こんにゃくえんま源覚寺(東京)

源覚寺・えんま

東京は後楽園近く、小石川の源覚寺。通称、こんにゃくえんま。なんだかわけのわからない取り合わせですが、これには涙ぐましいエピソードがあるんです。むかしむかし、とあるお婆さんが右目を患って、源覚寺の閻魔様に治癒を祈願し続けていたところ、閻魔様はなんと自分を犠牲にしてお婆さんを救いました。それ以来、ここの閻魔像は右目が黄色く濁っているんだとか。かつて眼病といえばほとんど不治の病でしたから、これはかなり奇跡的なことです。お婆さんはお礼に、自分の好物だったこんにゃくを禁食して、閻魔様にお供えし続けました。自己犠牲には自己犠牲をもって応えた、ということなのでしょうね。

これにちなんで、こんにゃくえんま源覚寺では、毎年1月16日に、こんにゃくえんまのご縁日が行われています。こんにゃくえんまの像も、この日に御開帳。山積みのこんにゃくがお供えされ、参拝者にもお下がりのこんにゃくが振舞われます。こんなにこんにゃくこんにゃく言っていると、舌がもつれそう。こんなときはこんにゃくゼリーを誤って喉に詰まらせないよう気をつけたいものです。ちなみにこんにゃくゼリーはお供えされていなかったから大丈夫(何が?)。

さて、この絵馬も、「こんにゃくえんま」の文字にはインパクト充分。向かい目の絵柄(こちらも参照)まで盛り込んで、眼病平癒はもうバッチリです。そして、なんといっても、こんにゃくのような閻魔様。思いっきり、こんにゃく色!ていうか、御開帳でこちらの閻魔像を拝みましたが、こんな色してないですから。鎌倉時代の木像で、長年の篤い信仰からか香煙で黒く煤けています。だけどあえて、こんにゃく色!それほどまでに慕われる優しい閻魔様だからこそ、皆が思いを込めてこんにゃくをお供えし続けた積み重ねが、絵馬の中だけでも閻魔様をこんにゃく色に染めたのかもしれません。
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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。現在、初の著書を執筆中。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。約20年来、巷間の多種多様なおみくじを自らの足で歩いて独自に収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月に最低2回位は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石・鉱石やトランプ・占いカード等、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。何でもとことんハマるのが生き甲斐。

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