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当たり方が怖いトンパタロット

今回は、中国の少数民族シャーマンに伝わる「おみくじ」的なものを紹介してみます。

占いの最も原始的な形を簡略化して受け継いでいるのが「おみくじ」式ということになりますから、広めの定義で探すならば、もっと世界中に隠れているのかもしれません。




トンパのアサバイブル―今日のヒントになるトンパタロット。


トンパ文字ブームを作った浅葉克己さんによる、トンパ本のひとつの集大成がこの本だそうです。トンパ文字というのは、世界で唯一、原初的な絵文字の形のまま今も現役で使われている象形文字。中国南東部、雲南省に暮らすナシ族のシャーマンだけが真に理解できるという、大変に神秘的な文字なのです。


トンパ入門としてもよくできているこの本ですが、おみくじ好き・カード好きの私としては、やはり付属のトンパタロットに惹かれての出会い即買いでした。





カードは大体こんな感じ。プリミティブなゆるいタッチが愛らしいです。また、絵と文字との未分化具合が自然と抽象的なアートになっていて、折々に豊かな印象を投げかけてくるので、いくら眺めても飽きることがありません。


このカードは、ナシ族シャーマンに伝わる「抽縄卦」という占いを忠実に再現しているとのこと。「抽縄卦」は、紐つきの絵札の束から一本選んで引っぱり、どれが出たかで占うというものです。これって、ほぼ「おみくじ」ですよね。


ここでは現存する絵札29枚(かつては33枚あったらしい)を忠実に再現しているとのことなので、資料性・観賞性としてもかなりオイシイと思います。


しかもそれだけじゃなく、
当たるんだな~、これが。


個人差や相性などはあるかと思いますが(占いって結局は人生観の問題なので、誰かにとっては当たるけど他の誰かにとってはからきし、みたいなことはよくありますし)、私はこのカードに関してはあまり具体的に「この問題に対して答えを出して」という形で占わないほうがいいような気がしています。


というのも、このトンパタロット、何か問いたいことに関してはなかなかピンと来づらいのに、「そんなのべつにきいてないよ!」みたいなところでおせっかいなくらいに思いもしなかったようなことを当ててくるんです。



私は今月2度も、運気が沈むから休息しなさいと促すこのカード「日没」が出たその日の晩に突然、思いっきり風邪をひきました。しかも「体調に不安を感じていたのなら、それだけは甘く見てはいけません」とあるのに寝とけばいいやとナメきっていた1度目はこじらせ異様に長引いてしまい、2度目は「このカード来たらやばいぞ」とばかりに反省、すぐ病院にかかって事なきを得たという。ただの偶然だと思いたい…。怖い。


逆に、豊かさや予想外の幸運を表すカード「白い大鵬」が出た直後には、長かった夏風邪も治った上に、臨時収入があったり、思いがけず友人や親戚から美味しいものをたくさん頂いたり。あとで確認したところ、カードの意味に「食生活の充実」とも書いてあったのがまた驚きでした。やっぱ怖い。自分はそんなに不思議体験するほうでもないから、余計に。


だからこそ出たら大変なのは、最も凶意が強いこのカード。

↑「虎と白鹿」。
鹿、すでに半分喰われてます…。
きゃー、いやん怖い。
でも見た目は、ゆるい。


そんな怖すぎるカードも、対策がしっかり解説されているので、前もって身構えたり最小限の被害に止めるための予防策を講じたりするのに本気で役立ちそうです。なにしろ、当ててきますから…。


人生に災難はつきものですし。同じ困難でも、先にわかっていて上手くやり過ごせるか、そうでないかでは大違いです。



トンパタロットを作った、イーチンタロットなどで有名な占い師の真矢茉子さんは、この占いをそのまま翻訳すると現代に合わないのでアレンジを施したといいます。現代人の人生に寄り添った象徴解説は的確で素晴らしいです。よく当たるのは、その功績でもあります。


ですが、うまく説明できないけれど、最近の色んなカード占いと違って、何か特定の複雑で現代的な問題に答えることには、もはや翻訳とかの話と関係ないレベルで最初から微妙に合ってないのかもしれないです。それだけに「今日の運勢」や少し先の「うまくいくか・いかないか」みたいに普遍的で単純な問題のほうが妙に当ててくるような…。占的とは全く関係なく「おまえ今とにかく調子悪いぞ!」…ハイ、ソウデスネ…みたいな。そこはシャーマンの神秘としか言いようがないのかも。何か宿りすぎてるよコレ。やばい。

欲を言えば、いくら現代に合わないからといっても、もう少し原典の直訳的なものや神話的な背景まで詳しく触れてくれていれば、自分で解釈して占う幅が生まれたのではと思います。他のトンパ関係の本を使って、幅広い文化的な事柄や、せめて各カードに直接書かれた象形文字の意味だけでも調べれば、もっと深く占えるのかもしれません。

そういうわけなので、とりあえずはあまり占的を絞らずに「今の運気の流れはこんな感じ」くらいの使い方のほうが合うようです。あまり先のことにも向いてないかも。どうやら翻訳者もそのへんを理解している上で、タイトルに「今日のヒントになる」トンパタロット、と付けたのかな、と妙に納得したりしました。難点は、当たりすぎて怖いので気楽に引けないことくらいでしょうか。トンパタロット、おそろしい子!





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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。現在、初の著書を執筆中。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。巷間の多種多様なおみくじを収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月に最低2回位は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石・鉱石やトランプ・占いカード等、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。何でもとことんハマるのが生き甲斐(悪癖?)。

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