておきたい道具がいくつかあります。出発前にネット通販などで揃えるのが理想的ですが、現地のお遍路用品店や大きなお寺の売店などで買うこともできます。とりあえずフル装備である必要はないので、特に必須度の高いものだけお伝えしますね。これだけ揃えておけば、なんとかなります。


【絶対必須】

◎杖 *四国八十八ヶ所専用
四国霊場を開いた弘法大師様のご分身とされている、お遍路さんのシンボル。四国でよく目にする「同行二人(どうぎょうににん)」というフレーズは、お大師様と道中いつでも一緒、ということ。これを持っていることは、お大師様への信心を示すマナーに当たりますし、一目で巡礼中だということがわかり、人とのふれあいが広がります。なくしたり他の人のものと取り違えたりしないように、必ず自分の名前と連絡先を書き、目印をつけるなど対策を。

◎さんや袋(巡拝用バッグ)
巡礼用品をまとめておけるバッグです。無地でもOK。お寺で参拝するごとに荷物の中から必要な道具を探し出すのは煩わしいので、最初から分けて入れておくべし。経験上、これがないとつらいかも。
2014年04月30日掲載分05

◎ロウソク、お線香、ライター
参拝するとき仏前に灯すロウソクとお線香は、必ず自分で用意してお供えするのがルール。他の人が灯していったロウソクから火をもらうのはNG。これをやると他人の業まで引き受けてしまうとされています。ですからライターも必須。普通、参拝者の多いお寺ではこういったものがお堂に備え付けてあるイメージですが、四国霊場では一切置いてありません。注意が必要です。
2014年04月30日掲載分06


◎数珠・輪袈裟(わげさ)
数珠は宗派を問わない簡単なものでOK。輪袈裟は、首にかけるコンパクトな袈裟(けさ)です。この2つを身に着けることで、参拝の正装になります。ないと不謹慎と見なされることもあるので注意。トイレに入るときは、必ず外してバッグにしまいましょう。

◎経本
少なくとも般若心経が載っている薄いものが良いです。その人の宗派などにもよりますが、四国霊場では大抵の人がお経を読んでいます。なるべく読むことをおすすめします。参拝・読経は各寺につき本堂と大師堂の2ヶ所で。

◎小銭入れ
お賽銭用の小銭を常に用意しておきましょう。

◎納札(おさめふだ) *四国八十八ヶ所専用
出発前に、あらかじめ自分の名前と住所を記入しておいてください。参拝するときは、お堂に備えつけてある「納札入」に一枚ずつ納めていくのがルールです。また、道中で交流のあった人と名刺がわりに交換します。意外なところで友達ができるかも。
2014年04月30日掲載分07

2014年04月30日掲載分08


◎納経帳 *四国八十八ヶ所専用
もちろん必須ですよね。

2014年04月30日掲載分09
↑御朱印の一例。クリックで拡大してみてください。


【もう少しだけ本格感を出したいなら】

◎白衣(びゃくえ)
白装束は上半身に羽織るだけでも、より正装感が出ます。袖付きのほうが見た目も良いし、日よけにも重宝。ファスナーポケット付きが便利です。

◎持鈴
お経を唱える前後に、3回ずつ鳴らします。それほど値も張らないし、癒しの音色なので、個人的にオススメ。
2014年04月30日掲載分10


◎御影札保存帳 *四国八十八ヶ所専用
御朱印をいただくと、各寺の御本尊様を描いた御影札(みえふだ)がもらえます。下の写真は一例。これらを整理できる専用ファイルです。
2014年04月30日掲載分11


…と、大体こんなところです。四国八十八ヶ所専用以外のものは、他の巡礼コース等でも使えますよ。


2014年04月30日掲載分12


歩きにこだわらなくても、電車・バスやマイカーを使いながらマイペースでいきましょう。そんな中でも歩きやすい区間を選んで、あえて歩いてみれば必ず得がたい体験になるはず。開創1200年を記念して、普段は見ることのできない御本尊様のお姿を直接拝むことができる御開帳をはじめ、今年はさまざまな特別の行事が四国八十八ヶ所の各寺院で行われます。御朱印と一緒に1200年記念スタンプを押してもらえたり、限定の御影札があるのも今年だけ。いつ行くの?今でしょ!

各寺院の記念行事の詳しい日程は、以下リンク先の公式サイトをご覧ください。
四国八十八ヶ所霊場会公式ホームページ http://www.88shikokuhenro.jp/




テーマ : 神社・仏閣巡り
ジャンル : 旅行

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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。著書「ニッポンのおみくじ」(グラフィック社刊)もうすぐ発売。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。約20年来、巷間の多種多様なおみくじを自らの足で歩いて独自に収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月に最低2回位は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石・鉱石やトランプ・占いカード等、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。何でもとことんハマるのが生き甲斐。

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