赤坂氷川神社(東京)・社宝絵馬

赤坂氷川神社1

赤坂氷川神社2

六本木ヒルズからほど近い都会のオアシス、赤坂氷川神社。一歩踏み入れば鎮守の森にワープしたかのような凛とした空気の中、社殿脇に掛かる随分と大振りな絵馬の、何と元気のよいこと。

絵馬そのものにも「社宝」と書いてあるとおり、この2枚の絵柄は神社所蔵の都重要文化財、狩野豊久の筆になる「紙本着色神馬額絵・獅子額絵」を元にしたものです。金屏風の中に、絵馬をかたどってそれぞれ描かれています。美術品としての価値も高い、名門絵師の手になる大絵馬が社寺に奉納されだしたのは室町以降ですが、こちらは絵馬そのものではないものの、こうした派手好みのバリエーションなのでしょう。

何が嬉しいって、そんな贅沢な一品のミニチュアを持ち帰って家で飾れること。まさに小さな美術品。日本画的にかっこいい絵柄をコレクションしてニヤニヤするのも、絵馬蒐集の大きな楽しみです。なにしろ、我々一般庶民は、本物の高い絵なんかにはとても手を出せませんからね。絵馬はそんな身の程知らずの所有欲をささやかに満たしてくれるナイスアイテムでもあるというわけ。この赤坂氷川神社の絵馬のように、印刷も丁寧で、美しい風合いならなおよし。はっきり言って、クオリティ高いです!特に、下の獅子の毛並みの細かい渦巻きが金色の細い線でしっかりと再現されているのは、繊細な和モノ好きのツボをくすぐるはずですよ!

さて、勢いがいいのは絵柄だけじゃない。この大きなサイズに皆がはりきって書いていく願い事も、活気に満ちています。目に飛び込んでくる文字は、「きよし」、「ズンドコ」、「~ヒット祈願」・・・あれ?しかもなんだか、痛絵馬顔負けの美化しまくりな氷川きよしイラストまで!そう、氷川といえばきよし。べつにこじつけというわけじゃありません。実はここ、氷川きよしの芸名の由来となった場所なんです。名付け親のビートたけしがかつてバイク事故にあった時、母親がこの赤坂氷川神社で回復祈願をしたからということ。今やたけしも回復のみならず世界的な映画監督というわけですから、霊験あらたかですね。あやかりたい、あやかりたい。

そんなわけで、ここは氷川きよし氏にとって大切な場所ですから、新曲を出すたびにヒット祈願のご祈祷も欠かさないそうです。ここでは絵馬に書かれたたくさんの応援メッセージも、きっとご本人への力強い励ましとして、直接その心に届いているんだと思います。これも現代絵馬の、大きな力のあらわれの一つではないでしょうか。

ところで、きよし応援絵馬にまじって、たまにセーラームーンの火野レイちゃんの痛絵馬もいくつか奉納されていたりしますが、それは赤坂ではなく麻布氷川神社。近いけど、惜しい!
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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。著書「ニッポンのおみくじ(グラフィック社刊)」発売中。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。約20年来、巷間の多種多様なおみくじを自らの足で歩いて独自に収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月平均2回以上は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石やらトランプ・占いカード類やら喫茶店マッチやらと、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。気になったらとことんハマるのが生き甲斐。

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