丸い形には神様が宿る!?

丸い絵馬といえば、誰でも修学旅行などで一度は訪れそうな京都の超メジャー観光スポット三十三間堂にも、縁結びではないですが少し変わったものがあります。

 

 

切り抜きまで施されたスタイリッシュなデザインなので、一見すると気のきいたグリーティングカードかお洒落なオーナメントのよう。大勢の人たちが観光記念に、思い思いの希望を託して奉納していきます。真ん中に描かれた仏画の千手観音が40本の脇手を扇状に広げる姿も、丸い形に収まりがよく、すっきりとした印象。周りを取り囲む梵字も、なんだか曼陀羅のようで神秘的です。この一枚だけ飾っても美しく心地よい感じは、もしかすると懸仏(かけぼとけ)をイメージしたのかもしれません。

 

懸仏というのは、丸い銅板に仏のレリーフを施したもの。日本の神様は神社や神棚などでも丸い鏡で表されますが、この鏡をかたどった円盤の上に仏様の姿を重ねることで、神と仏が一体だということを表現しているのです。神仏習合がごく自然な感覚だった頃を偲ばせる品です。

 

ここをクリックすると千手観音の懸仏を見ることができます。

 

今でも古くからの観音霊場など神仏習合の雰囲気を残すお寺では、お堂の正面上方や鴨居の上などに大きめの懸仏が掲げられていることもあるので探してみるとよいでしょう。

 

 懸仏は、平安時代に絵馬とごちゃまぜで祀られている様子を描いた絵が見つかっており、絵馬との区別が曖昧だった時期もあるとされています。つまり、それほど絵馬の形には案外決まりがないということ。特に丸い形はその名残りと思えば、妙にしっくりくるような気もしてくるから不思議です。

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鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。現在、初の著書を執筆中。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。約20年来、巷間の多種多様なおみくじを自らの足で歩いて独自に収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月に最低2回位は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石・鉱石やトランプ・占いカード等、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。何でもとことんハマるのが生き甲斐。

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