陰陽道パワーで強力縁結び!

 

 

 

これ、何だと思います?まあもちろん絵馬には違いないわけですが。無理もないと思います。私もはじめは目を疑ったくらいですから。私が初めて絵馬を買って持ち帰ったのが、この絵馬でした。こんな形の絵馬があるなんて!という衝撃から思わずコレクター魂に火がついてしまったようです。

 

このヘンテコな形は、陰陽道(おんみょうどう)という日本古来の呪術で使う人型(ひとがた)です。神社でおはらいをするときにも、こんなような形の紙切れを体になでつけたり、息を吹きかけてやったりします。これは自分自身のケガレを紙の人型に移して、身代わりになってもらうということ。

 

この絵馬を出しているのは、京都の赤山禅院(せきざんぜんいん)というお寺。ここはお寺とはいうものの、陰陽道の神様「泰山府君(たいざんふくん)」を祀っていたり、いたるところに鳥居や石仏があったりする、ちょっと不思議な場所です。「泰山府君」は、中国から取り入れられた冥界の神。人間の寿命や運命を司るとされています。

 

そんな場の雰囲気に添うがごとく、絵馬も呪術テイストたっぷり。こんな絵馬に何を願ったらいいのかって?まあまあ、裏面をごらんください。

 

 

 

「男星名」、「女星名」とありますね。これは、自分の名前と好きな人の名前を書くということ。そう、縁結び専用なんです。星になぞらえているのがまた一段と神秘的な気分を盛り上げます。生年月日を書くというのも、まるで星占い。そして絵馬の表側には、日月と北斗七星が。一人の人間の存在と、広大な天のどこかにある小さな星のひとつを結びつけているわけです。そう考えるとロマンチックですね。

 

おしどりの絵と、紅白に塗り分けられたデザイン、そして絡み合う紅白の紐は男女の和合を象徴。これを境内の相生社(あいおいしゃ)という祠に奉納しに行きます。相生社には夫婦鳥居という二重になった鳥居があり、男女で手をつないでくぐれば二人は結ばれると伝えられています。カップルなら、その絆はますます強固になるでしょう。

 

赤山禅院には、もうひとつ珍しい絵馬があります。

 

 

梵字だけで構成された絵馬ならぬ「字馬」は、ここだけだそうです。これも見るからに複雑な呪術を思わせるのがこの場所ならではで、伝奇漫画のバトルシーンのような「効きそう」感がバリバリ漂っています。どこを見渡しても何か不思議な力が働いていそうな赤山禅院、ぜひ一度その空気を肌で感じてみて。

 

 

スポンサーサイト
検索フォーム
最新記事
おみくじたんbot
  (取扱説明書はコチラ)
リンク
最新トラックバック
最新コメント
オススメ記事
プロフィール

鏑木麻矢

Author:鏑木麻矢
文筆家。現在、初の著書を執筆中。2012年5月から2014年12月まで、㈱H.I.S.公式ブログとして「麻矢の不思議カワイイ!?ご利益モノがたり」連載。現在、当ブログ内にすべて再録。縁起物をこよなく愛する。約20年来、巷間の多種多様なおみくじを自らの足で歩いて独自に収集・研究中。絵馬コレクターでもある。かつて、仏像マニアのテレビ番組に出たことも。全ては神社仏閣・仏像巡り趣味から始まっている。旅と町歩き・路上観察、手仕事なモノ(郷土玩具、民藝)、美術鑑賞(月に最低2回位は美術館博物館に行くのが癒し)、古風なもの、レトロな雰囲気などが好き。何にせよ、知られざる面白いモノゴトを自分なりに発見していきたいです。他、天然石・鉱石やトランプ・占いカード等、気まぐれかつ雑多な収集癖あり。以前、下手の横好きでオペラを習ったこともあったり(今も観賞大好き)。何でもとことんハマるのが生き甲斐。

当ブログの著作権は著者に帰属します。引用するときは引用元記事もしくはブログトップページへのリンクを必ず行ってください。

おみくじ関係のお仕事をご依頼の方は、必ずこちらの記事を読んでから依頼・質問等してください。

仕事依頼・連絡先
(ご依頼は有償となります)
kabura@gmail.com

カテゴリ
QRコード
QR
   
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる