慈尊院(和歌山県伊都郡九度山町)・おっぱい

慈尊院 絵馬

かつて弘法大師のお母様が住まわれた慈尊院は、女人高野とよばれる女性のための聖地。
南海高野線の九度山駅から、ひなびた山里の田園地帯を歩くこと25分、慎ましやかな門前町を抜けると、小高い丘の上に美しい多宝塔がみえてきます。

なんかいる

そして庭にはこんなヤツもいたりする、なんともアットホームな雰囲気のお寺。高野山霊場の清らかな空気の中、こぢんまりとしていながらも重厚さの漂う本堂にお参りしようとすると、そこには衝撃の光景が!?



本堂正面



もっと近づいてみますよ。



立体おっぱい

たわわな手作りおっぱい絵馬の数々。実はこれ、冗談でもなんでもなく、大真面目に深刻な願いが詰まっているんです。ここは女性の聖地だけに、ご利益は婦人病の治癒祈願。これらのおっぱい絵馬がみんな手作りということからも、いかに真剣な気持ちかが伝わってきます。芸能人や医療関連の団体が奉納していくこともたびたび。最近では大河ドラマ「平清盛」の題字を書いたダウン症の書家・金澤翔子さんも参拝に訪れ、絵馬をお納めしたそうです。こうした大きく目立つものは乳がんの啓発活動の一環として納められているものも多く、神仏を介した一種の広告的なメッセージ発信装置という絵馬の役割が今でも全く色あせていないのを感じることができます。

絵馬掛け所

手作りできなかったとしても、その場で求めて書いていける絵馬が用意されているので安心。こちらはテレビドラマにもなった小説「紀ノ川」の、ヒロインが母親と連れ立ってここ慈尊院にお参りするシーンがモチーフです。拝み絵馬のようなレトロな絵柄がまた味わい深く、そこにさりげなく配置されたおっぱいが何とも不思議な空気感をかもし出しています。それでいて下品な感じはなく、女性だけの世界の秘め事のような神聖さをも匂わせるこのお寺の雰囲気にぴったりの絵柄だと思いました。

ちなみに手作りおっぱいは、四角い布を用意して小豆を詰めて四隅を縫い合わせるだけなので、案外簡単にできるそうですよ。女性の体やその悩みについて特別な思いがあるならば、ぜひチャレンジしてみるのが良いと思います。
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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。著書「ニッポンのおみくじ」(グラフィック社刊)もうすぐ発売。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。約20年来、巷間の多種多様なおみくじを自らの足で歩いて独自に収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月に最低2回位は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石・鉱石やトランプ・占いカード等、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。何でもとことんハマるのが生き甲斐。

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