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五角形は合格に通ず!

絵馬で願い事といえば、真っ先に思い浮かぶのが合格祈願という人も多いはず。誰でも一度くらいは、志望校を書き付けて気持ちを引き締めたことがあるのでは?東京の湯島天神や京都の北野天満宮、福岡の太宰府天満宮など受験生の名所になっている学問の神様・天神様を祀るところは言うに及ばす、今では御利益祈願のできる寺社ならば合格祈願の全くないほうが珍しいように思えるくらいです。そして絵馬は、大体こんな感じが多かったのではないでしょうか。 

 

 

天神様やその他の学問に御利益のある神仏が描かれたり、鉛筆やハチマキなどいかにもそれっぽい絵だったりします。ていうか一番下のが、すんばらしい脱力っぷり。これらは各地の色々な寺社で汎用的に使われている合格祈願用の絵馬です。

 

そこに、いつの間にか一石を投じたのがこれ。

  

 

 

78年ほど前に、大阪府の大江神社で見つけました。大江神社には狛犬ならぬ狛虎が伝わっており、これにちなんで阪神ファンが優勝祈願をするスポットでもあったりします。いわゆる絵馬形の五角形ではなく、正五角形の絵馬って珍しいなと当時は思いました。

 

見ると、しっかり書いてあります。「合格祈願」、「五角絵馬」。

これってまさか・・・五角、ごかく、ごーかく、合格!?

 

社務所の方にきいてみたところ、まさにその通り。絵馬を作っている業者さんのアイディアで生まれたとのことでした。駄ジャレだと強調したいのか、わざわざ書いてあるあたりにコテコテの大阪的センスを感じてしまいます。

 

そのうちに、だんだんと五角形の合格祈願絵馬を見かけることが増えていきました。今では各地で見つけられると思うので、皆さんもぜひ探してみてください。

 

 

 

大江神社と同じく直球な当たり矢をあしらった左上は和歌山県の丹生都比売(にうつひめ)神社、右上は摂社に祀る天神様を描いた東京都の小野照崎神社。下は、こちらも学問の仏様として知られる文殊菩薩を描いた東京都の江戸川不動尊唐泉寺。小さな五角形の中に合格祈願と書いて、さりげなく強調しまくり。

 

さらに、極めつけはこれ。大阪府の露天神社(お初天神)で出しているものです。

 

 

一面に舞う桜の模様は・・・サクラサク

五角形の合格絵馬は、願い事を絵馬に託す気持ちが今も連綿と生きていて、そこから新たな駄ジャレも生み出され続けているということを教えてくれます。 

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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家・おみくじコンサルタント。著書「ニッポンのおみくじ(グラフィック社刊)」発売中。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。約20年来、巷間の多種多様なおみくじを自らの足で歩いて独自に収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月平均2回以上は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石やらトランプ・占いカード類やら喫茶店マッチやらと、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。気になったらとことんハマるのが生き甲斐。

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