春日夫婦大國社(奈良)2・縁結び

関連記事→春日夫婦大國社(奈良)1・宝づくし

さて、上記のように現世利益の濃厚な香りただよう夫婦大國社は、なにげにここ数年、大人気だ。
そのわけはコレ。

春日夫婦大国社・縁結び

絶賛売出中って感じですね。

これがもう、絵馬掛け所がぎっしりハートで埋め尽くされて収まりきらないくらい、無理矢理な折り重なり方で奉納されまくっているというわけ。

ぎっしり

み”っしり

これでもかというほどの詰め込みっぷり。

境内のいたるところに「えんむすび」の文字が躍っている。
ここの神社のただでさえ割と生々しい雰囲気に拍車がかかる。
夫婦の神様を祀っているだけにもともと縁結びのご利益は謳われていただろうが、それをさらに現代的にアレンジしたというところか。

ところで、昨年に遷都1300年祭をむかえた奈良は、観光PRと同時進行ということなのか、ちょっとした縁結びブームの様相を呈している。私はちょうど昨年の秋に訪れたわけだが、やたら色々な観光社寺で派手派手しい縁結びの幟と絵馬を見たような気がする。

特に驚いたのは、猿沢池の畔の、采女神社だった。ここにも、これと同タイプで神社名のところだけを変えた絵馬が掛かるようになっていたのだ。もっと前に来たときには、なかったと思うのだが…。

↓しかもこんな看板、絶対なかったってば。
采女神社の看板

それより、采女神社といったら、祭神の采女は悲劇のヒロインだ。帝の寵愛が薄れたことを嘆き悲しんで猿沢池に入水自殺したという、あまりにも悲惨な失恋話。そのために社殿がわざわざ池に背を向けているというくらいの、切なげな場所である。そこでキャッキャウフフと恋愛の成功を願うってどうなのよ。そりゃまあ、これも怨霊を鎮め祀り上げて逆に利益を得ようとする信仰のひとつだと言ってしまえばそれまでなのかもしれないが、なんだか複雑な気分だ。

他にも、これと別のタイプのハート型絵馬が二箇所で見られたり、同じタイプはもう一箇所あったりした。なんか節操ないなあ。おそらくハート型絵馬に限らなければ、縁結び祈願売出中はもっとあるはずだ。宿にも、ご丁寧に「縁結びパワースポット巡り」なんていうイラストマップが置いてあったりした。こんなところでも、ここ数年で新しく縁結び市場に参入した寺社がいかに多いかを推し量ることができる。

「縁結びはじめました」というフレーズが、ふと私の頭の中をよぎるのだった。
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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。現在、初の著書を執筆中。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。巷間の多種多様なおみくじを収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月に最低2回位は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石・鉱石やトランプ・カード等、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。何でもとことんハマるのが生き甲斐(悪癖?)。

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