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平等院(京都)

平等院1

雲中供養菩薩に鳳凰ときたら、もはやベタなほどに平等院。
10円玉でおなじみの鳳凰堂と、そこにおさまる定朝の阿弥陀如来像よりも、どういうわけか土産の世界ではこっちのほうが人気者だったりするようです。

この平等院、ミュージアムのグッズがかなり豊富。そのほとんどが、鳳凰と法相華文と雲中供養菩薩モチーフだったりします。とにかくオサレなのです。ただ、その中でも個人的に出色だと思っているのは、雲中供養菩薩トランプだったりするわけですが。雲中供養菩薩全52躯(13×4!)+ジョーカー鳳凰一対(つまり2躯!)という絶妙のピッタリ感がたまりません。やっぱり平等院グッズといえばこの組み合わせが最強!

それはさておき、ある程度寺社巡り慣れしてくると、ここで「おや?」と思うポイントがひとつ。なにしろ「授与所のお守り」じゃなくって、「ミュージアムのグッズ」ですから(いつのまにか通販までしてるし!)。とはいえ仮に「授与所」であったとしても、昨今はほとんどグッズコーナー化が進んでいることに変わりないような気もするので、逆にこの潔さは素敵だと思います。まさに時代の最先端!

そんなグッズコーナーに並ぶ、黄金コンビなこの絵馬はかなりのミニサイズ。キーホルダーのように鞄に提げてもいいくらいの可愛らしさです。裏面はこのとおり。

平等院2  平等院の袋

はじめから文字が入っているので、あまり願い事を書くことは想定されていない雰囲気だし、境内に絵馬掛け所らしきものも見当たりません。そして購入すると右の写真のような、これまた可愛い脱力系の袋に入れてくれます。一応は寺社の公式の絵馬でありながら(絵馬型の根付でもないのに)、これほどまでにどこからみても土産物であることを貫いているのは平等院の絵馬くらいではないでしょうか。

戦後の観光ブームに乗って、絵馬そのものの土産物化という動きが避けられなかったのは確かです。けれど私が思うに、寺社巡り観光がブームになったからといって、そこでよりよい人生を願う気持ちがなくなったわけではありません。絵馬も同じ。たとえ本来の目的とズレていたとしても、色んな楽しみ方があっていいんだと思います。それはきっかけにすぎないのですから。可愛い絵馬で、ほっこり幸せに。自分なりにお洒落で楽しい使い方を考えてみるというのもオススメです。
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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。著書「ニッポンのおみくじ(グラフィック社刊)」発売中。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。約20年来、巷間の多種多様なおみくじを自らの足で歩いて独自に収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月平均2回以上は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石やらトランプ・占いカード類やら喫茶店マッチやらと、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。気になったらとことんハマるのが生き甲斐。

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