【再録】江戸人気分でこんぴらまいり・その2 境内でアートを堪能、時々おやつ 金刀比羅宮

その1 門前町と歌舞伎と絶品スイーツ
↑前回はコチラ↑

古い建物めぐりも楽しい門前町を抜けて、長い石段をおみやげ物色などしながら登るうちに「こんぴらさん」金刀比羅宮(ことひらぐう)が近づいてきます。

2014年03月19日掲載分01
石段に沿って建てられている灯明堂。江戸の安政年間に、瀬戸内海の船乗りたちが寄進しました。中にはまるで奈良のお寺のように吊灯篭が。

2014年03月19日掲載分02
灯明堂よりもう少し上の休憩スペースには、こんな奉納物も。明治維新に金刀比羅宮の宮司さんが日本で初めて創設した海上レスキューボランティア団体「日本水難救済会」を記念したものです。こんぴらさんは海の守り神。江戸時代から、ここへのお詣りの道中ならば決して船の事故に遭うことはないと言われてきました。そんな人々の熱い思いが、境内や周辺のいたるところに見いだせます。

2014年03月19日掲載分03
登りきったところに大門が見えてきました。

2014年03月19日掲載分04
ここをくぐれば金刀比羅宮の境内。
一歩踏み入れると、甘~い香りが…。


2014年03月19日掲載分05
和傘がステキな5軒の飴屋さん「五人百姓」です。
金刀比羅宮の神事でのお供え用の飴を作っている縁で、特別に境内での営業が許されています。
ここで売られているのは、どのお店も同じ、この「加美代飴(かみよあめ)」のみ。
2014年03月19日掲載分06

試食もできます。なんとなく門に近いお店ばかりが売れてしまうんじゃないかと心配になってしまいますがノープロブレム。場所はちゃんと毎日ローテーションしているそうです。

2014年03月19日掲載分07
末広がりなおめでたい形に、透き通る黄金色が美しく、なんだかリッチな気分になれる加美代飴。それもそのはず、おいしい上に栄養価も高い飴はその昔、ものすごい高級品で、特別な人しか口にすることができませんでした。それで神様のお供えになっているんですね。だから飴は、豊かさと健康長寿のシンボル。ミニミニカナヅチがついている加美代飴は、これで割ってみんなで分け合えば楽しさも広がる縁起菓子です。昔ながらのべっこう飴をさらに繊細にした優しくも濃密な甘さの上を、ゆずの香りがスッとそよ風のように駆け抜けていく上品なお味は、どんな人にも幅広く喜ばれるはず。境内散策しながらでも袋のまま割ってつまみ食いしたくなっちゃう!?


2014年03月19日掲載分08
境内に入ってからも、石灯篭の立ち並ぶ参道はまだまだ続きます。
この先には、ミュージアムの立ち並ぶ一大文化エリアが。


2014年03月19日掲載分09
まずは大きな寺社ならはずせない宝物館。和洋折衷の様式が目を引くこの石造の建物は、明治時代のもの。数ある蔵品の中でも、お寺と神社が仲良く共存していた頃に祀られていた平安時代の仏像「十一面観音立像」は必見。木の自然な形の面影を残した荒々しいお像は、仏様でありながら、もっと原始的な神様を思い起こさせるような謎多き魅力あるお姿です。

他にも、日本画や工芸品の展示が充実。
そのうち幕末の大和絵の絵師「冷泉為恭(れいぜいためちか)」の「駒迎図」の大絵馬は、ミニチュア化した絵馬になって売られています。
2014年03月19日掲載分10
願い事を書いて奉納してもべつにかまわないのですが、こうなると小さな美術品のようなもの。良い記念品になりますよ。絵葉書よりも重厚感があるし、金ピカの絵馬は飾ればお部屋もちょっとゴージャスな雰囲気に。

さて、いわばこの宝物館は、歴史博物館のような位置付けでした。そして、宝物館だけでなく、ミュージアム的なものがこの他に2ヶ所も。ひとつは、高橋由一館。高橋由一は幕末明治の画家で、日本の油絵の先駆者です。鮭の絵といえばピンとくる人もいるかもしれません。その作品が27点も一堂にそろうのは見ごたえがあります。

もうひとつは、表書院。
2014年03月19日掲載分11
江戸初期に建てられた、参拝者への応接用の豪華な客殿です。写真で人の大きさと比べればスケール感がわかるはず。どの部屋もすべてのふすまいっぱいに障壁画が描かれ、雄大な自然や異国の幻想的な景色へと誘います。すべてに見入っていたら、時間が経つのも忘れそう。中でも有名なのは、円山応挙(まるやまおうきょ)の虎の絵。虎といっても今のような動物園などなかったこの頃には猫を参考にしながら描いていたので、そんな愛らしさも要注目。

美術鑑賞に疲れたら、境内には「資生堂パーラー神椿」もあるので、お食事やスイーツで一服すれば優雅な時間が過ごせそう。また、金刀比羅宮は桜の名所でもあるので、これからの季節にはアート巡りも一層楽しくなりますね。

さて、アートといっても美術館で見るものだけでなく、名もなきパブリックアートのようなものが金刀比羅宮には実はたくさん潜んでいます。次回は御本宮までの道をたどりつつ、そんな不思議な世界へ迷い込んでみましょう。


↓江戸人気分でこんぴらまいり 続きはコチラ↓
その3 超時代的パブリックアートここにあり!
その4 御朱印集めて巡礼?それともマラソン?!


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●金刀比羅宮 http://www.konpira.or.jp/
≪アクセス≫・ことでん琴平駅から徒歩15分、JR琴平駅から徒歩20分
香川県仲多度郡琴平町892-1
0877-75-2121

宝物館・高橋由一館・表書院 8:30~17:00 
拝観料 上記各施設ごとに一般800円 高・大生400円 中学生以下無料

≪イベント≫
例大祭 毎年10月9~11日 
特に10月10日午後9時開始の御神幸では、壮大な平安時代風の御輿渡御行列が見られます。
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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。現在、初の著書を執筆中。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。約20年来、巷間の多種多様なおみくじを自らの足で歩いて独自に収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月に最低2回位は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石・鉱石やトランプ・占いカード等、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。何でもとことんハマるのが生き甲斐。

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