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辻占煎餅3番勝負

前々回は辻占(辻占)を紹介し、辻占菓子についても触れました。

では、その一種、「辻占煎餅(つじうらせんべい)」って知ってますか?


↑写真は、「いなりや」さんの辻占煎餅。

この見た目の通り、フォーチュンクッキーの元になりました。中にも同じように、ちょっとしたおみくじ(こういうのが「辻占」)が入っています。

アメリカで日系人の売った辻占煎餅が中国系移民の間で広まり、材料や製法などを変えつつ中華料理屋の定番になっていったのがフォーチュンクッキーです。


さて、フォーチュンクッキーではなく昔ながらの辻占煎餅は、今でも伏見稲荷参道の味噌煎餅(甘い小麦粉生地にほんのり隠し味の味噌が香ばしい瓦煎餅)のお店で手作りされ、さかんに売られています。

今のところ3店舗を確認できたので、全て食べ比べ、独断と偏見で通信簿をつけてみました。



1ヶ所目は「いなりや」さん。

店頭では、焼いて、曲げて、と製作工程を実演中。


で、こんな感じで売ってます。

一個ずつバラ売りのものは、当たりつき!
当たれば「金きつね」がもらえます( ☆∀☆)




割ってみました。
フォーチュンクッキーと同じように、中から出てきます。

おみくじ(辻占)は、こんな感じ。

「辻占」煎餅なのに「おみくじ」と言っているだけあって、運勢の解説がきめ細かく現代的。

なんと250種類もあるそうです(゜ロ゜;ノ)ノ
これならよく当たるかも?

昔ながらの辻占の風情はありませんが、来るたびに占ってみたくなっちゃいます。何より、当たりも狙いたいし!

いなりや「辻占煎餅」
おいしさ★★★
美しさ★
楽しさ★★★★★






2ヶ所目は「宝玉堂」さん。

ノスタルジックな佇まいがいい感じ。
伏見稲荷参道で一番古くから開業している味噌煎餅屋さんです。

こちらも製造実演してます。

買ったらオマケで割れ煎をちょこっと試食させてくれたのが嬉しかったなあ(^.^)



昔ながらの形には、占いの紙がフォーチュンクッキーみたいに中に入ってるのではなくこうやって挟まってるものもあるんですね~。

といっても、かなりぎっちりと挟まっているので、引っ張って抜こうとすると破れちゃうことがあります。けっこう硬いですが、がんばって割りましょう!


辻占はこんな感じ。

レトロな手刷り風の印刷が味わい深い!

昭和10年の創業当初から変わらないスタイルを貫いているそうです。スバラシイ(*´ω`*)

文言が都々逸(どどいつ)の七・七・七・五調で統一されている、まさに伝統的な「辻占」スタイルです。

それにしても左下の、

「さぞやさぞさぞさぞ今頃や
 さぞやさぞさぞさぞやさぞ」

って、ものすごく気になる言葉!

謎めいた言い回しも魅力です。


そして、特筆すべきは、そのお味。

胡麻と芥子の実の香りが効いてるのは3店舗中ここだけ。味噌風味は抑え目で、より優しい甘味が引き立ちます。

好みの問題もあるかもしれませんが、私はこちらのものがダントツ一番美味しいと思いました(*^^*)

宝玉堂「いなり煎餅」
おいしさ★★★★★
美しさ★★★★
楽しさ★★★






3ヶ所目は、「松屋」さん。

こちらも昔なつかしい店構えです。


「鈴せんべい」も、占いの紙は挟まってるタイプ。


割ると中には大豆が入っています。
このため「鈴」の名の通り、振るとコロコロやさしい音がします(^.^)

お煎餅の表面には鳥居や狐さんの絵が型押しされていて綺麗。「いなり煎餅」も似たような感じだけれど、こちらの「鈴せんべい」のほうが柄の出方が鮮明です。


辻占はこんな感じでした。
こちらもレトロな印刷の都々逸調です。

個人的に一番気になる言葉はコレ。

「こうすりゃこうしてこうなるものを
    知りつつこうしてこうなった」

なんでこれが大吉なんだろう(^o^;)
深そうで深くない言葉選手権に出れそうw

「いなり煎餅」の辻占との内容的な違いについては、まだどちらも一度買ってみたのみなので、もっと集めてみないことにはわかりません。

ですが、何となく、「鈴」になっていたり見た目が綺麗だったりと趣向が凝らされているからなのか、こちらのほうがやや全体的に情緒豊かで洗練されているような気がします。

松屋「鈴せんべい」
おいしさ★★★
美しさ★★★★★
楽しさ★★★★




以上、あくまで独断と偏見での比較なので、ぜひ自分の目と舌で味わってみてください!

いずれにせよ、昔と変わらない形の辻占は、昭和初期のレトロな雰囲気が好きな人にはたまらないはず。

未来につないでいきたい駄菓子遺産(造語)です。





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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。現在、初の著書を執筆中。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。巷間の多種多様なおみくじを収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月に最低2回位は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石・鉱石やトランプ・占いカード等、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。何でもとことんハマるのが生き甲斐(悪癖?)。

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