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駄ジャレで、もうかりまっせ!

ここまで見てきただけでも、絵馬には洒落のきいたものが色々あるのがおわかりいただけたかと思います。今回は、そんな中でもダントツで駄ジャレ密度の濃い絵馬の登場です。

 

こちらは江戸末期の縁起物だった「藻刈舟」という絵をモチーフに、安井金毘羅宮が絵馬として仕上げたもの。「もうかり絵馬」とよばれています。

 

 

哀愁漂う背中がなんとなくイイ感じの渋い絵ですね。それにしてもこの人物、一体何をしているのでしょうか。

 

それでは、シンキングターイム!

 

 

 

 

 

 

 

答え。






「藻を刈ってる」(もぉかってる)。


・・・はい、オヤジギャグ並みの駄ジャレです。

 

しかも、駄ジャレはこれだけでは終わりませんよ。雨の中だから「降るほどもうかる」。さらに「一芳」のサインで、「もうかる一方」の異名をとったという「藻刈舟」作者の画家、森一鳳にあやかっているんです。

 

おまけに、商売繁盛の神でもあったこの金比羅宮のマーク「マルキン」の焼印を落とすことで、駄目押しのようにマルキン祈願。三重四重にもわたる駄ジャレが巧みに盛り込まれた、最強の縁起物の一丁上がりというわけです。

 

私が絵馬の収集に本格的にハマったのも、この「もうかり絵馬」で、絵柄に託された願い事を読み解く面白さに目覚めたのが大きなきっかけでした。次回からも引き続き、こういった駄ジャレをもう少し追究していきます。

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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家・おみくじプランナー。著書「ニッポンのおみくじ(グラフィック社刊)」発売中。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。約20年来、巷間の多種多様なおみくじを自らの足で歩いて独自に収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月平均2回以上は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石やらトランプ・占いカード類やら喫茶店マッチやらと、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。気になったらとことんハマるのが生き甲斐。

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