絵馬は神社だけじゃない!

今でこそ神社にもお寺にも絵馬はありますが、実は平安時代にはすでに、お寺に絵馬を奉納するのは普通のことになっていました。神と仏を同じだとみなす神仏習合思想の中で、それはごく自然なことだったのでしょう。東寺や興福寺は、その先駆者的な場所です。

 

なかでも東寺では、お寺と絵馬とが古くから結びついてきたことを今に伝える行事が毎年行われています。それは弘法大師のご命日の4月21日に、東寺の重要な塔頭(たっちゅう)である灌頂院(かんじょういん)というところの、重要な儀式に使われる聖なる水を汲む井戸がある閼伽井堂(あかいどう)に、絵馬を掲げること。ここにも、絵馬と水神とのかかわりを垣間見ることができます。 この日だけ公開される閼伽井堂のひさしには、朱だけで描かれた三枚の絵馬が。朱は古来特別の呪力をもつとされる水銀の化合物で、水の神との関係も深いと言われています。向かって左が一昨年、右が去年、そして一番新しい今年の絵馬が真ん中。読経の響く中で大僧正が一気に描き上げるのだそうです。この絵の出来具合を過去二年のものと比べて、向こう一年の農作の吉凶が占われます。これを見るだけでも、充分ご利益をさずかれるとか。

 

東寺には、これにちなんだ縁起物の絵馬も。

 

(右は裏面)

 

手のひらにおさまるコンパクトなサイズで、お守りとして持ち歩くこともできます。これを持っていれば、水神と朱のパワーで邪気を祓って、気持ちも新たにハッピーな一年が過ごせるかも。

 

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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。現在、初の著書を執筆中。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。約20年来、巷間の多種多様なおみくじを自らの足で歩いて独自に収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月に最低2回位は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石・鉱石やトランプ・占いカード等、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。何でもとことんハマるのが生き甲斐。

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